一言でいえば、色々と示唆を与えてくれる良書である。
この本は、マーケティングでも、何らかのプロジェクトでのリーダーシップでも、実際に何らかの創作活動でも、ストーリーを生み出すことが必要な人へ「定石」を示してくれる。
どんな活動でも「定石」があり、それを基本的には使いこなしているのは周知の事実だし、
...続きを読むうまくいっているものは、多かれ少なかれそういうものだ。
この本を読んで色々と考えたのは、「リーダー」のことである。次のリーダーに必要なのは、以下の4つのポイントだと考えるようになった。
* 語るためのビジョンと言葉
* 感性に訴えかけるUX
* 技術に対する広い知見
* 収益獲得とコスト削減アイデア
この本には、「ビジョン」を「言葉」として他者に伝えるノウハウがたくさん詰まっている。
現実は複雑なのに「水戸黄門」のようなシンプルな表現で興味・共感を作ろうとするのが今のマスコミなのだと気が付いた。教育の中で創作活動の比重が減っているのもこういう「作っている側の論理」を理解できない人を増やしているのだと思う。せっかくのネットという道具を我々は得たのだから、コンフリクトがある世の中でよりよい議論と決定をしていくことが大事だ。
「人を動かす力強い魔法」は良い魔法使いだけが使うべきだ。