作品一覧

  • 香港 ――アジアのネットワーク都市
    4.5
    1巻660円 (税込)
    一九世紀半ば以降に形成される近代アジア市場を実際に機能させたのは中国大陸と太平洋を舞台に展開された多様な流通形態だった。香港はそこで、中継都市としての役割を歴史的に担ってきたのである。返還を目前にして、過去に支配的だった地域秩序に回帰しつつある香港の現実とその背景を、アジア史の中に探る。

ユーザーレビュー

  • 香港 ――アジアのネットワーク都市

    Posted by ブクログ

    [隣接中心]その地理的特色を存分に活かして、長い歴史の中で華僑経済や内陸部経済のネットワークの中核に位置した香港。独自の発展と歴史を鑑みながら、1997年の中国への返還目前の香港事情を探っていった作品です。著者は、香港上海銀行史に関する論文も手がけている浜下武志。


    香港の歩みをつぶさに追いかけるというよりは、香港という視座の面白さ・多様さを紹介してくれる一冊。まとまりのかける記述が読みづらいことは難点なのですが、ネットワークに支えられ、なおかつそれを支えた都市の魅力が詰まった作品だと思います。


    執筆されたのが、中国への変換目前ということもあり、香港ナショナリズムも念頭に置きながら、その

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    2014年10月03日
  • 香港 ――アジアのネットワーク都市

    購入済み

    香港を中心にした時の東アジア・東南アジアの繋がり(香港という都市の特質上経済的なものがメインです)はイギリスがシンガポールや香港にやってくる以前からありましたが、イギリス以降この地域により深い意味を持っています。中国の経済発展も香港が無ければ実現しなかったでしょう。2024年現在香港は政治的には沈黙の都市に変貌させられましたが、南シナ海を取り囲む中国南部・台湾・ASEAN諸国の経済圏の重要性が変わることは根本的には無いのでしょうね。

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    2024年08月17日

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