本書は、Dockerベースのアプリ開発を検討している初心者や、LinuxベースのDocker技術者、アプリの展開と実行を行うためのWindows Serverプラットフォームを準備するIT技術者向けに、Windowsコンテナーをサポートするために必要なDockerサーバー(コンテナーホスト)環境の構築に必要なテクノロジの解説と、具体的な実装手順を示す入門書です。Windowsコンテナーのためのプラットフォームの構築と、Windowsコンテナー特有の制限事項や注意事項の説明、公式イメージからのコンテナーの作成と実行、コンテナーイメージの管理の基本について説明します。
本書は次の製品とバージョンに対応しています。
・Docker Enterprise/Docker Desktop(Docker Engine 18.09.x~19.03.x)対応
・Windows Server 2016/2019対応
・Windows Server SAC, ver 1809~1909対応
・Windows 10 ver 1809~1909対応
・Linux Containers on Windows(LCOW)対応
Microsoft Pressの「インサイドWindows(Windows Internals)」シリーズは、1992年に原書の初版が『Inside Windows NT』として発行されました(訳書の発行は1993年)。
それ以来、Windowsのバージョンアップのたびに改訂を続け、Windowsの内部構造を解き明かすバイブルとして開発者・システム管理者に永く読み継がれてきました。
そして初版から25年目の2017年、待望の第7版の原書“Windows Internals, Seventh Edition, Part 1: System architecture, processes, threads, memory management, and more”が満を持して発行されました。
本書はその日本語翻訳版です。
本書はWindowsのアーキテクチャと内部構造を掘り下げ、コアコンポーネントが背後でどのように動作するのかを明らかにします。また、ハンズオンの実習を通して、Windowsの内部的な挙動を実際に体験でき、アプリケーション設計やデバッグ、システムパフォーマンス、およびサポートの改善に活用できる知識を得ることができます。第7版ではWindows 10およびWindows Server 2016に対応したうえ、スレッドの章が独立し、メモリ管理の章とI/Oシステムの章が下巻から上巻に移動しました。
訳書の制作にあたっては、日本語版Windows環境で動作確認を行い、原書発行後に行われたWindowsの更新をできる限り反映しました。
2017年10月にリリースされたWindows 10バージョン1709(Fall Creators Update)についても、できるだけ訳注で補足しています。
本書は“Windows Sysinternals Administrator's Reference”(Microsoft Press、2011年)の改訂版である“Troubleshooting with the Windows Sysinternals Tools”(Microsoft Press、2016年)の日本語翻訳版です。「Sysinternals」という言葉を聞いたことがなくても、Process ExplorerやProcess Monitor、PsExecならご存知のかたも多いでしょう。これらはすべて「Sysinternalsユーティリティ」に含まれるツールです。SysinternalsユーティリティはWindowsの診断、トラブルシューティング、最適化に役立つツールの総称で、Microsoft TechNetサイトで無償提供されています。
Windows Server 2016から提供開始されたNano Serverで利用できるサブセット版も公開されています。
本書はSysinternalsユーティリティの使い方の詳細なガイダンスと、それを補足するWindows内部の技術解説を提供します。ユーティリティの生みの親であるMark Russinovichと、WindowsのエキスパートであるAaron Margosisの解説により、ファイル、ディスク、プロセス、セキュリティ、Windows管理用の、多数の無償ツールの特徴と機能をより深く知ることができます。