めのの作品一覧

百合を毛嫌いできない内容

何作もの作品が収録されているが、どれも単純なパターンではなく、親族が関わったり、個性的な同級生たちと触れあうなど、複雑な関係が必ず挟まれている特徴がある。「こんな百合の関係もあるのか」など、新たな発見も生まれる読者が多くいると見えて、決して百合というものを毛嫌いできない作品だといえよう。

good

kawaii

百合姫コミックスから2019年に発表された百合アンソロジー。テーマはずばり「スール」。吉屋信子が描く「エス」に始まり、百合作品を浸透させた「マリみて」や「ストパニ」など上級生と下級生が姉妹の契りを結ぶ「スール」は王道のテーマです。今まで出ていなかったのが意外です。しかし、テーマが王道だけに変化球が少なく、直球勝負な作品が多かったのがちょびっと残念。良い点は、あまり「スール」物を描かない作家さんのお話が読めたので、それは良かったかも。

茉莉花めんどくせぇ…！！ …だが可愛い！

けいおんアンソロ等で知った作家さんの初単行本。ということで購入。

真面目で地味な妹と不良の姉が高校デビューを機に外見だけ入れ替わる話。
正直な所、3話目までは「それだけ」しかなく、外見と性格のギャップにより（本人の中だけで）起こるトラブルの話になります。
…流石にこれだけだと話が広がらず、更には音は真面目な妹・麦が無駄に怖がられて可哀想、という印象ばかりが強くなります。

が。4話目で3人目が登場し、俄然話が面白くなります。その3人目・自称不良の紅「も」妙な子なので、変な絡み方ながらも上手く賑やかしてくれます。
特に「空気を読める」彼女が実は不良な...続きを読む姉・緑に忠告するシーンは実に見事。とても残念ですｗ

更に4人目、茉莉花が…本当に酷いｗ 「…ナンダコレ」って素で思っちゃうほど異端。外見がアレなら中身もアレ。言う事なす事イラッとさせられまくりです。これが緑に絡むわけですからとんでもない事になるんじゃないかとヒヤヒヤものでしたよ…。

結局、緑の懐の深さというかイケメンっぷりがいかんなく発揮されましたけれどもね。
何気に緑良いヤツなんだよなー。

第１話が掲載されているわけではなかったので、知らない作品だと状況が全然わからなかったです。作品の雰囲気だけ楽しむ感じです。