『呪術廻戦』人気の秘密を徹底考察!!

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少年たちのバイブル『週刊少年ジャンプ』に2018年新しいダークアクション作品が誕生しました。人間が抱く負の感情から生み出された「呪い」と、それを祓うべく戦う「呪術師」の物語 - 漫画『呪術廻戦』です。

王道のジャンプらしいバトルアクションは勿論、重厚なテーマ、作り込まれた物語、そしてホラーテイストの迫力ある描写は、超大作を予感させる完成度の高さです。誰もが抱いたことのある負の感情が、もし「呪い」となって人を襲っていたら…。そんな想像をしながら読むと、背筋がゾクッとしてきませんか。

今回は漫画『呪術廻戦』の魅力を徹底的に解説したいと思います!

漫画『呪術廻戦』とは

まずはあらすじや作者など、漫画『呪術廻戦』の基本情報をご紹介していきます!

『呪術廻戦』芥見下々 / 集英社

呪術廻戦 1巻

呪術廻戦 1巻

類稀な身体能力を持つ高校生・虎杖悠仁(いたどりゆうじ)は、病床に伏せる祖父の見舞いを日課にしていた。だがある日学校に眠る「呪物」の封印が解かれ、化物が現れてしまう。取り残された先輩を救う為、校舎へ乗り込む虎杖だが!?

人間から流れ出た負の感情「呪い」の被害によって、日本全国で怪死者が続出している世界。

『呪術廻戦』第1巻p15

被害が多い場所には「呪い」を寄せ付けないように、さらに強い「呪物」が魔除けとして設置されていました。

『呪術廻戦』第1巻p9

この物語の主人公・虎杖悠仁(いたどりゆうじ)はごく普通の男子高校生でしたが、オカルト研究会の活動の一環として、意図せずその魔除けの呪物を持ち去ってしまいます。危険を察知した呪術高等専門学校の伏見恵(ふしみめぐみ)が現れ、虎杖に魔除けの呪物の在り処を尋ねますが、時すでに遅し。オカルト研究会の先輩たちが、夜の校舎で虎杖の持ってきた呪物に貼られていたお札を剥がしているところでした。

『呪術廻戦』第1巻p31
『呪術廻戦』第1巻p32

お札が剥がされるや否や、先輩たちは封印から解き放たれた「呪い」に襲われてしまいます。間一髪で駆け付けた虎杖と伏見は「呪い」から先輩たちを助け出すも、魔除けの呪物を狙った「呪い」に追いかけ回されてます。「呪い」は「呪い」でしか祓えないと知った虎杖は、自らに呪いの力「呪力」を宿すため、魔除けの呪物を飲み込んでしまうのです。

『呪術廻戦』第1巻p52

「呪い」を体内に取り込んだことで、一時は「呪い」に身体を支配されてしまうも、すぐに正気に戻った虎杖。自らが「呪い」を全て食ってしまえば「呪い」によって死んでしまう人を助けることができると知った虎杖は、亡き祖父の「人を助けろ」という言葉を胸に、「呪術師」として生きることを決意します。

ここまでのあらすじはほんの序章に過ぎませんが、それでもストーリーと世界観が丁寧に作り込まれていることがお分かり頂けるかと思います!そして、私たちが暮らす現代の日常社会が舞台となっている点も、物語のリアリティをかきたてますよね。

作者・芥見下々(あくたみげげ)先生

この作品の作者は、本作が初の連載となる芥見下々(あくたみげげ)先生!
『ジャンプGIGA』にて『神代捜査』『No.9』と読み切り作品を発表し、『週刊少年ジャンプ』の誌上で開催される新人賞企画「金未来杯(ゴールドフューチャーカップ)」に『二界梵骸バラバルジュラ』という作品でノミネートされたことから、本作『呪術廻戦』の連載へと繋がります。発表するどの作品も読み応え抜群で、その異才っぷりが注目されている先生です!

累計発行部数は55万超え!

単行本の第3巻が発売された2018年12月時点において、累計発行部数がシリーズ全体で55万部超え!初の連載作品としては異例の大ヒットと、話題沸騰です!そしてストーリーはますます気になる展開へと突入しております…。

「次にくるマンガ大賞2018」第6位にランクイン!

2014年、ダ・ヴィンチとniconicoが創設した「次にくるマンガ大賞」。「次にくる!」という評価基準のもと、"読者参加型”の投票でノミネート作品および受賞作品が選ばれるマンガ賞です。この「次にくるマンガ大賞2018」において、『呪術廻戦』は第6位にランクインされました!そして、投票に参加した多くの漫画好きの方々が予想した通り、いや予想した以上に大ヒットしている『呪術廻戦』。今後のさらなる躍進が楽しみです…!

それでは漫画『呪術廻戦』が大ヒットしている理由を、その魅力から徹底解剖していきます!

虎杖と共に考える!台詞の奥深さ!

作り込まれた物語も去ることながら、この作品の魅力を語る上で外すことが出来ないのは、その台詞の奥深さです。
特に主人公・虎杖や登場するキャラクターたちの台詞から、答えのない問いが浮かび上がり、読者である私たちにその重さや奥深さを突きつけます。

「正しく死んでほしいって思うんだ」

『呪術廻戦』第1巻p44

「呪い」の被害者を救うべく立ち上がった主人公・虎杖は、数多くの人間の「死」を目の当たりにします。それ以前にも、大切な祖父が亡くなる瞬間に立ち会った虎杖にとって、当たり前に続くと思っていた毎日の隣に「死」を身近に感じるようになるのです。「知ってた?人ってマジで死ぬんだよ」という彼の台詞が、それを物語ります。虎杖は、病床で亡くなった祖父の「死」と、呪いによってもたらされる「死」は何が違うのか、恐怖と戦いながら考えます。どんな最期を迎えれば「正しく死ぬ」ことになるのか、「正しい」とはなんだろうか、もし自分が助けた人が誰かを殺したらそれは「正しい」ことになるのか、そんなことを虎杖と共に考えさせられる作品です。

「自分が呪いに殺された時もそうやって祖父のせいにするのか」

『呪術廻戦』第1巻p100

亡くなった祖父の言葉を胸に呪術師として人々を救うことを志す虎杖ですが、呪術師になるための学校・呪術高等専門学校への入学を申し出た際に同校の校長から「自分が呪いに殺された時もそうやって祖父のせいにするのか」と問われてしまいます。誰かの言葉に感銘を受けて、それを使命として生きていくことが素晴らしいことですが、その一方で上手くいかなかった時(虎杖の場合は命を奪われそうになった時)に、その誰かのせいにしてしまうこともありますよね。何があっても自分の責任であると覚悟を決められるよう、自らの中から湧き出る信念を持つ必要があると、この台詞が教えてくれます。虎杖と同じように読者である私たちも身につまされる気持ちです。

「好きの反対は嫌い」

『呪術廻戦』第3巻p88

どこか寂しげで屈折している少年・吉野順平の台詞で、「好きの反対は無関心」という言葉を否定しています。彼は、悪意を持って人と関わる方が悪いに決まっており、逆に他人へ何も期待せず何も感情を持たない「無関心」こそが美徳であると考えます。果たして本当にそうなのでしょうか。そうであるとしたら何だか寂しい世の中のような気もしますよね。そしてこの少年の根本にある考え方に虎杖は何と返すのか、非常に気になるところです…!

他にもハッとさせられる言葉や、胸にジンと染みる一言、読者である私たちに問いかけられているような台詞が詰まっています。虎杖と共にその答えを探しながら、この作品が提示するテーマに没入してみるのも面白いかもしれません。

現実世界と「呪い」との調和具合がリアル!

この作品では、校舎や病院、喫茶店や映画館など、実際に私たちが日常生活を送っている場所が「呪い」の巣食う舞台となり、何も知らない一般人が巻き込まれることから、まるで私たちが生きている現実世界で本当に起こっている出来事かのようなリアリティを感じることが出来ます。

『『呪術廻戦』第1巻p149

この現実との地続き感によって「呪い」の存在を身近に感じ恐怖度が増すような気がしますよね。

また、人が「呪い」に襲われる瞬間の描き方も衝撃的なシーンとなっています。

『呪術廻戦』第3巻p169
『呪術廻戦』第3巻p51

今これを読んでいるあなたの後ろにも、呪霊が…!?背筋が凍るリアリティの演出も、この作品の大きな魅力の1つと言えるでしょう。

『呪術廻戦』終わりに

「次にくるマンガ大賞」にもノミネートされ、異例の発行部数を記録するなど、注目度急上昇の本作。2018年12月には第3巻と同時に、前日譚を描いたエピソード0として『呪術廻戦 0 東京都立呪術高等専門学校』も発売され、物語がさらに奥行きを増しています。ぜひ手にとってみてはいかがでしょうか。一度読んだらもうハマってしまうこと間違いなしですよ!どんどんんと加速しながら盛り上がっていく展開に今後も目が離せません…!

  • 呪術廻戦 1

    呪術廻戦 1

    類稀な身体能力を持つ高校生・虎杖悠仁(いたどりゆうじ)は、病床に伏せる祖父の見舞いを日課にしていた。だがある日学校に眠る「呪物」の封印が解かれ、化物が現れてしまう。取り残された先輩を救う為、校舎へ乗り込む虎杖だが!?