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  • [新訳]兵法家伝書 強いリーダーの条件とは何か
    4.7
    江戸幕府初期の将軍家兵法師範にして、参謀的な官僚(大目付)の地位にあった柳生宗矩が、当時の先駆的な剣の道、新陰流の剣理を大成した書。江戸時代、天下泰平の世を迎えたとはいえ、幕藩体制の基礎が固まっていたとはいえない家光の時代に、「力の政治」を断行するためには強い先導力と決断力がリーダーに求められた。本書は、宗矩の兵法の教え子だった三代将軍・家光に、幕府要路という立場から、兵法の理を通して、強いリーダーシップを培うための「経世」の書として呈上したものでもあった。『兵法家伝書』(「殺人刀の巻-指導者の道心」「活人剣の巻-心は自由自在」「無刀の巻-虚なる心の力」)に加え、宗矩に思想的な影響を与えた沢庵著『不動智神妙録』の抄訳も掲載。混迷を深める今日に、指導者の心の錬磨のうえで、示唆に富む一冊といえる。

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ユーザーレビュー

  • [新訳]兵法家伝書 強いリーダーの条件とは何か

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ヘタな小説より楽しかったので、レビューがノリノリになってしまった。って兵法家伝書のレビューというのも、そもそもおこがましい話ではないか。

    新訳の名に恥じない分かりやすい現代語訳で、古典にありがちな解読のストレスを感じることなく読み終えることができた。
    言うまでもなく、柳生新陰流の奥儀を知ることのできる宗矩自身による著。この家伝書は三代将軍家光に向けて書かれた「大将の兵法」であり、技そのものというよりも、心の持ち様、在り様について多く語られている。
    そしてようやく理解できた新陰流の本質。それは(間違っていたらごめんなさい)「負けないための自身の在り方」なのであった。石舟斎・宗矩が家康に迎えられ

    0
    2012年06月28日
  • [新訳]兵法家伝書 強いリーダーの条件とは何か

    Posted by ブクログ

    徳川将軍家の兵法である、柳生新陰流の柳生宗矩が著した名著。とてもわかりやすい編訳と解説で書かれています。禅と剣術との架け橋といえる本書は、現代のビジネスマンに対しても有用な考え方であることが語られています。

    0
    2012年03月12日
  • [新訳]兵法家伝書 強いリーダーの条件とは何か

    Posted by ブクログ

    五輪書と併せて読むとなお面白い。
    武蔵と宗矩、同じ年代を生きてきた剣豪だが、政治的立場の違う2人の視点から、それぞれ心の持ち方を説く。
    さらに興味深いことに、武蔵は水墨画や彫刻、宗矩は能というように、芸術家でもあった。
    禅の修行にも精を出し、剣術に必要不可欠な平常心について多く説かれている。
    剣道家もそうでない実業家も、一読の価値ある伝書であることは間違いない。

    0
    2013年09月09日

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