作品一覧

  • 地政学的リスクと日本経済 新たな冷戦時代における構造改革
    3.0
    1巻5,280円 (税込)
    ロシアによるウクライナ侵攻を契機に、世界経済におけるサプライチェーンは見直しを迫られることとなった。東アジアに位置する日本は、自国経済が長い低迷を脱しつつある状況で、今後このリスクとどう向き合っていくべきかを国内経済の視点から考察する。 【主要目次】 序章 「高まる地政学的リスクと日本経済」(福田慎一) 第1部 リスクの時代の企業経営 第1章「日本のサプライチェーン危機――新陳代謝不足と企業改革の方向性」(中村純一) 第2章「変革期の労働分配率――賃金と物価の好循環は何をもたらすのか」(肥後雅博) 第2部 リスクを内包する金融機関 第3章「銀行中心型システムの将来――日本社会の特性にあわせた金融改革」(随清遠) 第4章「金利上昇と流動性依存――SVB破綻から学ぶ金融緩和政策出口への備え」(長田健) 第3部 リスクと向き合う経済政策 第5章「財政の持続可能性――開放経済モデルによるグローバル分析」(山田潤司) 第6章「植田総裁の下での金融政策の新たな船出――自然言語処理は何を教えてくれたか」(慶田昌之) 第7章「基軸通貨と世界経済の構造変化――高まる地政学リスクとドル一極集中の行方」(丸尾優士) 終章「新冷戦時代における日本経済の課題」(福田慎一)
  • 21世紀の長期停滞論
    3.3
    1巻704円 (税込)
    アベノミクス以降、株価は高騰を続け、労働市場では人手不足が起きているが、雇用は不安定化し、賃金は伸び悩み、将来に対する不安は増す一方である。なぜ、不安は解消されないのか。その原因を探る。
  • ピケティにもの申す!
    -
    1巻110円 (税込)
    フランス人経済学者ピケティ氏の著書「21世紀の資本」が、世界を論争の渦に巻き込んだ。格差はどうして生じるのか、ピケティブームとは何なのか。識者が徹底的に論じた。  本書は週刊エコノミスト2015年2月17日号で掲載された特集「ピケティにもの申す!」の記事を電子書籍にしたものです。 ピケティにもの申す! ・『21世紀の資本』は格差の仕組みを明らかにした ・インタビュー トマ・ピケティ デフレ脱却なしに財政問題解決は難しい ・言いたい、聞きたい ピケティに一言 【異論反論あり!】 藤巻健史 過剰な格差是正が低成長・財政赤字を招く 堀江貴文 なんではやる?理解できない 【経営者の目】 宮内義彦 “心地よい格差”探る必要 【格差の研究者は】 橘木俊詔 高所得者を分析した新たな視点 雨宮処凛 格差是正の最後の希望 【マクロ経済学者が斬る!】 福田慎一 「r>g」は格差進行の証拠にならない 飯田泰之 「作法」に逆らった成果 ・米国では賛否争論 「重要な書、だが単純すぎる」
  • 資本主義をとことん考える
    -
    1巻220円 (税込)
    先進国を中心に長期停滞論が叫ばれ、拡大する貧富の差がその限界論を裏付けようとしている。「資本主義」というシステムは限界に達したのか。どこに問題があるのか。徹底検証した。本書は週刊エコノミスト8月12・19日合併号の特集「資本主義をとことん考えよう」をまとめた。 主な内容 Part1 何が問題か ・ピケティ理論で知る資本主義の本質 ・長期停滞論 先進国が直面する避けがたい限界 ・インタビュー バリー・アイケングリーン教授 ・対談 寺島実郎vs水野和夫 ・日本の現実 速いスピードで若年層格差が深刻化 ・120年実証研究 日本も戦前は「格差社会」 高度成長期に「格差なき成長」 ・法人税減税は有効か 不公平感をなくす所得再分配政策を ・タックスヘイブンの弊害 専門テクを駆使して税金を払わないグローバル企業 ・ピケティ理論と日本経済 資本分配率の上昇は日本には当てはまらない ・日本経済の課題 回復には生産性の向上が不可欠 Part2 歴史に学ぶ ・資本主義の起源 「英国」や「西欧」を超え「世界的」だった ・グローバリゼーション 覇権国の盛衰と金融危機を伴う ・財閥が果たした役割 企業統治と買収で資本市場を活性化 ・なぜキリスト教だけか ウェーバーが説き明かした資本主義成立の条件 ・経済学は考える 資本主義における「対立」と「不況」 ・アジアと欧米で違い 経済成長の経路は同一ではない Part3 秘話探訪 ・サッカーと初期資本主義 ・富岡製糸場―近代産業の原点 ・サグラダ・ファミリア教会のパトロン

ユーザーレビュー

  • 21世紀の長期停滞論

    Posted by ブクログ

    > いま、なぜ長期停滞に対する懸念が高まっているのか。21世紀型の長期停滞とは、どのような特徴を持ったものなのか。また、これは懸念すべき深刻な問題なのか。長期停から脱却するには、どのような政策が必要なのか─。(21世紀型の長期停滞とは)

    現在の経済状況が過去に起こったショックに依存するヒステリシスが存在するという立場から、21世紀の景気後退や現状を分析的に解説する。

    > 長期停滞は、ゴードンらが指摘する生産性の低迷など供給サイドの問題と無縁ではないものの、貯蓄過剰=需要不足が主たる要因となって発生したと考える方が自然である。
    > なぜなら、生産性の低下など供給サイドの制約

    0
    2024年11月10日
  • 地政学的リスクと日本経済 新たな冷戦時代における構造改革

    Posted by ブクログ

    無関係な論考を寄せ集めた本。
    第3章「銀行中心型システムの将来」、第4章「金利上昇と流動性依存」のみ読んだ。
    正直、いまいちでした。

    0
    2025年02月24日
  • 21世紀の長期停滞論

    Posted by ブクログ

    新書だから仕方ないけど現状の経済データを示したのみ
    もう少し処方箋的なことか「長期」の分析を、、、
    長期停滞論って名付けるのなら

    0
    2021年09月12日
  • 21世紀の長期停滞論

    Posted by ブクログ

    ヒステリシス(履歴効果)があると、創造的破壊はショックの負の遺産を取り戻せない。

    ロバートルーカスの供給政策か、ケインズの需要刺激策か、どちらが功を奏したかはわからない。

    過剰貯蓄=需要不足が長期停滞の原因=ローレンスサマーズ。余剰供給を生み出す構造的問題が原因とする。

    低インフレと低金利。自然利子率=需給が瞬時に調整される際に成立する実質利子率 がマイナスになっている。

    バブルが発生し崩壊する頻度が増加している。

    貧富の差の拡大は富裕層の貯蓄過剰を生む。

    物価が上がらない理由は、デフレマインドではなく、今だ経済が回復していない(指標に表れない)から。

    先進国でも日本以外は物価は

    0
    2018年06月25日
  • 21世紀の長期停滞論

    Posted by ブクログ

    ローレンス・サマーズに代表される長期停滞論を絡めた日本経済の現状を述べたのが本書。

    本書の構成として、第一章、第二章はサマーズらの長期停滞論の概略説明、第三章から第五章にかけては現状の日本経済の分析、第六章から第九章は長期停滞論に陥った日本経済への処方箋となっている。

    サマーズの(需要側から見た)長期停滞論の特徴は、自然利子率がマイナスで、「貯蓄過剰=需要不足」である状態であり、長期停滞を引き起こす要因として、バブル崩壊による大きな負のショック、世界的な貯蓄過剰、人口減少と高齢化などが挙げられる。筆者の福田慎一氏の見解では、日本は長期停滞に陥っており、日本経済が長期停滞を克服するための解決

    0
    2018年06月18日

新規会員限定 70%OFFクーポンプレゼント!