角川インターネット講座7 ビッグデータを開拓せよ 解析が生む新しい価値
監:坂内 正夫
出版社:KADOKAWA
ちょっと古いですが、見直しで、再び手にとる。インターネット黎明期に、角川が、インターネット講座と称して、各部の有識者がテーマを論じたものです。技術書ではなく、ビジネス書かと。
本書は、ビッグデータという大きな技術的なかたまりについて、ひとつの地図を提示していると考えます。
全体をぼんやり、眺めるにはいい書かと思います。
半導体の驚異的な進歩による、コンピュータの性能の向上、に加えて、ネットワーク、インターネットの普及により、コンピュータ間を接続することで、新たな価値を生み出してきました。
より速く、より安く、より確実に、顧客が抱えている課題を解決すること。モバイル、クラウドや、AIの浸透など、世紀を超えて変革が続いています。
コンピュータ屋は、これまでの技術の蓄積・集大成を含めて基礎・応用技術を学ぶとともに、利用者の目線をもって、顧客の要求、要請によりそい、それを、一刻も早く実現するために努力しなければなりません。
1つの技術は生まれて普及を始めるには、10年かかるといわれてきましたが、近年ますます短くなっていきます。
気になったのは以下です。
■情報通信分野のパラダイムシフト
1 単独のコンピュータシステム
2 PCの誕生と融合
3 モバイル機器の浸透によるサイバー空間の拡大
■ビッグデータイノベーション
1 バリューチェーン全体からの情報の収集(IoT)
部品調達、製造、出荷、流通、販売、メンテ
POS端末、個人の購入履歴の把握
インダストリ4.0
2 ソーシャルソリューション
スマートシティ
「交通」の把握、制御、大災害時の避難予測
スマートユーティリティ 電力、ガス等社会インフラの最適化
農業、インフラ保全 天候、農作業の効率化、老朽化対策、異常検知
■ビッグデータとはどれくらい大きいのか
表計算には乗らない
非定型だし、ゴミがふくまれていたりで加工が必要
前処理、分散処理、検索
・マップリデュース
・ハドゥープ
※データレイク⇒データウェアハウス⇒データマート⇒BIによる加工
ETL、EAIなど
■データサイエンス
マイニング:かくれたルールを見つける
位置情報計測:ドローン、ITS(自動車の移動履歴)など、保険料へ反映
人工知能、機械学習、ニューラルネットワーク
■コンピュータ技術
クラウド技術
データセンター
■マイナンバーとプライバシー保護
個人情報保護
IDカードの利用施策
目次
序 章 ビッグデータの挑戦 坂内正夫
第1章 ビッグデータの実像 佐藤一郎
第2章 データ科学をビジネスに結びつける 古谷知之
第3章 ビッグデータで儲ける3つの原則 矢野和男
第4章 ソーシャルデータを活用する交通システム 桑原雅夫、今井 武
第5章 データに語らせる科学 上田修功
第6章 データの住まうところ 松本直人
第7章 パーソナルデータとビッグデータ 佐藤一郎
第8章 IDとプライバシーの問題 森 亮二
ISBN:9784046538871
判型:A5
ページ数:272ページ
定価:2500円(本体)
発行年月日:2015年09月
発売日:2015年09月18日