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  • 福島原発、裁かれないでいいのか
    3.0
    1巻760円 (税込)
    3.11の原発事故は、国会事故調査委員会でも「明らかに人災」とされた。2014年7月、検察審査会は、東京電力元幹部について「起訴相当」としたが、東京地検が一度、「想定外なので責任はない」としたことは重く受け止めないといけない。「人災」を「想定外」で終わらせてしまっていいのだろうか……。◆京都地検・検事正や内閣法制局参事官などを歴任した元検事である古川元晴と、正義の刑法学者・船山泰範は、過去の判例を克明に調べ、「想定外」だったとしても過失責任が認定された「森永ヒ素ミルク事件」や「カネミ油症事件」などを例に出しながら、「危惧感説(合理的危険説)」という学説ならば、国や東京電力の過失責任を確実に問えるということを、論理的に分かりやすく説明していく。

ユーザーレビュー

  • 福島原発、裁かれないでいいのか

    Posted by ブクログ

    明らかな人災であるのに、なぜいまだに福島原発の事故は誰も罪に問われないのか。なぜ事故は起こったのか。法的にはどう裁かれるのか。なぜその法律で裁けないのか。……そんな素朴な疑問を社会に対して問いかけた書。確かに疑問である。2001年の明石の花火大会の歩道橋事故もまたしかり。2005年、106名も死亡したJR西日本・福知山線の脱線事故もまたしかり。誰一人として罪に問われることなくすべての人が無罪となっている。「一般的な注意義務を怠ったとは言えない」という裁判所の解釈は、はたして何を基準にして導き出されているのか。こうした判例は、人権尊重を基調とする国民主権の法治国家として、はたしてふさわしいと言え

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    2015年08月16日

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