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ユーザーレビュー

  • 釜ケ崎有情 すべてのものが流れ着く海のような街で

    Posted by ブクログ

    先日、釜ヶ崎のドヤに滞在したとき、友人に紹介された本。毎日新聞論説委員が、大阪市西成区あいりん地区、通称釜ヶ崎について取材し、新聞連載した記事を基に書かれた本。釜ヶ崎には日雇い労働者が集まり、多くの路上生活者がいるが、それを支える人たちが様々な支援をしていることがわかった。普通に生活していた人たちが何らかの理由で貧困状態に陥り、釜ヶ崎に来ることになった人が多い。何より仕事が欲しいという人がほとんどで、思ったいたよりも真面目な人たちが多い。勉強になった。

    「釜ヶ崎という地名は現在の地図には載っていない。大正時代に消えた地名だからだ。大阪市や国などの行政機関は、「あいりん地域」の呼称を使っている

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    2024年08月25日
  • 釜ケ崎有情 すべてのものが流れ着く海のような街で

    Posted by ブクログ

    何気なく読み始めたが、読み応えのある本だった。著者の丹念な取材の結果だろう。釜ヶ崎の人たちのそれぞれの事情と頑張り。そして、彼らを応援しようとする人がこんなにたくさんいることに内心驚いた。
    私は私なりに、誠実に精一杯生きていこうと思っている。

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    2024年05月09日
  • 釜ケ崎有情 すべてのものが流れ着く海のような街で

    Posted by ブクログ

    この問題に興味を持ったのは「山谷泪橋〜ドヤ街の自分史」30年も前の本である。以降「山谷やられたらやりかえせ」が映画化され血生臭い論争を巻き起し…そして本書を手にした今思うこと。
    失業、借金、事故や冤罪など我々のすぐ隣にある転落、そして堕ちたら最期再起への道を臭いものに蓋をするかのように閉ざしてしまうこの国の仕組みは何も変わっちゃいないということだ。
    しかしそうはさせまじと戦う人たちの物語、ドブから流れ着く先の海へと引き波が如く誘う人々がここにいる。
    あれやこれやと能書き垂れてないでまずは行動しなければ!と思わせる本。
    一歩を踏み出す勇気が世の中を変える

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    2014年06月29日
  • 釜ケ崎有情 すべてのものが流れ着く海のような街で

    Posted by ブクログ

    西成、釜ヶ崎という地名は知っているが、足を運んだことはなく、「日雇いの街」という漠然としたイメージしかない。しかし、あたりまえのことだが、そこで生きている人たちがいる。釜ヶ崎という場所や、非正規雇用の広がりといった現象を、ただデータで語るのではなく、生身の人間の語る人生として描いてい。そこで生きている人たちの息遣いが伝わってくる。

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    2013年03月02日

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