見た目は可愛らしく中身はワガママな高校生・真琴は夜な夜なクラブに出入りしていた。
その見た目から、「遊んでる」と思われる真琴であったが、実はまだ誰ともキスもしたことがないようなピュアボーイだった。
そんな真琴がいつものようにクラスメイトからラブレターをもらい、それがクラブで遊ぶ仲間に見つかって
...続きを読むしまったのが始まり。
相手は、どう考えても真琴に恋心を抱いているとは思えないような、まじめでおとなしい一ノ瀬誉。
悪乗りから、一ノ瀬に返事を書いて、どこまで待つのかかけよう、という話になってしまう。
その後、一ノ瀬が結局、八時間もの間、真琴を待っていたのだと聞いて、罪悪感を覚える真琴。
そして、そんなことを考え出した仲間と距離を置こうと、席を移動した真琴は、見蕩れるほどかっこいい男・タクヤと出会った。
出会ってその日のうちに、身体まで許してしまった真琴であったが、初めてだったのに、真琴が寝ているうちにさっさと帰ってしまったタクヤに真琴は激怒する。
今度会ったら冷たい態度を取ってやる! と意気込んでいたけれど、逆にタクヤに「気安く触るな」と言われてしまい、ショックを受ける真琴であったが……
という話でした。
結局のところ、冴えないと思っていたクラスメイトの一ノ瀬に、真琴は素直に謝って、その件はなかったことになって、改めて友達としてやり直すことになったのだけれど、一ノ瀬と一緒に過ごすのは、真琴が思っていたよりもずっと楽しくて、真琴は一ノ瀬を失いたくないと思っている自分に気がつく。
一方で、タクヤとする傲慢なタクヤに一方的に振り回されるだけの関係も真琴にとっては新鮮で、真琴は自分がタクヤに惹かれていることを自覚する。
そんなある日、一ノ瀬ともふとしたきっかけから、ギクシャクするようになって、おまけにタクヤが他の女の人にキスをしているところを見かけてしまい、やけになって酔っ払った真琴は、以前から真琴を狙っていた仲間に犯されそうになる……
そこに現れたのは一ノ瀬で、その一ノ瀬がひどくタクヤに似ていることに気づく。
そんな話でした。
まぁ、割とこのテーマではよくある話の流れになっているのかな、とは思いますが、真琴が割りとはっきり割り切る性格なので、いやな感じではなかったです。
真琴の中では一ノ瀬に抱いてた気持ちは「友情」で。
タクヤに抱いている気持ちが「恋」。
ってはっきり分けられていたので、二人の間をフラフラ……とかそういうのではないので、そういう意味ではすっきり。
本性を現した一ノ瀬が、なかなかいい性格をしてらっしゃったのはよかったです。
本当は遊び人なのに……系の話が好きな方にはオススメです。