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  • がんと闘った科学者の記録
    4.0
    「自分の命が消滅した後でも世界は何事もなく進んでいく」 ニュートリノ観測でノーベル物理学賞は確実といわれながら、がんで世を去った戸塚洋二氏。 本書は戸塚氏が余命を宣告された後、ひそかに匿名でつづっていたブログを編集したものである。がんとの闘病のみならず、人生論、科学論、医学論、教育論、宗教論と、さまざまな分野に筆が及んでおり、どのテーマであってもシャープな切り口で綴られている。その一方で、庭や公園で花を愛でつつ病から気をそらせている心境も書かれる。 巻末には立花隆氏との対談を収録。この対談が掲載された2008年8月号の発売日に、戸塚氏は世を去った。逝去の直前まで明晰さを保った科学者による感動の手記。

ユーザーレビュー

  • がんと闘った科学者の記録

    Posted by ブクログ

    あと数年生きていたらノーベル賞を受けていたはずの物理学者の闘病記録。小柴氏の一番弟子のようだ。小柴氏の作ったスーパーカミオカンデでニュートリノの質量を発見した。小柴氏より先にノーベル賞という話もあったようだがそれはないだろう。
    科学者として当然の何でもデータ記録し、グラフ化する。その徹底は素晴らしい。血液数値、マーカーの記録、薬摂取の記録までは私もやっている。腫瘍の数と大きさの記録、これはやっていない。写真をもらえるかどうか不明だが私も記録したい。
    ただそこから分かったことが以下だけというのは寂しい。
    ーマーカー値の増大と腫瘍サイズの増大に比例関係はない。従って抗がん剤の効果の判定にはマーカー

    0
    2025年12月13日

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