ハーレクイン・ロマンス小説 - 吉田和代 - ハーレクイン - ハーレクイン・ヒストリカル・スペシャル作品一覧

  • うるわしの女神
    2.0
    愛すればこそ、結ばれてはならない愛。こんなにも切ない矛盾があるなんて……。 ヘレンには身内のせいで社交界からつまはじきにされた過去がある。それゆえ、悪者にさらわれたところを助けてくれた救世主、伯爵のマーティンにさえ、自分の名前を告げることができなかった。すてきな伯爵に“うるわしの女神”と呼ばれて胸が高鳴ったけれど、しみ一つない評判の令嬢を娶るべき彼には、この想いは秘密……。後日、ある晩餐会でヘレンは偶然マーティンと再会して、本名と過去を話すほかなくなり、密かな恋の終わりを覚悟する。だが思いがけなくも、気にしないと言って求愛してくれる彼に、ヘレンはさらに恋心を募らせた――やがて彼のためを思って、身を引くしかないときがくることなど、知る由もなく。 ■マーティンが母の勧める縁談を断れば、彼が大切に思っている父との思い出の屋敷も相続できなくなってしまうと人づてに聞いたヘレン。自分がいるせいで、マーティンがかけがえのないものを失うと考えた彼女は、理由を言わないまま彼の求婚を断りますが……。
  • 囚われたレディ
    4.5
    “野蛮人”にさらわれた、無垢な娘の運命は―― 16歳のリアノーラは、イングランドと友好関係を結ぶためにハイランドからやってきた客人を見て圧倒された。ディランという名のその男性は“野蛮人”と噂されるとおり、恐ろしく長身で、野獣を思わせるほど勇猛でたくましかった。晩餐の席で正装し紳士的にふるまう彼に目を奪われ、庭園で唇も奪われると、リアノーラの心は恍惚と怖れのはざまで揺れた。だが、そんな彼女の想いを打ち砕く事態が待ち受けていた――イングランド側が彼の弟を人質に取って不利な誓約を迫ったのだ。すると、ディランはリアノーラを肩に担ぎ、恐ろしい捨て台詞を吐いた。「弟を無傷で返さないなら、この女を二度と見ることはないと思え」■リアノーラは右も左もわからない地へと連れ去られ、恐怖から途中で逃亡を図ります。けれども、一度芽生えてしまったディランへの恋心は消えず……。荒々しくも情熱的なハイランダー・ロマンスの名作を初リバイバル。本作を含め今後もタータンチェックにご注目!
  • 長き旅の終わり【ハーレクイン・ヒストリカル・スペシャル版】
    4.0
    あまたの娘を泣かせた貴公子が花嫁に選んだのは、男装の令嬢。 次期領主サー・ジョージは、常に娘たちの憧れで一番の花婿候補だった。もともと目を引く美男子で、身なりにも気をつかい、垢抜けた物腰と機知に富んだ会話で世の王侯貴族たちを魅了した。その彼が父の死によって新領主となり、15年ぶりに故郷へ帰還した――遺言に従い、隣の領主の一人娘アイリアスを娶ろうと心に決めて。だが、いざ会った彼女は、男装で武芸に励むようなじゃじゃ馬!しかもアイリアスは、洒落者の彼を軟弱な気取り屋と決めつける一方、城に滞在している粗野で勇猛な友人を崇拝していた。ところが、男たちが集う剣術の練習試合で彼女が目にしたのは、憧れの友人をいとも軽々と倒す、ジョージのたくましい姿だった……。 ■ヒストリカルを牽引する名匠マーガレット・ムーアの秀作を初めてリバイバル! しぶしぶジョージとの結婚を承諾するアイリアスですが、およそ女らしくない新妻を完璧なレディに変えようと試みる夫に反発を覚え、初夜に一計を案じて……。波瀾万丈の恋絵巻! *本書は、ハーレクイン・ヒストリカルから既に配信されている作品のハーレクイン・ヒストリカル・スペシャル版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 伯爵の愛人
    3.0
    なんて魅惑的な紳士かしら。亡父の任地だったギリシャの島で暮らすアレッサはある晩、中庭で負傷していたブレイクニー伯爵を介抱した。ハンサムで圧倒的な存在感を放つ彼に、彼女はひと目で心奪われた。その後、公邸の別荘近くで伯爵と思いがけず再会する。そして小舟で海に出た二人は、情熱に任せて抱き合う……。けれど、アレッサには島を出られない事情があった。伯爵との結婚を夢みたりしてはだめよ!やがて彼女の耳に、公邸の滞在客の噂話が飛び込んできた。伯爵はアレッサを愛人にしようと企んでいたのだ。■フランセスカ・ショー名義で人気を博したアレンが本作で描くのは、初恋に胸躍らせる地味なヒロインを翻弄して、情熱のなんたるかを教えるセクシーな英国人伯爵。スリリングな展開に目が離せません!
  • 花嫁の命運【ハーレクイン・ヒストリカル・スペシャル版】
    3.0
    誰よりも愛しい。だから突き放した――心は彼を、求めつづけていても。 メリッサは冷酷な父の思惑で悪名高き侯爵に嫁がせられようとしていた。そんな中、森で運命の男性ロブと出会って恋に落ち、将来を誓い合う。しかし、求婚のため館を訪れた彼に、メリッサは心を押し殺し、あなたとは結婚したくない、求婚なんて迷惑だと告げた。ロブと別れなければ、彼を殺すと父に脅されてのことだった。愛する人と、幸せになるただ一度の機会を、同時に失ってしまった……。いっそ修道女にと思っても、それさえも許されない絶望の日々。数カ月後、失意のうちに館を逃げ出したメリッサは、賊に襲われ、助けに現れた美しき救世主を見て叫んだ。「ロブ! その頬の傷……?」以前にはなかった深い傷痕の残る顔で、彼は冷たく吐き捨てた。「それをきくのか? これはきみの別れの贈り物だろう」 ■初版の担当者が10年以上にわたりデスクの引き出しに大切に保管しているほど、心に深く残る名作をお届けいたします。断腸の思いで求婚を拒んだあとに、ロブの身に起きた悲劇を知らないメリッサ。永久保存版にふさわしい、引き裂かれた二人の再会物語です! *本書は、ハーレクイン・ヒストリカルから既に配信されている作品のハーレクイン・ヒストリカル・スペシャル版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 拾われた男装の令嬢
    4.0
    娘は男装の理由を告げられぬまま、恩人の伯爵を愛してしまった―― 継母にいじめられ、召使いのようにこき使われているジェミーは、ある日、“おまえの結婚が決まった”と問答無用で言い渡される。紹介された貧相で好色そうな遠縁の老人を見て、彼女は決心した――こうなったら、かねて考えていたことを決行するしかないわ……。ジェミーは少年になりすますと夜陰に紛れて屋敷を逃げ出し、偶然会った伯爵リチャードの領地で庭師見習いをすることになった。万事順調と思われた矢先、先輩庭師に暴力を振るわれ、気を失ったジェミーはリチャードに助け出される。リチャードは庭師見習いの少年の体についた傷を確かめようと、そっとシャツを脱がせ……相手が少年でないことに驚愕した!■J・メイトランドによるリージェンシーの名作中の名作『庭園の誓い』を改題してリバイバル刊行いたします。准男爵令嬢でありながら、意地悪な継母にこき使われてきたヒロインはまさに灰かぶりのシンデレラ。屋敷から逃げ出してもなお、継母の脅威は終わらず……。
  • 二人の美女【ハーレクイン・ヒストリカル・スペシャル版】
    4.0
    母と妹のため二重生活をする娘は、生涯独り身を覚悟したが……。 3年前、父の死に伴い、カミラは母と妹を連れて別の地へ移り住んだ。上流階級でありながら一家の経済状態は困窮しており、カミラは家族にも内緒で、扮装して“リゼット”の名で舞台に立った。はしたないと揶揄される仕事で日銭を稼いでいるのが明るみに出れば、社交界から軽蔑され良縁は望めないため、一生独身を貫くつもりで。しかし、ようやく目処が立ち、これを最後と仕事を引退した夜、彼女は賊に襲われ、舞台を見ていたアシュビー伯爵ニコラスに救われる。すてきなお方……。でも、“リゼット”の正体は、絶対に明かせない。朝まで護衛すると言われたが、彼女は不意をついて逃げ出した。後日、さるレディの家で、カミラは妹から紹介された男性を見て凍りつく。「カミラ、こちらはアシュビー伯爵。お近づきになりたいそうよ」 ■リゼットの美しさに魅せられた伯爵は、じつのところ、彼女を誘惑できるか友人と賭けていました。その後、カミラと出会って心惹かれた彼は、どこかで会ったような印象がぬぐえないでいましたが、彼女は否定して……。二人の美女に惑わされる放蕩伯爵の運命は? *本書は、ハーレクイン・ヒストリカルから既に配信されている作品のハーレクイン・ヒストリカル・スペシャル版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • レディに御用心
    3.0
    幼い妹を抱えるロビーナは一度きりの機会と知りながら、華やかな社交シーズンを心ゆくまで楽しんでいた。そんなとき、親しくなった年配のレディにブライトンに招待され、夢のようなひとときを長引かせようと、喜んで応じる。ところが、そのレディが彼女を息子の花嫁に望んでいると気づき、ロビーナの高揚はたちまち憂鬱に取って代わられた。男爵はすてきだけれど、今でも亡き妻を想っていると聞く。愛されないとわかっていて、結婚するなんて耐えられないわ……。彼の秘められた好意にも気づかず、すっかり困りはてたロビーナに、男爵は意外な申し出をした。■純真なロビーナに合わせて、スローテンポで恋を進める男爵。自分で自分の首を絞める姿がほほえましく、大きな愛にうっとりします。4月刊『約束のワルツ』も、どうぞお楽しみに!

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