自己啓発 - 榊原英資作品一覧

  • 辺境から中心へ 「日本化」する世界
    4.0
    榊原英資氏の日本論です。日本は豊かな自然に恵まれ、辺境にあるがゆえに外国からの侵略もなく、独自の文化をじっくり育てることができました。今後、高い経済成長こそ望めないものの、成熟社会としては理想的な状況にあるのではないか、と著者は言います。ヨーロッパ人たちが森を切り開いて生きてきたのとは対照的に、日本人は自然に畏敬の念を持ち続けてきました。欧米先進国の間では、このような日本文化にあるものの見方・考え方に注目する人々も増えているようです。日本人が知らない日本を再発見させてくれる著作です。

    試し読み

    フォロー
  • 幼児化する日本社会 拝金主義と反知性主義
    3.6
    榊原英資氏が昨今の経済・社会現象を独自の視点で分析し、問題の根源に迫った評論です。近年、物事を何でも単純に割り切る「二分割思考」が目立っています。それが異質なものを認めない「いじめ」を引き起こしています。一方、経済の面では市場原理主義の考え方が広まり、これが「二分割思考」と相まって、「儲かれば何をやっても許される」という拝金主義的な風潮を生んでいるのではないでしょうか。そうしたことが、利益至上主義の企業と、それをスポンサーとするテレビ、そして低俗な弁組によって情報操作される視聴者、という構図を作っています。その構図が日本の知的レベルを引き下げ、社会を幼児化させていく、と訴えます。

    試し読み

    フォロー
  • 日本人はなぜ国際人になれないのか 翻訳文化大国の蹉跌
    3.3
    日本人は千数百年前から、外国の書物や言葉を日本語に翻訳して取り込んできましたが、それは外国の文明を素早く消化して広めるためには大変有効でした。半面、翻訳によって異文化との直接の接触が薄くなるため、外国文化を異質なものとしてそのまま理解する機会は失われてしまいました。著者はこのように何でも翻訳する発想の転換を提案します。私たちは今、外国文化を異質なものと改めて理解して、同時に日本文化のユニークさを再発見し、そうしたことを通じて日本を発信していかなければならない、というのです。著者は「英語を第二の公用語にするくらいのことを考えてもいい」と述べ、グローバル時代に必要な発想を説いています。

    試し読み

    フォロー
  • 知的食生活のすすめ 食文化と歴史から考える新しいライフスタイル
    3.0
    今日、世界各地で日本食への注目が高まっています。これは一時的な現象ではなく、「環境・安全・健康」という21世紀のキーワードで表される、経済社会の一大転換のひとつと言えるかもしれません。本書は日本食ブームの理由を求めて、縄文時代に遡る食の歴史をひも解いていきます。美食・大食はもう古い。旬の素材で四季を味わうことこそが、満ち足りた人生を実感させてくれるのではないか――本書に描かれた世界の食文化と歴史は、多くの読者に食生活の新しい楽しみを発見させてくれるでしょう。

    試し読み

    フォロー

最近チェックした本