復元作業作品一覧

  • Lの運動靴
    3.5
    1巻1,799円 (税込)
    1987年6月、韓国の民主抗争の最中、警察の発砲した催涙弾によって命を失った20歳の青年、大学生の「L」。28年後、彼のものだとされるボロボロの片方だけの運動靴が、修復家の元へ持ち込まれる。 「L」とは誰なのか? 運動靴の「欠けら」を修復する行為にどのような意味があるのか? 個人の「消せない記憶」とは? 人が生き、死して残す「物体」に、そしてその「修復」に、果たしてどのような意味があるのか? 主人公の美術修復家の視点を通して、静謐な時間の中で語られる「物質」と「記憶」をめぐる物語。現代アート作品の修復に関するエピソードが挿入され、修復室を訪れる寡黙な人々の人生が断片的に語られ、読者は静謐な美術修復室で繊細な思考を主人公とともに体験する。【モチーフ】 モチーフとなっているのは、以下のような事実。「L」こと李韓烈の運動靴の復元を知った作者が緻密な取材をへて創作した物語である。《李韓烈(イ・ハンニョル)は、1987年6月9日、延世大学で開かれた「6.10大会のための決意大会」のデモの最中、警官が発射した催涙弾に頭を打たれ、1カ月間死境をさまよい、7月5日、20歳で亡くなった。 彼の犠牲は、大統領直接選挙制の実現を目指す6月民主抗争の導火線となり、民主化運動の犠牲の象徴として広く国民の関心を集め、国民葬で行われた葬式には150万人が集まった。当時、彼が履いていた27.0センチの白い「タイガー運動靴」は、右側の片方だけが残されており、2015年、彼の28周忌を前に、美術品復元専門家のキム・ギョム博士の元に復元作業の依頼が寄せられた。キム博士はさまざまな葛藤を抱えながら、最新の美術品復元の技術をもってその運動靴を3カ月かけて復元した。現在、運動靴はイ・ハンヨル記念館に展示されている。彼が登場する映画作品にカン・ドンウォン監督「1987、ある闘いの真実」(2017)がある》
  • 傑作戦闘機とレシプロエンジン 2022/06/27
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    第二次大戦機が搭載した世界のレシプロ・エンジン7基を紹介しています。アメリカで活躍する現職のエンジン復元スペシャリスト佐藤雄一氏と、現存大戦機を40年間にわたって取材してきた航空ジャーナリスト藤森篤氏が、それら名機を詳細に解説しています。 また、読者だけが視聴できる80分間の特典動画をYouTube上で限定公開。その映像では、栄発動機、ダイムラーベンツDB605、ブリストル・セントーラス、ロールスロイス・マーリンなど、極めて希少性の高いエンジンのディテールや、メンテナンスシーン、テストベンチによる試運転、さらにはそれぞれの戦闘機の空撮フライトシーンも収録しています。 表紙 グラビア「古典エンジンの機能美」 目次 著者紹介 Chapter 01 ダイムラーベンツDB601/605 メッサーシュミットBf109E-4 ダイムラーベンツ DB601/605 徹底解剖 Chapter 02 BMW801 フォケウルフFw190A-5 BMW801 徹底解剖 Chapter 03 ロールスロイス・マーリン スーパーマリン・スピットファイアMk.IX ホーカー・ハリケーンMk.XII ノースアメリカンP-51B/C マスタング ノースアメリカンP-51D マスタング アブロ・ランカスター デハビランド・モスキート ロールスロイス・マーリン徹底解剖 Chapter 04 ブリストル・セントーラス ホーカー・シーフューリー ブリストル・セントーラス徹底解剖 Chapter 05 ライトR-1820 F4F ワイルドキャット ダグラスSBD ドーントレス ボーイングB-17 F.フォートレス ライトR-1820 サイクロン9 徹底解剖 Chapter 06 シュベツォフAsh-82 ラヴォーチュキンLa-9 フルゥグレックFw190 シュベツォフAsh-82 徹底解剖 Chapter 07 中島栄21型 零戦32型復元作業 中島栄21型発動機

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  • ターシャ・テューダーが愛した写真家 バーモントの片隅に暮らす
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 美しい写真、多数掲載! ターシャ・テューダーの生き方に憧れ、ターシャの暮らしを約10年間撮影し続けたリチャードは、27歳からターシャと同じバーモント州に住み、広大な自然を守りながら、半自給自足の生活を送ってきた。これまでは使役馬、牛、羊を飼い、野菜をつくり、ブタの燻製を作るなどしてきたが、75歳になった今は、家畜を手放し、畑も小さくし、撮影の仕事と、解体された古い家の復元作業に夢をかけている。バーモントの消えゆく農村を撮影したリチャードの写真は“アメリカの偉大な叙事詩である”と讃えられている。充実の晩年を送る彼の家・仕事・趣味・病・バーモントへの思い・ターシャへの尊敬の念などを、美しい写真とともに紹介する。義父であるチャールズ・リンドバーグとのエピソードも興味深い。

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