福吉勝男の作品一覧

「福吉勝男」の「使えるヘーゲル」ほか、ユーザーレビューをお届けします!

作品一覧

  • 使えるヘーゲル
    3.5
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 きわめて難解な体系哲学者、あるいはプロイセン公認の国家主義者。こうしたヘーゲル像は大きく変わりつつある。家族や市民社会の働き、経済格差と福祉の問題など、いま根本から問い直されている問題にとりくんだ先駆的な「公共哲学者」としての姿がそれである。ヘーゲルは、いまこそ"使える"哲学者である!その思想を通してヴィヴィッドな問題を解きほぐす。

ユーザーレビュー

  • 使えるヘーゲル

    Posted by ブクログ

     倫理の授業でヘーゲルの弁証法や人倫の体系で大苦戦する中、ネタ探しのため読んでみたもの。
     本の内容は、ヘーゲルの略歴や弁証法、それを社会に当てはめる形での人倫の形態(家族‐市民社会‐国家)について概説されている。特に本の表題にもある通り、人倫の各形態の説明に多くが割かれている。
     ヘーゲルを語ろうとすると、大概、保守主義者や国家主義者がヘーゲルの国家論を用いて愛国心や戦争の正当性を主張するのが常になりがちである(事実、そのように読めてしまうからである)。しかし、著者は社会倫理学・福祉の視点から、市民社会での共助・協働にウェイトを置き、そこでもカバーできないものを国家が担うのがヘーゲルの考えだ

    0
    2012年11月02日
  • 使えるヘーゲル

    Posted by ブクログ

    ヘーゲルの法哲学・国家論を現代の公共哲学の観点から読み解き、その思想がもつ可能性について考察をおこなっている本です。

    本書では、新興国家プロイセンの御用学者だとみなされがちだったヘーゲルが、じっさいには自由主義者だったと論じられており、そうした立場から、法哲学における家族・市民社会・国家の弁証法的関係についての解説がなされています。さらに、ヘーゲルが自由主義をベースとしながらも、自立した個人による「自助」、職業共同団体における「共助」、そして福祉行政による「公助」の「福祉ミックス」を重要視していることに注目し、彼の国家論を「福祉自由主義」と特徴づけることができると論じられています。また著者は

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    2017年11月30日

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