W.ジェイムズの作品一覧

「W.ジェイムズ」の「プラグマティズム」ほか、ユーザーレビューをお届けします!

作品一覧

  • プラグマティズム
    4.1
    1巻1,078円 (税込)
    プラグマティズムは、もっともアメリカ的なものの考え方であり、今日のアメリカ資本主義社会とその文化を築き上げてきた基調である。本書は、このような考え方を初めて体系づけ、ヨーロッパの伝統的な思考方法を打破した点で不朽の功績をもつ。アメリカ的なものの見かたの核心は、じつにこの一冊に圧縮されている。

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ユーザーレビュー

  • プラグマティズム

    Posted by ブクログ

    ジェイムスのプラグマティズムは超越論であれ経験論であれ、また一元論であれ多元論であれ、あらゆる哲学上の立場と両立し得る。それは哲学の哲学、いわばメタ哲学であるからだ。哲学の使い方を問う哲学、哲学に耽るためではなく、哲学を生きるための哲学と言ってもいい。個々の哲学上の立場に対しては、「そうかも知れないし、そうでないかも知れない」という可謬主義の立場をとる。全ては仮説(仮象ではない!)と割り切った上で、それが「役に立つ」かどうかを問題にする。何に役立てようというのか。もちろん良く生きることだ。哲学は「知への愛」だが、「知」は良く生きるための「知」であった筈だ。そのことを忘れた哲学は知的遊戯以外の何

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    2024年01月13日
  • プラグマティズム

    Posted by ブクログ

    お父さんはシャーロック・ホームズのモデルの一人、自身も偉大な最高裁判事Great Dissenterのオリバー・ウェンデル・ホームズの考え方とされているプラグマティズムをきちんと理解したいと思い、読んでみた。まさに教条主義と判例主義の違いのような、大陸法系のどちらかというと正しい法があるというイデア的な考え方とそれって違いがどこになるの?考える意味あるの?的な徹底した経験主義の違いと理解した。考え方としては、最初の第二講までで大体理解できる。あとは現実の問題への適用、例題、あてはめといった講義になる。回を追う毎に、アメリカで開拓時代を生き抜いていく上で重要な考え方だったのだろうなと想像できた。

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    2014年02月10日
  • プラグマティズム

    Posted by ブクログ

    生活に実用性を持つ哲学でなければ、その論争に何らの意味も持たない。
    合理論者と経験論者の論議、一神教と多神教、それらはそれらでそれぞれ真に違いなく、また偽でもある。それら一方を取ることになんの意味があるのか?なるほど、そういった論争に勝利することで得られる優越感などの意味においてであるなら、まさにそういった論争もプラグマティックでありうるだろう。
    宗教を信じないものは、信じないという心情において無神論は真であり、有用である。しかし、それを絶対視できるのは、自分の内心のみにおいてであり、信者にとってみれば、いかなる宗教も偽ではありえなく、それが信者の糧となる限り、その意味において、宗教は限りなく

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    2009年10月04日
  • プラグマティズム

    Posted by ブクログ

    実利的な思考方法としてのプラグマティズム。
    合理主義と経験主義という線引きは、当時の米西洋アカデミズムの潮流で生まれたもの?、にしては雑な割り切り方で、今となっては古めかしい。
    善的な有用性の内側に真理が含まれるという簡単明瞭ではあるが、至極真っ当な考え方。
    世紀末ヨーロッパにおけるオカルト主義の影響も少なからずありそう。
    ジェームズの文章は粘り強く論理的に説得してくる。真面目な人って感じする。

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    2024年05月06日
  • プラグマティズム

    Posted by ブクログ

    極端に宗教に肩入れすることも、経験論に肩入れすることも否定しつつ、現実的な効用のあるものは、肯定し受け入れるという精神を表明した一冊。アメリカの哲学の源流にあたるウィリアムズ・ジェームズの代表的な一冊。

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    2024年04月27日

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