宮本光晴の作品一覧
「宮本光晴」の「日本の雇用をどう守るか 日本型職能システムの行方」「変貌する日本資本主義 ――市場原理を超えて」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「宮本光晴」の「日本の雇用をどう守るか 日本型職能システムの行方」「変貌する日本資本主義 ――市場原理を超えて」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
【引用】
日本の社会経済システムの特質は、状況に対する優れた適応能力にある。戦後五十年、その能力をフルに活用して、労働と産業と社会を重視するシステムを作り上げてきた。けれども、いま直面しているのは、カネと情報が瞬時に国境を超えて移動する制御不能な事態である。日本はそれに対して、アメリカ型の社会経済構造に転換しようとしているが、その「資本主義革命」の行き着く先は、社会経済そのものの「持続可能性」の破壊でしかない。日本型システムの「改革」をめぐる混乱に終止符を打ち、再生への道筋を示す。
【引用終わり】
上記が本書の問題意識であり、それは理解できるのであるが、筆者が書いていることを理解するのは難し
Posted by ブクログ
[ 内容 ]
年棒制や業績給、専門職制や契約雇用制等の導入により、日本型雇用システムは「市場指向型」「流動型」へと本当に変化していくのか。
著者は、アメリカ、ドイツのモデルとの比較を通して、日本独自の能力主義である職能システムを核とする日本型システムは、情報・金融産業が経済の主導権を握る現在においても、その優位性を失っていないことを論証する。
「戦後最悪の失業率」という危機的状況の背後にひそむ問題の本質を見抜き、雇用を守るために真に必要な「漸進的」改革と選択を問う。
[ 目次 ]
序章 「雇用危機」の正体
第1章 雇用システムの構造と機能
第2章 「市場型」システムとは何か
第3章 日本型能
Posted by ブクログ
日本型経営のステレオタイプなイメージだけで、日本の雇用制度と実情を理解した気になっている人は多いと思うけれど、それを日本型職能システムの特徴を掘り下げることによって考えさせるような一冊。
「外部環境、内部環境」という視点、「労使関係-技能形成-生産性の高機能連関」という視点などで切り込んでいく点は面白い。
しかし、ドイツとアメリカとの比較となると、同じような記述が繰返されていて、少しお腹いっぱい感が残ります。
日本の職能システムを中心に、三国の違いをさらっと理解するというレベルであれば得るものは大きいですね。
年度末、年度初めは忙しくて・・なかなか読書が進みませんでしたぁ。
これから挽回しま