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Posted by ブクログ 2018年11月19日
リベラルな立場を自認しつつ、常に複数の見方を提示した上で様々な文献と突き合わせて比較検討し、その上で著者の意見を述べるやり方は、研究の態度として非常に尊敬できる。家族という概念の歴史から掘り起こし、現代の家族像を分析してゆく。
個人的に学びになったのは家概念の成立であった。家概念の成立以前は、閉じ...続きを読む
Posted by ブクログ 2016年08月14日
保守的論陣の一部が安易に標榜しがちな「伝統的」な家族主義への回帰。著者はそこでいわれる「伝統」がいかに「モダン」なアノマリーであるかを社会学的な視点から指摘し、高度成長期には可能であった特殊な形態を最早とり難くなった現在の家族(夫婦)の将来についての考察を展開していく。
ここで著者が「伝統的家族主...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年07月24日
理想的な「親密性」を個々が自由に持つためにはどうすればよいか、
その解の1つとして共働き化が進んでいるけれど、
それは格差の拡大を招きかねないし、当然ながら「ケア」の家事を誰がどうするのかという問題は発生する。
北欧のように国のケアを手厚くするのか、アメリカのように格差を利用した家政婦を入れていくの...続きを読む
Posted by ブクログ 2018年10月23日
社会学の専門家による家族についての本。結婚や家族について、歴史的な経緯をはじめ、海外との比較など詳細な分析が行われている。ただし、著者のリベラリスト的な主張は受け入れられない。政府等の力によって結婚や家族のあり方など、人間の本質に関わることをコントロールすることは困難であり、社会の流れに任せ、制約を...続きを読む
Posted by ブクログ 2018年07月10日
ファッション雑誌STORYでオススメされていたので読んでみました。
社会学、特に家庭や結婚といった身近なテーマの歴史的変遷を知ったのは初めてだったし、現代の世界における様々な家庭の分析も興味深いことばかり。
雇用・家事育児・所得格差なども社会学的な視点でみるとどうなのか、などとても勉強になりました。...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年12月21日
まえにはページめくってみただけだったのが事情で再読。「「親密性」という言葉は一般の人にはあまり馴染みがないと思いますが、家族、友人関係、恋愛関係、同棲などを含む概念だと思っていてください」ということだけど、「親密関係」にしてほしい。(リベラルな社会で望ましい)「自由な親密性」っていうのがキーワードな...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年12月04日
家族のかたちについて考える本
どんどんと変わっていく家族のかたちをうまく整理している
前時代では「父母子」ではなく「母子とそれを取り巻く社会のサポート」と言う仕組みで支えていた。
国民の管理のために家長制度などが出来上がった。
自由な親密性のための課題①安定した職②無償労働③高齢化
無償労働につい...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年06月28日
結婚して家族を養うことがどうしてこんなに大変なのだろう..。複雑で厳しい現状を知る一歩
●感想
「なぜ、結婚して子供を育てていくことがこんなにも大変なのだろう?」誰もが疑問に思うこのことを、本書は定性的・定量的なデータを駆使しながら説明してくれる。根本的な問題は「お金がないと家族運営・子育てでき...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年01月17日
◯著者が社会学者だけあってか、さまざまな視点から家族のあり方についてを分析されている。所得税も検討しているのはやや意外。
◯文体が(なぜか)口語的に記載されており、家族の話だけあって幅広い読者層を踏まえているのか。ただ内容との兼ね合いから、すっと頭に入ってこない。
◯内容としては、保守的な家族のあり...続きを読む
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