「私と共に来い。」 ホスピスで調理師として働く姫路香織は、仕事から家に帰る途中トラックに跳ねられ異世界に転移してしまう。 そして、森の中で気を失って倒れていた香織を酒場の店主・カペラが見つけ介抱したことをきっかけに、香織はそのままカペラの店で働くことになる。 香織の料理の腕前により、カペラの店は繁盛し人気店となった。その評判を聞きつけ、ある日、香織の前にある一人の男が現れる。その男は冷血伯爵と人々から畏れられるアルファルド・ブランペインであった。 【第一話】 知らない部屋、知らないベッドの上で目を覚ました姫路香織。森で倒れていたという自分を見つけ介抱してくれた酒場の店主・カペラによると、どうやらここは異世界のようで・・・。 【38ページ】

「この婚約は破談とさせてもらう」。 没落貴族の令嬢であるレティシアは縁談相手の帝国騎士団長フランツ・フォン・アーデルハイドからそう告げられる。 初めて出会って間も置かず告げられた言葉に困惑するが、自分には分不相応な縁談であったと受け入れレティシアは帰宅しようとする。 しかし、帰宅をなぜかフランツに阻まれ・・・ 【40ページ】

山には竜が住んでいて、もし出会うと嫁にされてしまう。 そんな言い伝えがある農村に住んでいた千代は、ある日、山の中でとぐろを巻いて寝ている竜に遭遇する。村の言い伝えを信じていなかった千代は寝ている竜に近づき、鱗に覆われた体を触りながら見惚れていると・・・。 【28ページ】