黒崎視音 - 徳間文庫作品一覧
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3.7花の警視庁から多摩中央署に左遷。けれど、心理捜査官は地道な捜査活動でも凄いんです! アクの強い所轄刑事も目を剥く活躍。 警視庁初の心理捜査官として任命された吉村爽子。連続猟奇殺人事件を見事解決へと導いたが、職務の性質と爽子自身の性格のためか周囲との軋轢も深く、理不尽に責任を取らされて、所轄(多摩中央署)へと配置転換になった。左遷同様の異動である。爽子本領発揮の劇場型事件など起こるはずもなく、本庁以上にアクの強い叩き上げの刑事たちとの地道な捜査活動。それはそれで平穏な日々を送れるかに見えたが…。過去に因縁のある上司、うるさ型の守旧派刑事、つかみどころのない同僚、爽子に憧れる新人女性刑事らと「日常的な事件」に関わりながら、心理捜査官として手腕を発揮。平凡に見える事件の思いもよらない深層を見抜く爽子の捜査眼にさすがの猛者たちも…。そうこうするうち、爽子にもある変化が…。 人間不信、自らの出自に対する不安、捜査官としての自信喪失…あらゆる負を背負い込んで傷ついていた爽子は人間らしさと自信を取り戻してゆく。
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3.0警察組織_この男社会の牙城で、女であるがゆえに事件以外のものとも闘いながら大活躍する吉村爽子と柳原明日香。胸のすく捜査! 男社会の牙城ともいえる警察組織。何かというと、女はすっこんでろ! とドスを利かせた台詞が飛び交ったりするものだが、どっこい、この二人にはそんなものは蛙の面にションベン、右から左への吹き流し。下手すりゃ、言ったほうが大ヤケドを食らってしまう。警視庁心理捜査官シリーズの名コンビ、柳原明日香と吉村爽子。部内の権力闘争の結果、公安部から捜査一課に異動した明日香(『公安捜査官 柳原明日香』)。ある事件での規律違反を問われ警視庁捜査一課から所轄の多摩中央署に都落ちした爽子(『警視庁心理捜査官』『Keep Out』)。二人あるところに難事件あり。硬直した頭脳の持ち主の男刑事たちを尻目に、しなやかにしたたかに事件を解決に導く。ネオ警察小説の旗手が送る全三篇の事件簿。こんなに正々堂々と本筋で女が大活躍する警察小説、ほかに見たことがない!
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3.5警視庁心理捜査官吉村爽子の最大の理解者柳原明日香。公安部第一課で“公一の女狐”の異名で恐れられていた頃のえぐい活躍を描く 視察、秘撮、秘聴…とりわけ追尾能力に異能を発揮する公安部第一課の柳原明日香は呆然としていた…。居並ぶ幹部の目の前で聴かされたのは、自身のあられもない喘ぎ声。ハニートラップ!? 一体誰が何のために…? 心理捜査官シリーズのヒロイン・吉村爽子のよき先輩である柳原明日香。公安捜査官時代、彼女が担当した戦慄のテロ事件は思わぬ方向に展開。それは公安のみならず警察組織全体の腐敗の構図とあいまって、彼女自身の身にも恐ろしい危機が迫るものだった。蜥蜴の尻尾切りよろしく全ての責任を押し付けられて公安を追われることになった彼女は、身内に向かって牙を剥く。公安を追われる日までのカウントダウンとともに明日香の「組織」への「復讐」が始まる。
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3.0快楽殺人犯vs.心理捜査官 闇の深淵の向こうとこちらからガチで見つめ合う者同士の攻防。このホトケはまるで陳列されているようだ… 抉られた性器をことさら晒すポーズ、粘着テープ、頭部からの夥しい流血。 臨場した捜査一課に所属する心理捜査官・吉村爽子はプロファイリングを進める__。警視庁に誕生した初めての女性心理捜査官である吉村爽子。自身も心に闇を抱えながら、さらに奥深い闇に沈んでしまった猟奇殺人犯の心の深淵を覗く。犯人の了見になろうと、時に傍目には奇矯に映る行動をとりながら、真相に迫ろうとする。女性であるがゆえに組織の中の軋轢にさらされる爽子を、その能力ゆえに高く評価する 上司・柳沢明日香ら、理解を示してくれる同僚らの協力のもと狂気の犯人を追い詰めて行く。しかし、そんな爽子に思いもかけぬ危難が迫る!
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-北朝鮮からのミサイル試射が日常茶飯事になった昨今、誰しもの胸をよぎるのは「もしあの国と戦う事になったら…」という事であろう。 本作は、2005年に気鋭の作家であった黒崎視音がそのifを圧倒的な知識と筆力で描いた長篇傑作である。 20年近く前に描かれたというのに、この臨場感はなんだろう! 新潟市内に三十数名の北朝鮮精鋭特殊部隊が潜入! 拉致情報機関員の奪還を端緒として“戦争”が偶発したのだ。 初めての実戦を経験する陸上自衛隊の激闘。 防衛庁対遊撃検討専任班の桂川は対策に追われるが、彼の狙いは他にもあった。それは…。 息をもつかせぬ急転また急転。そして、衝撃の結末!
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4.7(上下共通)あの土方歳三も一目置いた美人剣士、中沢琴! 「おまわりさん」の語源は、新徴組にあり。 浪士組募集の檄文に応じ、法神流をひっさげて臨んだ伝通院での立ち合い。女と侮る男どもを徹底的に叩きのめして名をあげた琴。清河八郎らが立ち上げた新徴組に加わり、幕末の動乱期、幕府方の有力武闘集団として京、江戸、奥州で激闘を繰り広げる。 お国のためにという少女の純粋な思いは、やがて時代の激流に飲み込まれ、正義の在り方を問う苦いものに変わってゆく。いつの間にか自分たちが朝敵となって追いつめられる理不尽さとも闘いながら、目の前の敵を斬り伏せていく琴。その姿は健気で美しい。 赤城山の麓、利根郡穴原村に生まれ育った中沢琴。法神流を受け継ぐ家に生れ自身も研鑽に励み、身に着けた剣術は豪放にして苛烈。男でも敵うものは少ない。腕を買われ異例の抜擢をされた琴だったが、立ち上がったばかりの新徴組での勢力争いなどに翻弄される。そんな彼女は、ひそかに慕う土方歳三とともにあることを喜びとしながら、組士としての任務に精を出す。しかし、新徴組の存在自体が時代の鬼っ子となりつつあるとき、土方は京に新選組として残ることになり、琴の淡い恋は消える。江戸に戻って市中見廻りに精勤する琴たちは、いつしか江戸の庶民たちに「おまわりさん」と呼ばれ頼りにされるようになる。そんな琴らを悩ませていたのが、薩摩藩士たちによる狼藉だった。 彼らは江戸を騒乱状態にするために罪もない民衆から略奪し殺戮を繰り返す。ある日、琴が親しくしていた町家に押し込みが入り家族が惨殺された。その首謀者は討幕の大義とは縁の薄いただの異常殺人鬼・弓張重兵衛と判明。新徴組による三田薩摩屋敷襲撃の際に弓張を取り逃がした琴は、どこまでも追い詰めることを誓う。しかし、錦の御旗を掲げる薩長討幕軍の勢いは物凄く、新徴組も江戸から奥州へと落ちてゆく。庄内藩として戊辰戦争を戦うことになった新徴組は各地で無敵を誇るが、いかんせん多勢に無勢。しかもいまや朝敵。明日をも見えぬ戦いの中、琴は宿敵弓張とついに剣を交えることになる。果たして復讐は成就するのか⁉ 第一章 浪士組(伝通院での武勇伝) 第二章 上洛(土方歳三との交流) 第三章 策謀、そして瓦解(清河八郎暗殺) 第四章 新徴組誕生(暴れインド象を抑えて喝采) 第五章 新徴組士、中沢琴(松平権十郎との出会い) 第六章 鎮静(江戸市中の信頼を得る) 第七章 恋華(土方との別れ) 第八章 神田明神外(狼藉旗本を斬り捨てる)
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-相手は銃器で武装。現場には多数の人質がいる模様。これより特殊治安出動装備にて臨場する! 警視庁警備部第六機動隊、通称六機。対テロ対策を主とする特殊部隊だが、出動要請は様々だ。厚いベールに包まれた特殊部隊を描く傑作アクション。 警視庁対テロ部隊SATの土岐悟警視は、キャリアでありながらあえて最前線で命を賭けて戦う特殊部隊の小隊長。人並みはずれたストイックさで常に正しい職務のあり方に心を砕く28歳。部下は一癖も二癖もある百戦錬磨の隊士たち。彼らと共に、ドイツのGSG-9中佐に実践さながらの過酷な訓練を課され日々鍛錬の毎日だが、ある日、銀行の立て篭もり事件に出動を要請される。刑事部の特殊部隊SITとの確執、その有用性が警察組織内でも疑問視される中、彼らの真の実力が試される時が来た……。リアルなアクションシーンとタクティクスを存分にお楽しみあれ!
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3.0