ラルーナ文庫オリジナル - ラルーナ作品一覧

  • 失恋中毒者の幸福
    完結
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    婚約者を愛する葛城は、成瀬から一方的な狂恋を向けられて…ヤンデレに運命が蝕まれていく破滅ラブ。 大企業勤務のエリート・葛城義明は、上司の甥である成瀬光によって人生を狂わされてしまった。葛城に一目惚れした成瀬は「伯父の力を借りれば葛城をクビにすることもできる」と無邪気に脅し、自分を抱くように強いたのだ。期間限定の約束であったが、それがもとで婚約者も去り、子会社へ飛ばされて自堕落な生活を送るようになってしまった葛城。その悪夢から五年――成瀬が再び現れた。ストーキング行為を隠しもせず葛城につきまとい、部屋に通っては彼の性欲処理を申し出る。憎悪の念に駆られた葛城は、煽られるまま暴力的に成瀬を犯しながらも、次第に成瀬の異常な執着に囚われ、壊れた共依存に仄暗い幸せを見いだしていくのだった…。究極のヤンデレ愛。
  • 星見の神子と凪と猫
    完結
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    貧しい漁村から皇都に働きに出てきたが、騙されて傾城街の娼館に売られてしまった少年・凪。ある嵐の晩、娼館を逃げ出し荒れ狂う大川に愛猫の潮とともに飛び込んだ凪だったが…目覚めるとそこは星見神社。「お前は夢告げに従って拾われた、星見様の終生のつがい」――亞星という老婆からそう告げられ、命だけは助けられたものの神社の奥御殿に軟禁され、“つがいの務め”を果たさねばならなくなった。星見様――銀の髪と碧い双眸をもつ類稀な美貌の青年、祁答院柊星はその夢見と卜占の能力から皇国の権力者たちに重用され代々守られてきた一家の当主で、だがそれゆえに外に出ることも叶わず奥御殿でたった一人生きてきた。どんな逆境にあっても前向きで明るい凪はそんな孤独な柊星に寄り添い、閉ざされた心を少しずつ溶かしていくのだったが…。その頃、皇国の権力者たちは隣国へ攻め入る準備を進めていて…。
  • お狐さまはベビーシッター
    完結
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    夜な夜な芸者に化けては客である男を誘惑し精気を食らって生きている、妖狐の紺。でも化けるのが下手で、いつも肝心な時に耳と尻尾が生えた姿に戻ってしまい失敗続き。そんなある晩、料亭に呼ばれた紺と姉さんたちの妖狐芸者一同。ここしばらく精力を得られていない紺にとって今夜はまさに生死の分かれ目。無愛想で寡黙なエリート会社員・松崎を獲物に定めた紺は料亭を出た松崎に言い寄り、なんとか精気を得ようと画策するのだが…。目覚めるとなぜか松崎家のベッドの上。すっかり変化も解け、開き直って己の窮状を訴える紺に、松崎は一歳になる息子・日向の面倒を見てくれるならいくらでも精気を注いでやる…と交換条件を出す。こうして家政婦兼ベビーシッターとなった紺だったが…。クールなシングルファザーと半人前の妖狐、そしてちっちゃな暴れん坊。ファンタジックで胸きゅんなハートウォーミング異種間ラブ♪
  • しじまの藍~犬とパティシエと修復家~
    完結
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    陶磁器の修復家として確かな腕を誇る弱冠26歳の青年、織原颯生。いにしえの美術品を修復し甦らせるという渋い仕事のわりに、天衣無縫で思い込んだら一途な面も…。ある日、颯生のもとに代官山のお洒落なカフェのオーナーパティシエ・司崎がやってきた。長身痩躯で端整な顔立ちの司崎に思わずときめく颯生の胸。そんな司崎が修復を依頼してきたのは一枚の思い出の皿だった。フランスでの修業時代に大切な友人と互いに焼いた皿を交換したというその逸話に、未だ癒えていない司崎の心の傷を感じ取った颯生は足繁く彼の店を訪れるようになった。皿だけでなく砕けてしまった司崎の心もこの手で直すことができたら…。スイーツ好きの愛犬オーディンも巻き込んで、恋心の赴くまま颯生のひたむきなアプローチが続くが…。パティシエと修復家。年の差ありの職人同士…甘くて苦い恋♪
  • 猫王子は『彼』に発情中
    完結
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    猫の妖精たちが棲む国ケット・シーの三人の王子たち――温和で誰もが次期国王と認める第一王子のヨーセフ、怜悧な美貌で完璧な王子を演じているが兄弟相手には冷淡な第二王子のニルス。そして人間との間に生まれたハーフの第三王子ナタル。ヨーセフの結婚が決まり、そろそろニルスやナタルにもお相手を…と盛り上がる王室で、耳も尻尾もなく19歳になってもまだ発情期が来ない半端者の自分にナタルはひとり落ち込んでいた。そんな折、ニルスが発情期のたびに飲む抑制剤の副作用に苦しんでいることを知ったナタルは、大好きな兄の辛そうな姿に耐えられず薬瓶を盗もうとして逆にニルスに見つかり、無理やり抱かれてしまう。性欲の発散だけとは思えない、まるで愛されているかのようなニルスとの情交――ナタルは幸福感と罪悪感に苛まれ…。猫耳ロイヤルラブの行方は…?
  • 愛姦虜囚
    完結
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    大正七年。大戦の景気に乗って急成長した嬉野紡績に勤める久瀬は英語の能力を買われ、社長である嬉野子爵の個人的な通訳の仕事を引き受けることになった。訪れた子爵の瀟洒な館。そこで久瀬は跡継ぎのひとり息子・圭一と出会った。18歳はとうに過ぎているはずなのに、どこか幼く少年めいた不思議な魅力で久瀬の心を捉える圭一。いつしか圭一に乞われるまま、久瀬は足繁く館を訪れるようになっていた。それから二年。凋落は突然やってきた。嬉野紡績が倒産。子爵は自害し館も人手に渡って…。そんなある日のこと。久瀬の長屋に、行方知れずとなっていた圭一が…。躊躇うことなく久瀬は圭一を迎え入れ二人の同居生活が始まった。だが圭一のもつ魔性の色香に、娼館・蔭華楼の「蛇」こと佐伯も気づいていて…。妄執のミステリアス大正浪漫。
  • 俺が女装していた件についてのアレコレ
    完結
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    安藤真琴は蓮見台高校二年生。地味顔の男子高生だったが、大好きな兄・誠司の「妹も欲しかった」の一言で女装に目覚め、今では『蓮高のミスDK』の異名を取るほどの人気者。そんな真琴に、たったひとりだけ嫌悪の目を向ける人物が――怜悧な美貌をもつ『氷の風紀委員長』、三年生の卯城いつかだ。毎朝、校門前で睨み合うふたり。真面目ないつかにしてみれば、真琴の女装は許せないものに違いない。そんなある日のこと、電車の中で痴漢に遭っているいつかを真琴が助けるという出来事が…。だが、その日の真琴は女装姿でなかったため、いつかには真琴が誰かわからない。とっさに「山田太郎」と名乗った真琴に、いつかは「お礼がしたい」と急接近。氷の風紀委員長の意外な素顔に胸をときめかせながらも、自分が本当はいつかに嫌われている<女装男子>であることに複雑な想いをいだく真琴だったが…。
  • CEOがわけあり骨董店で魅たものは
    完結
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    情報システム企業の社長兼CEOを務める藤堂爵士はバツイチ、三十四歳。ある日、高校時代からの腐れ縁の友人、大槻の頼みで横浜の小さな骨董屋・虧盈堂を訪れることに…。要は、海外転勤となった大槻とその店の若きオーナー、桜井悠との関係清算の後始末である。藤堂から切り出された大槻との別れ話に静かに涙をこぼす悠は、浮世離れした店の佇まいそのままに儚く美しく、藤堂はなぜか強く心惹かれてしまう。やがて、悠の様子を見るという名目で多忙な仕事の合間を縫っては店を訪ね、たわいない会話を交わし、ふたりだけのささやかな酒宴を愉しみ…藤堂は次第に悠への想いを募らせていく。だが悠は、どうしても藤堂の気持ちに応えられない過去のある秘密をかかえていて…。胸に響くリリカルロマンス。
  • 竜を娶らば 余話1~竜主とさかりのついた竜 前篇~
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    ごく普通の高校生だったロクが、金色の竜となって竜国にやってきてから半年が過ぎた。森羅万象を司るロクが現れたことで資源を巡る戦争に終止符が打たれ、平和が訪れたかに見えたのだが…。伴侶である竜国国王アルキヨとの仲はすれ違いが多く、いまだぎくしゃくしているし、半人前のロクは竜の威光も発揮できず苦悩は深まるばかり。そんな折、南方領で竜鱗病という奇病が蔓延し始め、時を同じくして人喰い獣が人間を襲う事件が多発。さらに、その対策会議に追われるさなか、アルキヨが竜鱗病に倒れた。居てもたってもいられず、ロクは竜兵騎士団のヴァイデーヤと家庭教師エドルとともに事件の発端となった南方領へと向かったが…。世界を救う為だけに存在する竜…そんな竜にいびつな愛情を降り注ぐ王様――大人気作品「竜を娶らば」の続篇、待望の電子書籍化!
  • 生き神を攫う
    完結
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    大戦の影響で好景気が続く大正時代半ば。不動産業を営む榎本は工場建設用地である山奥の森を訪れた折、ひっそりと佇む祠を見つけた。ほんの好奇心からその中を覗いた榎本が目にしたものは、ひとり絵を描く美しい青年の姿。抜けるように白い肌、肩まで届く銀色の髪、そして鮮やかな赤い瞳。弓弦と名乗る、この世ならざる美貌の青年に誘われるまま、榎本は彼と体を繋げてしまう。あどけない笑顔や言動とは裏腹に、弓弦の体は熟れた果実のように甘く蕩け、榎本を底なしの快楽へと導く。弓弦を東京に連れ帰り、自分だけのものにしたい――制御できない灼けつくような想い。共同経営者の塩崎の困惑をよそに、弓弦を己の邸に住まわせることにした榎本。弓弦への執着は次第に常軌を逸したものになっていき……。妖しく艶めく大正エキセントリック浪漫。
  • 警視庁十三階にて
    完結
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    公務員上級試験をトップで通り、鳴り物入りで警視庁に入った後、超エリートとして順調に昇進。二十九歳にして警視の肩書を得た綾瀬尚登。沈着冷静、時に冷酷非道。ついたあだ名が「アンドロイド」――そんな綾瀬が失態を犯し二階級降格となって異動した先は、警視庁公安部外事課。いわゆるスパイ狩りの部署である。さっそくロシア人スパイの追尾に駆り出されることになった綾瀬は、日本人離れした美貌と体躯を持つ上司、瑞木警視正の度肝を抜く捜査に振り回されるはめに…。端整な顔立ちに似合わぬ伝法な物言いや傲岸不遜な態度。瑞木によってプライドを粉々され、否応なしにコンプレックスを引きずり出され…。とまどい反発しつつも、次第に瑞木という「危険な迷宮」に嵌まっていく綾瀬。そんな折、ロシア人スパイが内閣調査室の職員と接触を始め、追尾は新たな展開を迎えるが…。
  • 灼熱の束縛者
    完結
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    個性的な服飾ブランドG.Fのグラフィック担当の笠原波瑠は、一緒にブランドを立ち上げた親友のデザイナー、伊沢朋生とともに、アラブの大富豪サイーフから依頼されたウエディングドレス製作のため砂漠の国を訪れていた。ところが、結婚式の当日に花嫁のイムスが朋生と駆け落ちするというとんでもない事態に…。協力を買って出た波瑠は宴のどさくさに紛れ花嫁姿のイムスに化けたのだが…早々にサイーフに正体を見抜かれ、イムスが帰ってくるまで代わりを務めろと強引に身体を奪われた挙句、人質交換よろしく軟禁されるはめになった。淫乱な身体に仕込んでやる…と言うサイーフの愛技に翻弄される波瑠。ここは自分の居場所じゃないのに…。サイーフの執着の理由も、自分の本当の気持ちもわからない。そんなある日、サイーフから朋生の裏切りを知らされ、居てもたってもいられず波瑠は砂漠のなか逃亡を図ったが…。熱情のアラビアンラブ♪
  • 生徒会長はヤクザな王様
    完結
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    春を司る女神、佐保姫と同じ名をもつ佐保。その可憐な容姿のせいで周りからお姫様扱いされるのが嫌で、毒舌を振るっては皆を遠ざけ、唯一心を許せる相手は幼馴染の筒馬と生弓のみ。そんな佐保が筒馬とともに兄貴分の生弓の通う名門竜三館学園に入学した。たちまち学園中に広まる「甘い香りの桜の姫君なのに口を開くとラフレシア」の噂。一方、学園を牛耳る第一四二期生徒会会長、諒祐は佐保と筒馬を次期生徒会長と副会長にするべく、右腕である現副会長・生弓を通じて画策。まんまと佐保を自分の配下に収めた。初めは眼光鋭い諒祐のコワモテぶりにビビったものの、その不器用なあたたかさに触れ、ほどけていく佐保の心。だが生徒会にはひと月以上欠席を続けている学園一の美人・天堂という謎の副会長がいて、天堂と諒祐は付き合っているという説も。佐保のなかにもやもやした思いが芽生える。そんな折、生徒会では春の一大イベント、部活の予算折衝会を迎えることに…。
  • オニキスの瞳に魅せられて
    完結
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    少年時代に心を奪われ、ずっと追いかけ続けてきたミュージカル俳優、そして世界的演出家、フランツ・エールスベルク。高須慎はそんなフランツの演出するブロードウェイミュージカル『ハムレット』の主役の座を射止め大成功を収めたばかりか、フランツの恋人の座も手に入れた、まさにシンデレラ・ボーイだった。そんな折、『ハムレット』の公演を終えた慎に次回公演の話が……。演目は『ルードヴィッヒ』――日本での凱旋公演。さらに今回は、ミュージカル版とストレート版の同時上演という斬新な企画だ。そのため、慎は初めてフランツ以外の演出家とも組むことになり、しかもダブルキャストでもある。不安に苛まれるあまりフランツとの関係に隙間風が……。追い打ちをかけるように、もう一人の主役である笹崎とフランツとの仲にまで嫉妬し、焦燥に駆られる慎だったが……。 『アメジストの瞳に囚われて』の続編。
  • アメジストの瞳に囚われて
    完結
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    親に反対されながらも舞台俳優、それもブロードウェイの舞台に立つようなミュージカル俳優を目指している大学生の高須慎。彼の原点は十二歳の時に観た『ミュージカル版ハムレット』――すらりとした長身、朗々と歌い上げる声、そしてアメジスト色の瞳。主役を演じたフランツ・エールスベルク、その存在のすべてに圧倒され魅了されてしまった慎は以来、舞台俳優を目指し日々努力を続けていた。そんなある日、慎がバイトをしているバーにフランツが打合せのため訪れるという情報が……。なんとかして接触の機会を得ようと試みる慎だったが、その策略をフランツに見破られ、『退屈しのぎ』に弄ばれてしまう。憧れの帝王、フランツに己の熱い情熱をぶつけることは叶ったものの力不足を思い知らされた慎。再会を約して一年後、ニューヨークへと向かうが……。
  • 桜の下できみと出会った
    完結
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    大学生の笹森聡巳は、幼い頃より幽霊が視えてしまう体質。 ある日、満開の桜の木の下で聡巳は一人の青年の幽霊と遭遇した。 自分の名前すら記憶にないが、会いたい人がいるとその青年は言う。 もう一度だけ会って自分の想いを伝えたいのだと…。 相手の名前の他なんの手がかりもなかったが、聡巳は仕方なくサクラと名付けたその青年の想い人探しをすることに…。 そんな折、とあるコーヒー店で自分と同じようにサクラの姿が見える店員、西岡と出会った。 ずっと独りぼっちだった聡巳に初めてできた、秘密を共有できる相手。 おしゃべりな幽霊サクラを挟んで、理知的な西岡と過ごす日々は思いがけなく楽しく、閉ざされていた聡巳の心は次第にほどけていく。 やがて、三人の関係に少しずつ変化が訪れて……。 胸キュンゴーストラブストーリー。
  • たたかう、オメガ喫茶
    5/20入荷
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    オメガの、オメガによる、オメガのための喫茶店。通称――オメガ喫茶――。 上司からの度重なるセクハラ、モラハラ、オメハラが原因で会社を辞めた榎坂玲音が、オメガ喫茶「清流」で働きはじめてひと月。優しい清水店長と三人の従業員仲間、そして店長の弟、アルファの泰斗との出会いは榎坂の運命を大きく変えた。作詞作曲をこなすプロミュージシャンでボカロPの泰斗は、榎坂こそがずっと探していた歌い手E/Knоwだとわかると、強引に自分専用の歌い手にしてしまった。それから、紆余曲折の末、榎坂は泰斗と結ばれ番となった。そんな折、榎坂はレコード会社のプロデューサー・守屋からデビューの誘いを受ける。清流での仕事の傍ら、守屋との打ち合わせやボイトレ、そして引っ越し…と忙しいさなかに泰斗と過ごす甘いひと時――。ところがそんな幸せいっぱいな榎坂の前にトリプル・ハラスメントの元上司・坂井が現れ、狂気じみた執着を見せてきて……。

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