【感想・ネタバレ】ダンス・ダンス・ダンスール 9のレビュー

青春×バレエ!??
淡く繊細な心理描写と心震わす情熱が合わさった異色バレエマンガ!!

主人公は男子中学生の村尾潤平。
潤平は、幼い頃に観た男性バレエダンサーの演技に魅了されるも、父が急逝してしまい、“男らしくない”バレエの道を断念してしまう。
その後はアクション映画監督である亡き父の意を汲み、“男らしくある”ため、格闘技・ジークンドーを習い始める。
しかし、バレエへの未練は消えず、その熱い想いは延々と潤平の中で燻っていた。
そんな彼の前に、ある日、転校生である美少女・五代都が現れる。

都は、教室で男性バレエの大技である「540」を披露した潤平を見て、潤平がバレエに興味を持っていることに気づく。そこで、彼女の母が営むバレエスタジオへ誘ってみるが・・・。

本作は、『溺れるナイフ』のジョージ朝倉先生の十八番である、少年・少女の繊細な心の機微とバレエに対してどこまでも真摯に取り組む熱い想いが描かれています。

また、その美しさと力強さが感じられる絵は、キャラクターをより魅力的にしています。
特に舞台シーンでは、心震わせるピアノの音やダンサーの鬼気迫る踊りがまるで現実かのように感じました。

舞台に至るまでの血の滲むような努力や各々が抱く苦悩と情熱、そして迫真の演技に何度も何度も鳥肌が立ち、感極まって思わず涙を流してしまったときもありました。

男女問わず、感動したいあなたにオススメの作品となっております!

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Posted by ブクログ

ネタバレ

潤平のスカラが切られなくて良かった。
正直ここまでお金が必要だと、才能だけでは続けていくのが難しい。
才能があっても奨学金の枠には限りがある訳で、お金の為に諦めた才能のある人というのはたくさんいるのだろう。
バレエ界に限った話ではないが、辛いなと思う。

YAGPに大手を振って出られることになったは良いが
夏姫と一緒には踊れないし、夏姫の演目も指定されてしまった。
夏姫がそれでいいのかと潤平に言う気持ちもわかるし
彼女から見たら潤平の判断に思うところもあるだろう。
どちらの考えも分かるので、なんとも難しいところだ。

咄嗟に出てくるのがジークンドーという描写、なにげに厳しいというか
身に染み付いているのがどうしても潤平はジークンドーになるから
そういうところでも差は出てくる。
だからこそ基礎を叩き込むことが重要なのだ。
夜中2時まで教えてくれて、車で送ってくれて。
中村先生も、それを許す親もすごいし
潤平はかなり恵まれている。
恵みたくなるほどの才能があるのだろうが。

黒島さんがどこまで潤平に本気なのか微妙だし
潤平には大事なものがなにか間違えないで欲しいところ。
私それ関係ない、と言える黒島は随分サバサバしているが、
流鶯と都を見ているとそれくらい軽い方がまだ健康的なのかもしれないと思ってしまう。
黒島が聞き分けてくれて良かった。

幼い頃からバレエ漬けではなかった潤平だからこそ面白いと中村先生が言ってくれるのは救われる。
va.のこともとてもよく考えてくれていて、本当に潤平のことを育てたいと思ってくれていることが伝わる。
トイレに行くなり呪文なり、冷静になって心拍を整えろと言うアドバイスもすばらしいと思う。

これまで感覚でしかなかった光の粒に
先生たちの指導と言う具体的な光の粒も混じって
より大きな流れを作り出している描写が素敵だった。

寿君は初めに出てきた時は、お金持ちのいけすかないキャラクターなのかと思ったが
基礎を丁寧に練習して、潤平たちのような初心者にも優しく
言葉遣いも丁寧で、本当に良い子だ。
見た目では自分が勝てないと自覚もしていて、それでも腐らず、続けられる素直さも才能の1つだと思う。

1
2023年07月30日

ネタバレ 無料版購入済み

面白い

生川のスカラシップかかった子供バレエも大成功、 潤平が次に目指すのはYAGP。 留学して団を飛び出すつもりの夏姫に対し出場はあくまでも力試しとひも付き援助?を受けることになる潤平。

0
2023年12月13日

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