小板橋二郎の作品一覧
「小板橋二郎」の「ふるさとは貧民窟なりき」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「小板橋二郎」の「ふるさとは貧民窟なりき」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
本は、全体として面白かったが、しかし、筆者の故郷に対する愛着を感じた。また、あの、戦災被災児がいつも食べ物をもらいに来て、その後、もらうことができずに
道路上で、涙を流しながら死んでいたという部分は、火垂るの墓を思い出させた。でも、少し、ドラマチックで、ちと、疑わしかったが、それから、初恋の少女がパンパンガールになって、その後、梅毒になって、消えていった話、文学を教えてくれたマア坊がヒロポン中毒になって、精神病院に入院したという話、若干17歳くらいで、でも、この年齢で、ヒロポン中毒とは想像を絶すると思う。でも、その後の梅毒になったパンパンガール、マア坊がどうなったか、知りたいと思いました。全般
Posted by ブクログ
そういえば「貧民窟」なんて言葉ひさしぶりに見た。
板橋区の岩の坂のあたりがかつては貧民窟(スラム)だったらしい。そこで育った著者が戦中・戦後あたりの同地の様子を紹介してくれる。
破天荒だったりアウトローな面々もいるし、むしろそういう人がたくさんいるけれど、それがまたさまざまな立場の人を受け入れる……というよりは、いても放っておいてくれるあるいは過干渉でない程度に接点をつくってくれる場のように感じた。いまでは貧民窟的な場ってだいぶ少ないだろうけど、同じような空気を山谷や西成のような飯場やドヤ街、あるいは歓楽街や風俗街、ひなびた温泉街などと似たような場になっているのでは。
忌み嫌われる人や場って、