中嶋猪久生の作品一覧
「中嶋猪久生」の「石油と日本―苦難と挫折の資源外交史―」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
- 作者をフォローする
- フォローすると、この作者の新刊が配信された際に、お知らせします。
無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
「中嶋猪久生」の「石油と日本―苦難と挫折の資源外交史―」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
日本の資源外交史を石油に的を絞り、第二次大戦前から本書が書かれた2015年まで追いかけている。数あるエネルギー政策の中で石油に特化することで話を掘り下げて、話を無用に拡散させないように簡潔にまとめる意図で書かれているのだと解釈した。
資源を持たない日本が石油を巡る外交に戦前も現在でも右往左往させられていることがよく伝わってくる。その最大の壁は「ワシントン・リスク」であり、日本のあらゆる政策がアメリカ追従になる背景(の大きな要素)となっている。自前で石油の調達に動こうとした田中角栄がロッキード事件で失脚したくだりについてはあえて本書では深入りしていない。
石油だけに目を向ければ、アメリカの石
Posted by ブクログ
[一滴を求めて]エネルギーの多くを海外からの輸入に依存している日本。その中でも、日本は石油を求めていかに国際社会で奮闘し、そしてときに挫折と失敗を経験することになったのか......。題名が端的に示すように、日本と石油の関係をズバリ考察した作品です。著者は、日本エネルギー経済研究所で務められた経歴を持つ中嶋猪久生。
時系列的にまとめられているため、資源外交を考える上でコンパクトかつ明瞭な一冊だと思います。また、石油にまつわる政治や経済面のみならず、技術面にも説明が及んでいるため、多角的に日本にとっての石油を考える機会を与えてくれるかと。
著者のスタンスは一貫としていて、一部の例外を除い