男女入れ替わりコメディ。お嬢さまが男子高校生になってしまった災難。くすっと笑える。
●第一話
女子高校生がハンカチ落としたら拾ってくれた男子高校生と一緒に交通事故に巻き込まれ死神に魂を間違えて入れ替えられ男子校ライフを楽しんでいたら元に戻すと同時に記憶を失うと言われたけど愛の奇跡が起こったの巻。
読みきりで書かれていたので一話で完結していたので速いテンポで物語が進んでいく。
「それでも頑張るならたまには寄りかかればいい その為の俺なんだから」
体育でバレーボールを顔面キャッチして倒れたかりんに久我がかけた言葉。一生懸命頑張るかりんに惚れたんでしょうな。で、その後の「優しくなんかない…っ」で自覚したと。にやにやが止まらん。
しかし、脳震盪ならかりんは一度ぶっ倒れた描写が欲しかったような。
最後ハンカチを久我が拾ったので入れ替わりのフラグかと思った(笑)
●第二話
せっかく元に戻ったのにまたユズと入れ替わってしまってしかも体育が水泳で泳げなくてかりんの家で特訓したら足がつっちゃって久我は特別なのっでもまた入れ替わったまま終わるの巻。
家にプールがあるのに泳げないとはさすがお嬢さま…。
「可愛いよ」と言われて仁王像を背負ってしまうかりんが愛らしい。これはファーストキスじゃないんだからね!人工呼吸なんだからね!
「特別」と書いてルビは「すき」なんだからね!
●第三話
夏なので別荘に行ったら久我はモテモテ、女の子に戻りたい一身で生霊になってしまったけど今度は2人で恋人達の岬に行く約束をしたの巻。
「いつか素敵な”女の子”が現れて あなたを連れ去ってしまったら―」とかりんはやきもきするわけだけど、別にこれはユズに入っていなくても一緒じゃないかな。ま、ユズになっている時点で対象外なのはその通りだが。
久我はいつ恋人岬に結ぶストラップを買ったんだろう。抜け目ないのが愛だねえ。
●第四話
クラスメイトになじんできたかりんにユズが男子寮に遊びに来て2人して男友達と仲良くしていると久我がやきもちを焼いたことがばれて喜んでいるところに久我が告白しようとしたらやっぱり元に戻っちゃったの巻。
「俺は…こんな感情はいいものだと思えない…!」
男友達にかりんを触られていらっとしてしまった久我がユズにこぼした言葉。今までかりん→久我の思いの方がメインだったため、振り回されてる感のある久我ににやにや。
「でも私 どうしてあなたが怒っているかわからないの わからないのが悲しくて ……悔しいわ…っ!」
嫉妬して冷たくなっちゃう久我にかりんが言った言葉。健気よのう。
告白中に元に戻っちゃうのはお約束として。
もう告白なんて必要ないくらいラブラブ。にやにやが止まらない。
●女子ingボーイ
ユズ側の生活。
メイドにも久我ポジションの人が欲しかったなあ。
後書きにも書いてあるように男嫌いになったきっかけは知りたかった。