小説・文芸 - 梓林太郎作品一覧

  • 信州安曇野 殺意の追跡 小仏太郎探偵事務所
    -
    1巻550円 (税込)
    小仏太郎探偵事務所に警視庁警部・安間からの電話が鳴った。誘拐事件が発生、犯人と目される人物から小仏を呼べという要求があったという。犯人が所持する携帯電話の発信源は山梨から長野へ移動していた。犯人は被害者を乗せ車で逃走しているらしい。小仏は警視庁に駆けつけ犯人との交渉に臨むが、間もなく常念岳の登山口付近で死体が発見されて……。安曇野署刑事・道原伝吉も捜査に加わり、解決の糸口も見えない誘拐事件に挑む小仏だったのだが――!?

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  • 信州・佐渡殺人鉱脈
    -
    1巻682円 (税込)
    生活費と大学の授業料のために住み込みで新聞配達のアルバイトしていた信州大学の学生・青島蕗子が行方不明になった。それはバレンタインデーの夜のこと。彼女は19歳だった。 諏訪署の刑事・道原伝吉は捜査に乗り出すが、彼女は絞殺されていた。付近を徹底的に捜査するうちに、近くの畑から若い男性の刺殺死体が発見された。これは連続殺人なのか、偶然なのか。 道原伝吉は、事件の裏にひそむ複雑に入り組んだ過去と今の憎悪に立ち向かう。
  • 信州・善光寺殺人事件
    -
    新潟県三条署の管内で、松本在住の男性の変死体が見つかった。松本署の刑事・道原伝吉の調べで、被害者の娘の恋人が北アルプスで転落死していることが判明する。捜査が難航するなか、善光寺仲見世通りで銃撃事件が発生! 使用されたのは機動隊員が紛失した銃で、撃たれたのは一連の事件の関係者だった――。複雑にもつれた事件の謎を道原伝吉が追う!
  • 信州春山殺人事件
    5.0
    1巻682円 (税込)
    「本気で人を殺したいの」と、友人の同級生から相談された女子大生の恵理は、困惑と心配の末に、ツテを頼って長野県警豊科署の刑事・道原伝吉に相談した。多感な女性の冗談では済まされない気配を感じた伝吉は、内偵を進める。すると、彼女には思いもかけなかった過去があることがわかった。 同じ頃、山中で男性が殺された。その男の携帯には、「人を殺したい」と告白した女子大生の電話番号が登録されていた。 息詰まる捜査、いくつものどんでん返しに驚愕させられる、見事な推理ストーリー!
  • 常念岳 一ノ沢の死角
    3.0
    常念岳に登っていた中学生パーティーから安曇野署に救助要請が入った。女子生徒一名が転落し重傷だという。結局、治療の甲斐なく息を引き取ったが、刑事・道原伝吉は小さな矛盾点から死因に疑問を持ち始める……。(表題作) 道原伝吉の粘り強い捜査が真実を解き明かす山岳ミステリー五編に、男女のもつれた感情を描く2編を加えた、“情念の文学”梓ワールド傑作集!
  • 隅田川 殺意の源流 旅行作家・茶屋次郎の事件簿
    -
    「親友の恋人が行方不明なんです」 美人愛読者赤筒彩からの依頼が、旅行作家・茶屋次郎の元に舞い込んだ。 やがて失踪男性の死体が荒川上流の渓谷で見つかり、続いて彩本人の刺殺体が隅田川厩橋付近に浮かんだ! 警察に嫌疑をかけられ困惑する茶屋をさらに驚天の罠が待つ……。 一片の手掛かりを頼りに、茶屋は単身、北海道~秩父~東京を結ぶ謀殺ラインの解明に挑む!

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  • スーパーあずさ殺人車窓 山岳刑事・道原伝吉
    -
    新宿行きスーパーあずさの車内で男性の変死体がみつかった!? 人情山岳刑事・道原伝吉が調査に乗り出すが―― 南小谷発新宿行きの「スーパーあずさ」車内で、ペンション経営者が殺害される事件が起きた。被害者の遺体は新宿到着前に松本でおろされ、豊科署所属の道原伝吉刑事が捜査に乗り出すことに。被害者の男性・宮沢は社内で若い女性と話していたという情報を入手し、その怪しい女の行方を追う道原。しかし、彼女が宮沢を殺したという決め手となる証拠がつかめない。あと少しで何かがつかめそうな予感がしつつも、捜査が行き詰ってしまった。そんな折、道原は宮沢の同級生が二年前に常念岳で不審な死に方をしていることを知る。この不審死が今回の宮沢殺害と繋がりがあると考えた道原は、あくまでも偶然の事故として処理されていた過去の事件を再び洗い直すことに決めるが――。遠い過去と現代まで、一本の糸が悲劇を引き寄せた――!? 男たちの怨讐と謎の女が隠す胸のうちに、事件解決のヒントがあるのか……。人情山岳刑事よ、走れ! 「修羅の断崖」、「北安曇 修羅の断崖」改題。
  • 瀬戸内・鞆の浦殺人航跡
    -
    信州・白馬の八方尾根で白骨死体が見つかった。昨秋、行方不明になった枝川上紀子のものと確認されたが、一緒に登ったはずの同行者の死体は見つからない。一方、死体発見のニュースを見た女性から、同じころ八方尾根で滑落しかけた自分を助けてくれた男性こそ、その同行者ではないかとの通報が入る。消えた男の影を追い、刑事・道原伝吉の執念の捜査行が始まる!
  • 仙丈岳殺人事件
    -
    1巻682円 (税込)
    南アルプスの仙丈岳に登っていた2つのパーティの計5人が、激しい吹雪のなか、仙丈小屋にたどり着いた。 両パーティの食料は底をつきかけていたが、天候の回復は見込めず、足止めをくっていた。そんな状況のなか、新たに雪男と見紛うような大男が、小屋に避難してきた。 大男は、リュックを失い、なにも持っていなかった。5人はその大男のために、食料を供出するばかりか、寝袋まで貸すことになったが、大男は当然の顔で、感謝の言葉すら口にしなかった。 大男さえいなくなれば、生きながらえるのではないか。追い詰められていた両パーティの5人は、思いもかけない決断をする――。
  • 絶叫山脈
    -
    1巻682円 (税込)
    長野県警豊科署に、北アルプスの常念岳で死体が発見さたとの一報が入った。死体には不審な刺し傷があり、転落事故死とは思えかった。 身元を調べるうちに元警察官と判明し、怨恨の線で捜査がはじまったが難航を極めた。迷宮入りも視野に入れなければと内心考えたころ、元警察官と同じ殺され方をした他殺体が発見された。 二人を結ぶ点と線はいったい何か――。山岳ミステリーの旗手が、人間の心理を丹念に描いた渾身のサスペンス。
  • 高尾山 魔界の殺人 私立探偵・小仏太郎
    4.0
    登山客で賑わう山には死を招く魔物が棲んでいる! 東京・葛飾の小仏探偵事務所を訪れた男性中学教師は教え子の女生徒との関係を知られたことで脅迫されているという。脅迫相手である女は自らを警視庁の刑事と称していた。偽刑事と睨んだ小仏は、教師、教え子と相談の上、脅迫金の受取り現場で待ちぶせするが、女は現われなかった。その頃、都心に近い高尾山の森林で死体が発見され…下町探偵が活躍する傑作ミステリー!「高尾山 魔界の彷徨」改題。
  • 立山雷鳥沢殺人事件
    -
    1巻682円 (税込)
    日本三名山に選ばれている立山でドラマの撮影中だった主演の女優・串田加緒里が殺害された。 めきめきと人気の出てきていた加緒里は長野県警大町署の刑事・串田正義の妹だった。 正義は山行中に何者かに突き飛ばされて身の危険を感じていたことが二度もあった、と妹から聞いていた。 正義はかつての同僚で豊科署の刑事・道原に相談をしていた。そんなさ中の事件だった。 何人かの容疑者が浮かび捜査が難航するうちに、彼らの父親・串田光正も殺害されてしまう。 事件は串田家への怨恨か? 捜査すればするほど、真相は深い謎の中に封じ込められるかのように思えた。 だが、執念の刑事・道原伝吉はわずかな手がかりから犯人を追い詰めていく。 長野県警の人情刑事・道原伝吉シリーズ。
  • 立山連峰殺人事件
    -
    上高地から岳沢へ登攀中、雪洞に貯蔵していた食糧を口にした三人パーティの一人が急死した。青酸毒であった。半年後、またメンバーの一人が立山で墜落死した。彼らは十五年来の岳友だという。豊科署刑事道原伝吉は、二つの事件を結ぶ糸を探ったが、徒労に終わった。そしてさらに半年、今度は冬の剣岳で、メンバーの長男が遭難するに及んで、道原の脳裏には意想外の仮説が浮かんでいた。長篇山岳サスペンス。
  • 谷川岳 霧の殺意
    -
    道原伝吉四十六歳―長野県警諏訪署のベテラン刑事が、妻子と共に遅い夏休みをすごした三日後、事件は起った。一家が泊った八ヶ岳高原のホテルに同宿していた一人旅の美貌の女性が、下諏訪町の鷲ヶ峰で絞殺死体となって発見されたのだ。さらに同日未明、東京の彼女の自宅では、夫が放火による焼死体となって発見されていた。殺された夫婦の身辺を洗うため、若い貞松刑事をつれて上京した道原だったが―。
  • 多摩川殺人事件 旅行作家・茶屋次郎の事件簿
    -
    「お願いです。私と一緒にいて」 謎の美女相田奈津子に縋られて奥多摩渓谷に投宿した旅行作家・茶屋次郎は、宿の裏山で男の刺殺死体を発見した。 だが、警察が急行すると奈津子は失踪し、直後、彼女の顔写真が死体の着衣から見つかった。 嫌疑を受けた茶屋は敢然と独自調査に乗り出したが、翌朝、今度は下流の狛江市で死体が上がり、またしてもそこに彼女の写真が……。 はたして事件の真相は? 奈津子はどこに消えたのか? 山岳推理の名手が贈る、好評シリーズ第5弾。

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  • 大雪山殺人事件
    5.0
    1巻682円 (税込)
    小学生が遠足で訪れ、カップルがデートにやってきていた大雪山系旭岳では、チングルマ、エゾコザクラなどが咲き誇っていた。 霧が深くなる中、熊が突然現れ、女性を襲った。霧が晴れると、女性は無惨な姿で発見された。 事故と思われたが、解剖の結果、殺人の可能性が高いことがわかった。 容疑者として北海道警が睨んだのは、当然、一緒に登山にやってきた婚約者だった。 だが、彼には崩せそうもないアリバイがある。 北海道警の刑事たちは、アリバイを崩せるのか。忍耐の捜査がはじまった。
  • 地下山脈
    -
    1巻682円 (税込)
    北アルプス常念岳で登山者が行方不明になった。捜索にあたった山岳救助隊は、稜線から100メートル下った樹の根元で遺体を発見した。奇妙なことに遺体の周辺には、たくさんの足跡が残されていた。死因は凍死のようだったが、不審を抱いた刑事は遺体を解剖に付した。その結果を見て刑事は仰天した
  • 筑後川 日田往還の殺人 旅行作家・茶屋次郎の事件簿
    -
    筑後川に臨み、旅行作家・茶屋次郎の胸は疼いた。大分県日田で、18年前に交際していた小菊の消息を訪ねると、彼女の現在の夫・牛島克典は殺人容疑を掛けられていたのだ。 牛島は被害者から多額の融資を受けており、不在証明もないという。零落した小菊の境遇を救うべく、茶屋は事件解明に乗り出すが、直後、取材協力者の女性が失踪、今度は茶屋の身にもあらぬ嫌疑が……。 はたして事件の真相は? 窮地に陥ちた茶屋と小菊夫婦の運命は……。 九州一の大河を舞台に放つ、堂々のシリーズ第10弾!
  • 千曲川殺人事件 旅行作家・茶屋次郎の事件簿
    -
    旅行作家・茶屋次郎は仰天した。千曲川沿いの温泉宿に茶屋の名を騙る男が投宿、著書に署名をして配ったという。 憤然とする茶屋。ところが、偽者の茶屋の滞在中に殺された男の死体が見つかり、茶屋に容疑がかけられた。決然と調査に乗り出した彼は、第二の殺人事件に遭遇。死体はなんと偽の茶屋だった!  犯人の狙いは何か? 奥信濃に漂う殺意を追い、旅は続く……。

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  • 血の雪崩 長野県警豊科署 道原伝吉刑事 徹底捜査編
    -
    1巻682円 (税込)
    北アルプスの岳沢で、息子が雪崩に巻き込まれたとの報せを受け、冬山登山経験の豊富な父の中尾英助はただち救助に参加した。 夜になり、捜索はいったん打ち切りとなり、テントを張った。 翌朝、再開のはずだったが、中尾英助はテントの中で刺殺されていた。 捜索に参加した全員がシロとの判断が下される中、豊科署道原伝吉刑事は被害者のずさんな女関係に、事件の真相があるのではないのかと睨んだ……。 表題となっているこの「血の雪崩」のほか5つの短編からなる。 道原伝吉の、真実を見つけ出そうと不断の努力をつづけ、事件にひたむきに向き合う彼の姿に痺れるだろう。
  • 中央アルプス空木岳殺人事件
    -
    中央アルプス山麓・菅ノ平駐車場に車を放置したまま、東京の加古川奈未が失踪した。同じ頃、空木岳では小竹達三の他殺死体が発見される。駒ヶ根署から派遣された刑事・道原伝吉は、小竹のアパートで奈未の写真と2千万円の預金のある通帳を見つけ、2つの事件が結びついたかに見えた。が、半年前に起きた槍ヶ岳落石事故との関りが浮上し、事件は予想外の展開をみせ始めた…。会心の長篇山岳ミステリー。
  • 中央アルプス殺人事件
    -
    1巻682円 (税込)
    うら若き雑誌記者の行方不明から事件ははじまった。 彼女の足跡を導くのは湖の畔に佇む謎の美女、その果てに中央アルプスで山男がつづけて殺害される。 思わぬ人間模様が明らかになるにつれ、姿を見せぬ殺人者が徐々にその正体を現していく。 信州の大自然を汚す人間の欲望を描いた長編山岳ミステリー。
  • 鳥海山殺人渓谷
    -
    1巻682円 (税込)
    警視庁捜査一係の白鳥刑事、同じく一課の河津貴子、第十交通機動隊の月村修の3人は、中央アルプスの宝剣岳に登っていた。 4月ではあったが、山には雪があった。 登っていた者たちの耳に、空気を裂く音が届いた。その直後、雪が動き、雪崩が発生した。 警視庁の3人は危うく難を逃れたが、4人が死亡した。 空気を裂く音は、銃声ではなかったか? その振動が雪崩を引き起こしたのではないのか。 雪崩被害の当事者となった捜査一係の白鳥刑事は、月村修をしたがえ、地道な捜査に乗り出す――。 白鳥、月村の絶妙コンビが追う、長編山岳ミステリー。
  • 津軽龍飛崎殺人紀行
    -
    北のはずれの岬で起きた連続殺人に女の影が!? 海峡に死の風が吹く――人気旅情ミステリー! 津軽海峡を見下ろす断崖で、小仏太郎が見たものとは? 「人生の最後に、行きたいところへ、ご案内します。」閑古鳥が鳴く小仏探偵事務所のチラシを見て訪ねてきたのは、桑畑松市と名乗る八十三歳の男性。長崎で見たいところがあると、事務所へ申し込んできたのだ。希望の観光地へ同行するが、その旅から帰った直後、桑畑ははるか北の青森・津軽半島にある龍飛崎の草むらで死体となって発見された。彼が龍飛崎へと向かった背景には女の影が…。
  • 燕岳 殺人の暦
    -
    1巻682円 (税込)
    北アルプスの燕岳で刺殺死体が発見された。 健康保険証から身元はすぐに判明したが、不明なことがあった。どういうわけか、11年前の冬に亡くなった女性についての新聞記事の切り抜きを持っていたのだ。 なぜ、男がその切り抜き記事を持っていたのか。長野県警豊科署の道原伝吉刑事は、過去の事件を徹底的に捜査するうち、北アルプスでの遭難事故が絡んでいることをつかんだ。 犯罪とは無縁のごく普通の人が、憎悪と欲に取り憑かれていく様が見事に描かれた見事なミステリー小説!
  • 天竜川殺人事件 旅行作家・茶屋次郎の事件簿
    -
    旅行作家・茶屋次郎は、新宿・歌舞伎町のクラブホステスに人捜しを頼まれる。 彼女の愛人だった境川大黒(さかいがわだいこく)なる男が、忽然と姿を消したのだという。 謎に包まれた境川の素性に興味を覚え、目撃証言から長野を訪れた茶屋が遭遇したのは、60年前の一家七人惨殺事件と、天竜峡で発見された身元不明の女の他殺体だった! 時を超えて絡み合う2つの事件、そして境川の正体とは……?  南信州の山峡を舞台に放つ、興奮のシリーズ第16弾!
  • 出羽三山殺人事件
    -
    1巻682円 (税込)
    大手食品メーカーにかかってきた突然の脅迫電話がかかる。「明日の二時までに十億円を用意しなければ、菓子を食べた人が死ぬ」 現金を輸送するため者として、犯人に指名されたのは、営業部員の三崎だった。 三崎と社長室員の小舟春美は、東京から山形の月山へ現金を車で運ぶことになった。 途中、同行していた小舟春美が姿を消してしまう。彼女の捜索のさなか、地元警察は出羽三山神社裏で男の死体を発見する。 事態は脅迫事件に殺人が加わったことで混沌とし、三崎までもが疑われてしまう。 三崎は自らの潔白を証明しようとするが、彼には後ろめたい過去があった。 東北の霊山で、過去と現在が交錯し、欲と裏切りが入り組む。息詰まる展開がつづく長編山岳ミステリー。
  • 凍血樹林
    3.0
    1巻660円 (税込)
    ちょうどその日、冬の上高地で、カラマツの木に寄りかかるようにして立つ、氷に閉じ込められた遺体が発見された。いったい誰が、手間をかけた遺体をつくったのか。警察官の妻の射殺と関連ははたしてあるのか。稀にみる難事件に、長野県警豊科署の道原伝吉が挑む!一月下旬の朝、警視庁刑事の妻射殺事件のニュースで持ちきりだった長野県警豊科署に「妙な遭難者を発見」の通報が入った。現場は上高地の小梨平。遭難者は若い男性で、氷柱の中に閉じ込められた形で木の幹に添って立っていた。所持品から身元は割れたが、脇腹を二か所刺されていたため他殺と断定、殺人事件へ。手がかりも殺害動機も掴めず、捜査は難航。担当の道原伝吉刑事も、これだけ犯人像が浮かばない事件も珍しい―と。山岳ミステリーの第一人者・梓林太郎の渾身作。
  • 遠山郷 雲海の殺人
    -
    1巻682円 (税込)
    長野県安曇野の秘湯、中房温泉の宿から泊り客の行方不明が報告され、翌日転落死体で発見された。 死体で発見されたのは同じ長野県の南信州の標高1000メートル以上の山村に東京から移り住んだ男だった。 男は妻と次女を東京に残し、問題を抱えた長女を山村の「寮」に“留学”させていた。 転落事故死かと思われたが、偽造された遺書、不思議な記号が書かれた地図らしきものなど、不審な遺留品が見つかった。 安曇野署の刑事・道原伝吉は殺人の疑いを強くし、記号はラブホテル、巨大な歓楽街・新宿歌舞伎町ではないかと目星をつける。 新宿署の協力を得て捜査を開始するうちに、歌舞伎町を舞台にしたドロドロとした人間関係や、東京と信州を結ぶ因縁が見え隠れしてきた。
  • 十和田・奥入瀬殺人回流 書き下ろし旅情ミステリー
    -
    1巻550円 (税込)
    東京下町の亀有にある小仏探偵事務所に一本の依頼電話が掛かった。依頼者の最上という男は、[出会い]クラブで知り合い、交際を始めた女性・沢辺美保の素姓を早急に調べてほしいという。美保に何度となく金を援助してきた最上は、銀行員だという美保が何らかの事情を抱えているのではないかと疑っているのだった。小仏は客を装って、最上に女を紹介したクラブ「クリスタルナイト」の調査を始めるが、調査員のイソが襲われ、その直後美保から郷里の青森県十和田に帰省するとの知らせが……。私立探偵・小仏太郎が[出会い]クラブの闇に迫る、傑作長編ミステリー!!

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  • 道後温泉・石鎚山殺人事件
    -
    1巻660円 (税込)
    蝶ヶ岳で遭難し救助された物部佐千子。ところが、道後湯之町の自宅に戻った数日後、何者かに刺殺される! 事件を追う安曇野署の刑事・道原伝吉は、部下と共に愛媛・松山へ。関係者を辿るほどに浮かび上がる不審な人々と、佐千子が抱えていた悲しき過去……。「文学のまち」と美しき山々を舞台に、道原の推理が冴え渡る。名手の仕掛けた謎の連鎖に唸る山岳ミステリー!
  • 長崎・有田殺人窯変 私立探偵・小仏太郎
    -
    女のタトゥーが事件の地図!? 猟奇殺人の鍵は長崎に――。大人気旅情ミステリー・私立探偵小仏太郎シリーズ! 東京・亀有で探偵事務所を開く小仏は、かつての警視庁の同僚の安間からある依頼を受ける。近頃連続して起きた殺人事件と猟奇事件の二人の被害女性は、元警察上層部で民間企業の重役を務める男と不倫関係にあったらしい。その事実をマスコミに感づかれずに事件の調査をしてほしいと依頼された小仏だったが、殺人事件の被害者・高木の体には意味深な鯉の刺青があり……。社会の闇とつながる男と女たちの因縁。巨大犯罪の影を追って小仏は長崎、そして佐賀へ飛ぶ! 傑作トラベルミステリー。
  • 長野善光寺殺人参詣
    4.0
    長野、松本、小布施… 偽探偵の裏の顔を暴け! 山根七海から息子で会社員の勇一郎の素行を調査してほしいとの依頼を受け、私立探偵・小仏太郎は尾行を進める。 そこで勇一郎の交際相手・門島淡路の不審な行動に着目する。 調査を進めたところ、彼女の祖母が轢き逃げされた事件の犯人を突き止めようとしているらしい。 轢き逃げしたのは東京と長野で暮らす兄弟のようだが、彼らには見過ごせない裏の顔があって…。 謎の兄弟の周りで起こる怪事件の真相は!? <目次> 第一章 霧の道 第二章 困りごと相談所 第三章 白い靴の女 第四章 夏の終り 第五章 白い粉 第六章 善光寺参詣 第七章 諏訪の事件 第八章 『雪女』と『凛』
  • 長良川殺人事件 旅行作家・茶屋次郎の事件簿
    -
    「先生、大変です。小夜子が行方不明です」切迫した同僚秘書の電話が発端だった。 旅行作家・茶屋次郎の美人秘書が、旅先の岐阜公園で忽然と消えたという。 現地に駆けつけた茶屋は、小夜子の赴く先々で見え隠れする正体不明の男の存在を掴んだ。 やがて、長良川河畔で一人の男の刺殺体が発見され、そのかたわらには小夜子のハンカチが落ちていた……。

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  • 西穂高殺人事件
    -
    1巻671円 (税込)
    西穂高独標付近で倒れている男が発見された。当初は遭難と思われたが、遺体にはアイスピック状の刺し傷があったため、殺人事件と思われた。 長野県警豊科署の人情刑事・道原伝吉も、不自然な現場を目の当たりにして、殺人事件と考えた。 殺害された被害者の身元を調べていくと、かつて働いていた一流企業を同時期に辞めた男も、南アルプスで殺害されるという事件が起きた。 その被害者も、アイスピック状の凶器に倒れたと判明し、ふたつの事件は同一犯によるものであろうと推測された。 伝吉はふたりの被害者の足跡を追い、隠されていた共通項を見いだし、犯人に近づいていく!
  • 西穂高 白銀の疑惑
    -
    西穂高と奥大井で相次いで発見された遺体二体。しかし単なる遭難事故ではなかった。二人とも、腹部に不可解な刺傷を負っていたのだ。更に二人は、同じ大企業を相前後して退職していたことが判明。果たして誰が、どんな凶器で二人を殺めたのか? 山岳ミステリーの名手が贈る本格推理!

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  • 日光 鬼怒川殺人事件 旅行作家・茶屋次郎の事件簿
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    「なぜ、初心者を残雪の北アルプスに……」 旅行作家・茶屋次郎の友人糸島が遭難死した。茶屋は、糸島の死を看取り、一人山から生還した金堀という男に疑いを抱き、身辺を探るため日光・鬼怒川へと赴く。 しかし、会おうとしていた糸島の知人が川で不審死を遂げ、その後も関係者が次々に襲われる……。 渓谷に抱かれた温泉地で、茶屋が暴き出した驚くべき真相とは!?
  • 人情刑事・道原伝吉 京都・近江路殺人事件
    -
    比叡山で男の毒殺死体が発見された。長野県安曇野市の企業を定年退職し、妻子を残したまま京都に移住した大滝杏一と判明。週末になると訪れてくる美女が目撃されていた。一方、安曇野署管内で三年前に起きた未解決事件との共通点に気づいた安曇野署・道原伝吉は、京都府警の浜口刑事とともに謎の女を追うことに!? 信州・京都・近江八幡・彦根・長浜を舞台に描いた長篇旅情ミステリー!
  • 人情刑事・道原伝吉 京都・高野路殺人事件
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    安曇野のホテルで、東京在住のイラストレーター・早見有希世の他殺体が発見された。彼女を支援する地元企業の笛木社長は、彼女の死亡推定時には京都の出張所にいたはずだというのだが、出張所を訪れた様子はなく、行方不明となっていた。道原らの捜査によって、笛木は、京都の愛人・長尾松美の故郷である高野山に行った可能性が……。事件は予想外の展開を見せ始めた!? 傑作長篇推理。
  • 人情刑事・道原伝吉 京都・舞鶴殺人事件
    -
    上高地・穂高岳登頂を目指した五人のパーティのリーダー有馬英継が刺殺体で発見された。そして英継が山に出かけた日に、父の国明は京都府舞鶴に出かけたまま行方不明となっていたのだ!? 長野県警安曇野署・道原伝吉の捜査で、二人の不可思議な過去が次第に明らかになってきたとき新たな殺人事件が! 舞鶴で何が起きていたのか? 人情刑事の活躍を描く長篇旅情ミステリー。
  • 人情刑事・道原伝吉 京都・大和路殺人事件
    -
    北アルプス常念岳(じょうねんだけ)に通じる林道沿いの小屋から身元不明の男女の変死体が発見された。死亡日時が二~三日違うという。女の財布から、奈良正倉院展や銀閣寺のチケット、男の所持品の中に東京の酒屋の名刺が見つかった。やがて明らかとなった二人の関係と人間模様。家族全員の消失、殺された男の親友だった警察官の失踪……。安曇野署・道原伝吉が辿り着いた事件の真相は!? 会心の長篇旅情推理。
  • 人情刑事・道原伝吉 信州・塩尻峠殺人事件
    -
    松本市内の空き屋から男の撲殺死体が発見された。被害者は市内で洋品店を経営する麻倉光信。登山に行くと言い残して車で出かけたという。ほどなく塩尻峠の近くで麻倉の車が発見されたが、後部座席には女の絞殺死体が!? 一方、松本市内で詐欺事件を起こして富山刑務所に服役していた桜田竹利は模範囚として出所を目前にしながら逃走した。キャンプ場などから食料や衣類を盗みながら、松本を目指しているような痕跡が…。松本・塩尻・白骨温泉で交差した殺意の行方は? 道原伝吉の活躍を描く長篇旅情推ミステリー。
  • 人情刑事・道原伝吉 信州・諏訪湖連続殺人
    -
    小さな子供に何度も後をつけられ気持ち悪い、という通報が松本署にあった。道原伝吉が事情を聞いたところ、その子供は古谷智則五歳と判明。母親古谷未砂子との二人暮らしだが、母親は一週間以上行方がわからないという。やがて諏訪湖畔で自殺を装った他殺体で母親が発見される!しかも親子の自宅から現金一億五千万円が見つかり捜査本部は色めき立った!捜査が進むにつれ、その大金は離婚に際して資産家の夫とその両親から受け取ったものと判明するが…。謎が謎を呼ぶ会心の長篇旅情ミステリー。
  • 人情刑事・道原伝吉 箱根・芦ノ湖殺人特急
    5.0
    箱根湯本の山林で若い女性の胸部が入った袋が発見された。中には、信濃日日新聞の安曇野版と、地元の銘菓の包装紙もあったのだ。なぜ犯人は有力な物証を残したのか? やがて被害者は、安曇野市の自宅から失踪した高崎恵那子と判明。長野県警安曇野署の道原伝吉は、彼女の足跡を追って畑宿(はたじゅく)、仙石原(せんごくばら)、強羅(ごうら)を訪れる。そして次々と発見される切断遺体! 傑作長篇ミステリー。
  • 人情刑事・道原伝吉 百名山殺人事件 〈新装版〉
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    北アルプス槍ケ岳付近に落雷があり、登山者が行方不明になった。山小屋から知らせを受けた救助隊員は喜作新道の途中で不審な矢印を見つけた。槍ケ岳へ向う本来の登山道を外れる方向を指している。その矢印に沿ってゆくと、遭難者が死んでいた。発見された男は東京に住む本条真介という会社員だった。長野県警豊科署刑事課の道原伝吉は現場の東鎌尾根に向った。果して誰が何の目的で矢印のある巨岩を動かしたのか?いたずらか、本条のみを狙った行為なのか? 人情刑事・道原伝吉が事件の謎に迫る! 会心の山岳ミステリー!
  • 人情刑事・道原伝吉 松本-鹿児島殺人連鎖
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    連続殺人、放火…… 脅迫犯を追って、人情刑事、薩摩路を駆ける! 松本市内の繁華街で、地元の不動産会社社長の船田慎士が刺殺された。 いつも持ち歩いていた数百万円の現金がなくなっていたことから物盗りの犯行と思われた。 十日後、やはり松本市内で、ホステス・三池かなえの刺殺体が発見された。 捜査の結果、被害者の二人のみならず、参考人として事情を聴いた金武咲人までも鹿児島出身者であることが判明。 長野県警松本署の刑事・道原伝吉は鹿児島に飛んだ! 次々と明らかにされる関係者の予想外の過去…。 第一章 寂しき被害者 第二章 鬼日 第三章 鹿児島捜査行 第四章 山の名前 第五章 天文館 第六章 黒い服 第七章 底のない夜
  • 人情刑事・道原伝吉 松本―日本平殺人連鎖
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    長野県松本市の住宅街で8月の白昼、火事が発生。住人の上条貞彦夫婦と住み込みのお手伝いが焼け出された。放火の疑いが濃厚だった。捜査の結果、付近の防犯カメラに映っていた初老の男に容疑がかかる。一方、観光で松本を訪れていた男が、泊まっている宿の名前も場所もわからないと、交番に保護された。自分の名前すら思い出せないという。その男が防犯カメラに映っていた男によく似ているとの情報を得た、松本署の刑事・道原伝吉の捜査が始まった! 静岡市清水区に住む味川星之助と断定されるが、味川は認知症を発症しており、自分の行動を覚えていないことが判明する。やがて、日本平で味川の刺殺体が発見された! かつて、味川の父親が疎開していた松本郊外の家が二度にわたって放火された事実を掴んだものの、道原たちの捜査は暗礁に乗り上げる…。会心の長篇ミステリー。
  • 人情刑事・道原伝吉 八ヶ岳野辺山の殺人
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    長野県警安曇野(あずみの)署管内の交番で時限爆弾が爆発、警官が重傷を負った。拾得物の鞄に仕掛けられていたのだ。道原伝吉が現場へ急行。目撃情報からリュックサックを背負った男が容疑者として浮上するが、翌日、目撃者が車ごと川に転落して負傷したのだ! 五十年前、八ヶ岳山中で起きた遭難事件とある一家の悲劇に、謎を解く鍵が隠されていることに気付いた道原……。長篇山岳ミステリー。
  • 人情刑事・道原伝吉 横浜・彷徨の海殺人事件
    3.0
    長野県警松本署に奇妙な電話があった。見慣れない男が敷地に立っていたので声をかけたが一言も喋らないという。道原らが駆け付け、男の身元を調べたところ意外なことが判明する。七年前、松本市内の老人ホームで、入居者の古賀鐘一が持ち込んでいた現金三千万円が盗難にあい、そのショックで死亡するという事件があった。犯人ではないかと疑われた元職員の滝谷文高だったのだ。警察に解放された滝谷は、その後京都で暮らす女性のもとを訪れ、一緒に横浜で暮らすことになった。しかし、ある夜、自宅前に置かれた栗の木でできた函を見て人が変わったように興奮する滝谷…。そして殺人事件が! 横浜を引き払い新潟で暮らし始めるが…。大いなる逃亡が始まった!?書き下ろし長篇旅情ミステリー。
  • 納沙布岬殺人事件 旅行作家・茶屋次郎の事件簿
    -
    旅行作家・茶屋次郎は北海道行き大型フェリーの旅を満喫していた。目的地は根室・納沙布岬。だが下船直後、茶屋の運命は暗転した。 船中の乗用車から男性の他殺死体が発見され、航海中、船内各所をうろついていた茶屋に嫌疑がかけられたのだ。 憤然とした茶屋は独自調査を決意、知り合った美女・四季乃(しきの)と共に道東を巡るが、突如、尾岱沼(おだいとう)で四季乃が失踪した。 はたして彼女の行方は? 茶屋は事件の真相を掴めるか……。 旅情溢れる日本最東端の岬を舞台に円熟の名手が贈る、新機軸の第11弾!
  • 背徳の山嶺
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    1巻682円 (税込)
    大規模な建設工事着工前に行われる環境調査を主業務とする会社社長の松宮達行は、寝汗をかくほどの不吉な予感に襲われていた。 予感が的中したかのように、家族が食中毒で入院することになる。その数日後には、松宮自身が交通事故に遭ってしまう。運転者はわからずじまい。轢き逃げだった。 いくら考えても、生命を狙われる覚えはなかった。それだけに、不幸な偶然が重なっただけとも思えたが……。 悪意をぶつけられた者は、どうやって切り抜けるのか。スリルに満ちた長編推理!
  • 博多 那珂川殺人事件 旅行作家・茶屋次郎の事件簿
    -
    病床から消えた元警察官。歪んだ過去が明らかになったとき、九州一の歓楽街で事件が! 入院中の老人・糸島末彦が、忽然と姿を消した。 四十二歳差の恋人・大谷深美から行方捜しを依頼された旅行作家・茶屋次郎は、糸島の生まれ故郷・福岡へ。 元警察官という糸島の過去を探ると、定年直前に起きた娘の痴漢事件が浮上。 糸島は職を辞し、その後東へ東へと不可解な転居を繰り返した。やがて、糸島と親交のあった現役警官の死体が突如那珂川に浮かぶ……。 TVドラマでもおなじみの大人気シリーズ、第27弾!
  • 白銀の暗黒
    -
    1巻682円 (税込)
    読み応え十分の5つの中編ミステリーからなっている。 表題となった「白銀の暗黒」は、北アルプスの屏風岩で転落死した登山者のテントに、別の登山者の凍死体が発見されたことが事件の発端となった。 「潜伏」では、自分のミスから若い女性を死なせたことから責任をとって辞職した元刑事が、数十年後、死の予感の中で、迷宮入りとなったその事件に、鋭い推理を働かせる。 「弱味」は、6千万円を持ったまま行方不明になった不動産会社社長の行動を追ううちに、忌まわしい過去をあぶり出していく。 「岩尾根の告発」では、ピッケルを間違えてられた若者に悲劇が襲いかかる。 「雪の蝶」では、記憶喪失になった男が、蝶を描くことだけはできるということを知った長野県警豊科署の道原伝吉の見事な推理が冴え渡る。 「避難命令」では、雪山の小屋から署に犯人移送をはじめた伝吉たち刑事の危機を描く。 梓林太郎が、巧みで、力強いことをあらためて知らせている。読後感は清涼だ
  • 白馬八方尾根殺人事件
    -
    1巻990円 (税込)
    立山での山行後に消息が途絶えた塾経営者の竹中智久。竹中の恋人の届け出で松本署の刑事・道原と吉村が捜索を進めるが、その人物像は過去と現在とで大きくかけ離れていた。犯罪の可能性を探るため、道原たちは竹中が好んで登った白馬へ。その足跡を辿る中で、彼と山行に臨んだパーティの面々も姿を消していることを掴む。竹中という男は何者なのか。次第に明らかになる未解決事件の全貌と共に危険が迫る……。
  • 函館殺人坂
    -
    消えた逃亡犯の影を追え!大人気トラベルミステリー。長く行方不明だったある殺人事件の重要参考人・田宮英明が移送中に逃亡した。八年前、父を殺した強盗犯を復讐心で射殺した疑いがある男だ。警察から相談を受け調査を始める小仏だが、当時犯人殺害に使用されたと思しき拳銃は、田宮の父親が殺害されるよりもさらに過去において、交番から強奪されたものだったのだという。何故その銃が凶器となったのか――? 田宮の女を唯一の手がかりに、人情探偵は北の大地へ飛んだ!
  • 八方尾根殺人事件
    3.0
    1巻682円 (税込)
    北アルプスで起きた2件の遭難死亡事故は、殺人ではなかったかとの投書が、長野県警刑事部「特殊犯罪捜査室」に寄せられた。 捜査をはじめてみると、明らかにおかしな点が出てきた。 同じ人物のパートナーが遭難していた。 彼らは、親しいつきあいをしていたわけでものに、北アルプスに向かったのだ。 これは事故なのか、事件なのか。刑事たちの地道な捜査がつづき、少しずつ真実が明らかになっていく。 驚愕の結末は、予想できないものだった。
  • 針ノ木岳殺人事件
    -
    1巻682円 (税込)
    新宿駅西口の飲食店街「思い出横丁」にある小さな食堂の店内で、ゴールデンウイーク明け前日の朝に、登山者と思われる服装をした男の刺殺体が発見された。 所持品の中に長野県警豊科署の刑事・道原伝吉という名刺が入っていたことから、男は日東自動車に勤務している相沢敬三だと判明する。 相沢は、数日前に後立山連峰の針ノ木岳という山で刺殺された、同じ会社の梅津文大と交友関係があった。 ふたつの殺人事件の関連を、道原刑事は追い始める。長編山岳ミステリー。
  • 反逆の山
    3.0
    アルプスにこだまする銃声…。道原伝吉、痛恨の不祥事!? 拳銃を持った犯人が逃亡! 男の不可解な要求の目的は? 長野県豊科署管内で殺人事件が発生した。道原伝吉は東京で自首をした犯人の浅井弘行を列車で護送中、拳銃を持って女性を人質にとる男と乗り合わせてしまう。乗客を危険に晒せない道原は、要求のままに浅井と人質を含めた三人を解放すると、男たちは八ヶ岳へと逃走。追跡が難航するなか、拳銃の男から捜査陣にある電話がかかってきて……!?
  • 爆裂火口 東京・上高地殺人ルート
    -
    お前は誰だ? 交錯する殺人事件のカギは謎の女の名前だけ――。東京と長野をつないだ不可解な事件の真相は!? 頭部を負傷し、泥酔した男が新宿歌舞伎町交番に現れた。五代と名乗った男は「人を殺して上高地の林に埋めた」と言い残し、そのまま病院で死亡してしまう。長野県警の道原伝吉は、証言通りに山中から頭蓋骨を発見。手掛りとして残されたのは五代が死の直前に口にしたとあるノートの存在と、「カズコ」という謎の女性の名前だけだが――。傑作!警察×トラベルミステリー。
  • 飛騨岩稜殺人事件
    -
    1巻682円 (税込)
    北アルプス涸沢岳西面の岩稜ルート、通称「飛騨泣き」で中年男性の死体が発見された。遺体の腹部は横一文字に切られていたことから、転落死ではなく、他殺と断定し、捜査を開始した。 長野県警豊科署の道原伝吉刑事は東京に出張し捜査を開始するが、手掛かりは得られない。捜査に行き詰まり感がではじめた頃、同様の切り傷をつけた殺人事件が発生した。 点と点はつながるのか。連続殺人ではないのか。道原伝吉の地道な捜査と、透徹した眼力で、殺人の深層をえぐり出していく。人情刑事・道原伝吉の山岳長編ミステリー。
  • 姫路・城崎温泉殺人怪道 私立探偵・小仏太郎
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    私立探偵・小仏太郎にある依頼が入った。衆議院議員・土井垣の隠し子で女子高生の彩香が行方不明になったのだ。彩香の交友関係には川崎と山品という男が浮かび、彼らの出身地が土井垣の地元、兵庫県と判明。失踪事件との関連を探り始めた所、川崎の絞殺体が首都高の避難路から発見され――。山品のスマホに残った手がかりを追い、小仏は城崎へ! 竹田城、生野銀山、姫路城……消えた女の足跡を追え!
  • 平泉・早池峰殺人蛍
    -
    安曇野のコンビニで無銭飲食をし捕まった男・左東。供述した名前も住所も、すべて嘘だった。安曇野署はあえて左東を泳がせたが、彼が入り込んだ空き家が放火される。しかも放火犯として捕まった女・及川もまた身元が分からない。二人に共通する東北訛りに気づいた刑事・道原伝吉は、岩手県の平泉から早池峰山へと向かう。二人の間に隠された秘密に迫ることが出来るのか!?
  • 風炎連峰
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    初秋の西穂高のキャンプ場で日系ブラジル人が刺殺された。数日後、被害者の勤務先近くで、今度は主婦がレイプ未遂の末、メッタ刺しにされる。二つの事件に関連性があると見た豊科(とよしな)署・道原刑事は、「日系ブラジル人の街」群馬県太田市で調べを進める。捜査が難航する中、西穂高付近から第三の死体が発見された―。人間の哀しい業(ごう)を描き、胸に迫る傑作ミステリー!
  • 笛吹川殺人事件 旅行作家・茶屋次郎の事件簿
    -
    東京・日本橋の老舗デパートに勤める純礼(すみれ)が消息を絶った。 陶器展示即売会で出会った高名な陶芸家・能満院石舟(のうまんいんせきしゅう)の秘書になると言って家を出たばかりのことだった。 純礼の両親から捜索を依頼された旅行作家・茶屋次郎は、能満院の屋敷があるという山梨県石和を訪ねるが不在。直後、近くの笛吹川畔で若い女性の遺体を発見、茶屋は重要参考人にされてしまった。 苦境の中、純礼の行方を追う茶屋の前に、やがて陶芸家の驚くべき正体が浮かび上がってきた……。 瞠目必至のシリーズ第19弾!
  • 復讐の狂炎
    -
    1巻682円 (税込)
    親友と思っていた出世が早い同期入社の男に蔑まれ、侮辱の言葉を投げつけられたら、サラリーマンはどうしたらいいのか? 上司の策略で左遷させられても、黙って従うのがサラリーマンなのか? 地方に飛ばされている間に、妻に浮気されたサラリーマンは、子どもや家庭のために見て見ぬフリをすべきなのか? 本書の中編4本に、それらの答が描かれている。 悔しさと悲しみを堪えるばかりが正しいことではない。不誠実な者たちに、冷徹に鉄槌を下す。怯まずやり抜くその胆力と正義感が、正しいサラリーマン人生に導く――。
  • 富士五湖 氷穴の殺人 私立探偵・小仏太郎
    3.0
    消えた女は被害者か? 洞窟が秘めた謎を暴け! 大衆新聞「日刊社会」に送りつけられた匿名の投書。それによると、警視庁管理官・杉下の隠し子で女優の卵の梅宮汐里が数日前から行方不明だという。彼女は「富士山の近くの湖」に行くと母親に言い残して家を出ていた。警察のスキャンダルになり得る告発の真相解明のため、私立探偵・小仏太郎は富士五湖へと向かう。小仏を待ちうけていたのは、身元不明の女の死体だった……。好評傑作旅情ミステリーシリーズ!
  • 崩壊山脈
    -
    1巻660円 (税込)
    北アルプスから下山した岩佐は、都内の愛人宅の部屋のドアを開けたところで殺害された。 凶器は、ピッケルと思われ、登山経験者が疑われたが、手掛かりに乏しく、捜査は手詰まりになった。 そこに、また登山用具を凶器とする殺人が起きた。 地道な捜査がつづけられたが、犯人どころか、犯人像さえ浮かばなかった……。 はたして、執念の捜査が実を結ぶのか。 長野県警豊科署の道原伝吉が、金と色の欲にまみれた連続殺人の深層を暴く!
  • 星砂の島殺人事件
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    私立探偵・岩波をリーダーとする探検グループに西表島行きの話がもちあがった。そんな折、メンバーのひとり真那津が、阪神大震災で被災し身寄りのない少女・花を連れて神戸から帰京した。花の出奔中の父親が石垣島にいることがわかり、岩波達は沖縄へ飛ぶ。しかし、父親は三年前から再び行方不明だった。グループは西表の密林で謎の死体を発見する。遺体は花の父なのか、彼の過去には何が…書下し長篇推理。
  • 穂高殺人ケルン
    -
    豊科署(とよしなしょ)の道原伝吉(みちはらでんきち)を、かつての先輩刑事・鍋島(なべしま)が訪ねてきた。ある小説に、8年前に硫黄岳(いおうだけ)で起きた転落事故そっくりの話が書かれているというのだ! もし小説の通り、偽装殺人だったとしたら……。事件の洗い直しを始めた道原の元へ、穂高付近の稜線で起きた新たな転落事故の報が届く。二つの事故はあまりにも似過ぎていた――。迫真の本格山岳ミステリー!
  • 穂高屏風岩殺人事件
    -
    1巻682円 (税込)
    読み応え十分の中編3本からなる山岳推理集である。 「穂高屏風岩」では、穂高屏風岩の屏風ノ頭で恋人と待ち合わせしていたが現れないと、女性が山小屋に助けを求めてきた。男はどこに行ったのか。 「鬼の生還」は、遭難した男が羽毛服を着ていなかったことに違和感を覚えた豊科署の刑事たちは、そこから重大な事件を嗅ぎ取った。 「夜の山脈」では、食堂に4歳の男の子がひとりでご飯を食べやってきた。この子に両親はいないのか。食堂の店主からの通報を受けた道原伝吉は、単なる迷子ではなく、事件が潜んでいると直感した。
  • 穂高雪山殺人迷路
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    1巻682円 (税込)
    連日雪が降り続いていた3月の北アルプスで、男性3名女性1名のパーティーが遭難した。幸い3名は救助されたものの、男性1名が行方不明のまま捜索が打ち切られた。 2か月後、パーティーのリーダーだった真中荘平から再び救助要請が入った。 行方不明の男性を捜しに、同じパーティーのメンバーだった古田紀洋と2人で登り、古田が滑落したという。 翌日発見された古田の遺体頭部には、滑落時に負ったものではない傷があった。 死因に不審を抱いた豊科署の道原伝吉刑事は捜査を開始する。 過去と現在が絡み合った、異色長編山岳ミステリー。
  • 北海道雨竜殺人湿原
    -
    1巻682円 (税込)
    白バイで暴走車を追跡中だった諏訪署交通課の浜中良秀が亡くなって一年半あまり経ったある日、妹の久絵が旅行先の北海道で消息をたった。 連絡がとれないだけなのか、行方不明なのかわからない段階だったが、不安になった浜中家の父は、良秀がかつて警察学校で同期だった一色昌平刑事に相談した。 しかし一色は、浜中家を出た直後、何者かによって射殺されてしまう。豊科署における初めての刑事射殺という大事件となった。 捜査本部が置かれ、専従となった道原伝吉刑事は、幾重にも重なり、見えなかった事件の深層に、少しずつ近づいていくが、そこには、想像を超える驚きの事実の連続があった!
  • 北海道・神威岬の殺人
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    1巻682円 (税込)
    人里離れた北アルプス烏川渓谷の発電所で、少女がひとりでいるところを発見された。 なぜ、この少女はここにいたのか。 体が冷え切った少女は何も語らない。それは話したくないのか、精神的なショックを受けたせいなのか。 報せを受けた豊科署刑事・道原伝吉は、少女が見つめていた草むらを捜索することを指示すると……。 感涙必至、人情刑事伝吉が本領発揮! 人のやさしいまなざしが事件に気づき、人を思いやる気持が事件を解決させていく──。
  • 謀殺 北穂高岳
    4.0
    北アルプス・北穂高岳山中で女性登山者の転落死体が発見された! 当初は事故と思われたが、女性に同行者がいたことが判明。一転、殺人の可能性が疑われ始め……。長野県警豊科(とよしな)署の刑事・道原が、一枚の写真を手がかりに謎の男を追いつめてゆく――。地を這うような捜査の末に浮かび上がってきた、冷酷無比な犯罪者の正体とは? 本格山岳ミステリーの傑作!
  • 摩周湖 黒衣の女
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    美しい人妻から、夫を探す依頼を受けた私立探偵・岩波は、神秘の湖と呼ばれる摩周湖へ飛んだ。地道な調査により、黒づくめの服装の女と一緒であったことをつかんだが、男は遺体となって発見された。黒を纏う女は誰か。どこへ消えたのか―。
  • 摩周湖殺人事件
    -
    銀座で画廊を経営する三船晶彦のもとに届いた一通の手紙は、三年前、地蔵岳で崩壊地へ転落したはずの尾上祐里からのものだった! 三船と祐里は山行をかさねながら親密につきあうようになっていたが、三船の妻が交通事故で死んでから、祐里は三船の身辺を勝手に調べ、結婚を迫るようになっていた。一方で友人から紹介された石戸純子に惹かれはじめていた三船は、祐里を熕わしく思い、殺害を決意する―。脅迫か!復讐か!地蔵岳、摩周湖、八ケ岳。殺人が殺人を呼ぶ謎の真相は!? 傑作長編山岳ミステリー。
  • 松江・出雲 密室殺人事件
    -
    出雲に嫁いだ一人娘の雪路を連れ戻してほしい―一匹狼の調査員・岩波惇哉の許に、松平と名乗る男から依頼があった。浮気性の夫と別れたいが、相手が承知しないという。前金は100万円。岩波は、彼を「組長」と呼んで慕う巨木探索グループの一員・20歳の真那津と共に出雲へ飛んだ。雪路を訪ねたが彼女は留守。そしてその家で女性の絞殺死体が発見された!警察に疑われる岩波。無実を証明できるのか。
  • 松島・作並殺人回路 書き下ろし旅情推理
    -
    1巻550円 (税込)
    元警視庁刑事の小仏太郎は同僚の身代わりとなり、勤務中の接触事故の責任をとって退職。葛飾区亀有に私立探偵事務所を開業した。そこにやってきたのは、交際していたカメラマンと別れて以来、心の安まらない日々を送る女性・油井奈保子。そのカメラマンが今どうして暮らしているのか調べてほしいという依頼だった。調査は難航し、別の行方調査のために日本三景・松島へ向かった小仏を待っていたのは、美人モデル失踪事件だった!!

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  • 松本・梓川殺人事件
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    安曇野署の刑事・道原伝吉が松本署に転勤になって早々、松本駅で不可解な事件が発生。幼い兄妹を連れて駅を訪れた母親が子供たちを置いて姿を消し、兄が遊んでいる間に妹もいなくなっていた。二人は攫われたのか? 犯人が見つからないまま、上高地で新たな女性の行方不明事件が! これらの事件は繋がっているのか? ベテラン刑事が難事件の真相を追う!
  • 松本・江の島殺人事件
    4.0
    上高地の横尾山荘に宿泊中の女が失踪した。翌朝、同じ山荘近辺でテント泊をしていた男が刺殺体で発見される。二つの事件に関連性はあるのか? 松本署の道原伝吉は複数の可能性を視野に入れ、捜査を開始する。その過程で、女の交際相手の許へ赴くが、直後に蒸発。時を同じくして、七里ヶ浜で事件の関係者が殺された。不気味に連なり続ける事件を食い止めるため、道原は江の島に向かうが……。凶事の真相に刑事・道原が鋭く迫る!
  • 南信州殺人神楽
    -
    1巻682円 (税込)
    長野県茅野市の市会議員の息子が、離れの家で殺害された。隣の部屋で寝ていた祖母は、犯人は面をつけていたと証言した。 漠とした証言だったため、真偽を疑う捜査員もいたが、道原伝吉はそれを真実としてコツコツと捜査をつづけた。 犯人がつけていた面が神楽面で、遠山郷の霜月祭りのときの湯立て神楽でつかわれるものだとわかってきた。 地道な捜査があぶり出す、遠い過去の怨念。道原伝吉は女の悲哀に触れ、犯行に至ってしまった過去を憎む。
  • 三保ノ松原殺人事件
    -
    1巻605円 (税込)
    北アルプス・蝶ヶ岳で死体が発見され、静岡市清水区在住の碓井公章と判明。公章は3日前にパーティーに出たきり行方不明となっていた。また、公章に付き添う石本はつ子も姿を消していた。刑事・道原伝吉は捜査を進めるが、上高地のホテルの宿泊者・白石英和が岳沢登山路で殺害される事件も発生。白石もまた清水在住だった。2つの事件の真相を追い、道原は清水へ飛ぶ!
  • 最上川殺人事件 旅行作家・茶屋次郎の事件簿
    -
    山形・新庄でそば屋を営む伯母の家が放火された! 突然の電話に仰天した旅行作家・茶屋次郎は現地へ急いだ。 そこで、一流のそば職人でありながら愛人宅に入り浸る型破りな伯母の夫・竹久勘十と出会う。放火は個性の強すぎる勘十への嫌がらせか? 直後、中学生の娘・美鳥(みどり)が誘拐され、茶屋自身が誘拐容疑者に!?  調査を開始した茶屋の前で、今度は勘十が何者かに拉致された。犯行は竹久家への怨恨によるものか? やがて茶屋が探り当てた、犯人の哀しい過去とは……。 東北の名川・最上川を舞台に描く大好評旅情ミステリー、会心のシリーズ第15弾!
  • 焼岳 殺意の彷徨
    -
    1巻682円 (税込)
    東京の開業医千堂士郎が焼岳で遺体となって発見された。検視の結果、転落による事故死ではなく、殺害されたとの結論となった。手掛かりがまったくないため、長野県警豊科署の道原伝吉は、部下の伏見とともに、殺された千堂について調べることからはじめた。身近な者の誰かが殺害を企てたはずとの直感を頼りに、丹念に被害者を調べ、複雑な家族関係、家族も知らない秘密などがじわじわとあぶりだす――。それぞれの人生が、なにかをきっかけにからまるうちに、殺人の動機の芽生えとなることを人情刑事が赤裸々に暴いていく。
  • 夜叉の断崖
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    岩波淳哉は一匹狼の私立探偵。全国各地で未発見の巨木を見つけようという巨木探しグループの“組長”でもある。今回の目的地は八ヶ岳山麓の蓼科高原。別荘に着いた一行は管理人夫婦と出会うが、数日後、警察らしい人間が管理棟を張り込んでいるのに気づく。やがて二人は岩波にボストンバッグを預け、別荘地から姿を消した。訪ねてきた刑事から、男が自分の妻殺しの容疑者として追われていることを知り…。
  • 八ヶ岳 石の血痕
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    長野県諏訪市で轢き逃げ事件が起った。目の不自由な母親の杖代りになっていた五歳の少女がはねられ、重態だという。諏訪署の刑事・道原伝吉が捜査にあたるが、単身東京で暮らす父親は休暇中で連絡がとれず、道原は不吉な予感を覚える。が、三日後に父親が現れ、北アルプス・白馬から唐松を縦走していたという。一方八ヶ岳・硫黄岳で男の遺体が発見され、事件は意外な方向へ……。長篇山岳ミステリー。
  • 八ヶ岳山麓殺人事件
    -
    1巻682円 (税込)
    長野県の八ヶ岳周辺の三つのゴルフ場に届けられたキャディバッグの中に、女性の上体の一部が氷詰めにされていた。山梨県側の三ヵ所のゴルフ場には、下半身が詰められたキャディバッグが届けられた。長野、山梨にまたがるバラバラ殺人事件の発生であった。 特別合同捜査本部が設置され、道原伝吉刑事も専従することになった。道原刑事は、若い貞松刑事をとともに、宅配便の荷受けした東京都内の運送会社に向かった。残虐な殺人事件は、思いもかけない展開を見せることになる――。 道原刑事、渾身の推理と地道な聞き込みが、捜査の停滞を打開する!
  • 槍ヶ岳 白い凶器
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    高校生の一人娘・比呂子が東京で若い女を刺した―。知らせを受けた長野県警豊科署の道原伝吉刑事は、急遽、麻布署へ飛んだ。被害者は中田邦子。邦子に連れそっていた男は姿を消すが、二週間前槍ヶ岳で出会った男に似ていると比呂子はいう。犯罪の臭いをかぎとった道原は槍ヶ岳を捜索し、若い男の遺体を発見する。娘の無実は証明されるのか。雄大なスケールで描く長篇山岳ミステリー。
  • 槍ヶ岳 幻の追跡
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    槍ヶ岳直下の坊主岩小屋で、恋人に宛てた遺書が発見された。山岳救助隊員・紫門一鬼(しもんいっき)は付近を捜索するが、遺体は発見されず、それらしき人物の失踪届も無い。遺書はいたずらか、それとも……。新聞の記事を見て名乗り出てきた来宮(きのみや)亜綺子の話は、紫門にある重大な疑惑を抱かせた──。孤独な魂と魂を結ぶ愛のかたちを描き切り、胸を打つ傑作!
  • 吉野山・常念岳殺人回廊
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    1巻682円 (税込)
    殺される理由などあるはずのない、善良な男が殺された。 すぐさま長野県警豊科署に捜査本部が設置されたが、犯人検挙に結びつくものは何もなく、難しい捜査を強いられた。 行き詰まった捜査が動きだしたのは、殺された被害者とともに北アルプス常念岳に登っていたもうひとりの男の死だった。 ふたりの男たちはなぜ死ななければならなかったのか。 人情刑事・道原伝吉は、男たちの死に至る理由を、苦悶しつつ突き止めていく。
  • 流転山脈
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    1巻682円 (税込)
    群馬県月夜野町の川沿いの草むらで、東京ナンバーのタクシーが運賃メーターが作動したまま放置されていた。その額12万超。あたりを探すと、運転手は殺害され、車のキーはどこにもなかった。乗客の姿もなかった。 その7日後、長野県の北アルプスで、若い男性が殺害された。被害者の出身地は群馬県月夜野町。豊科書の刑事・道原伝吉は被害者の背景を探るために月夜野町に飛んだ。 刑事たちは丹念に殺意の源をたどるうちに、被害者の接点をあぶり出していく。心の傷が憎悪から殺意へと形を変えていく姿を見事に描いた、長編推理サスペンス!
  • 稚内殺人旅情
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    長野県豊科(とよしな)署管内で発見された男の轢殺(れきさつ)死体。そこには、たんなる轢(ひ)き逃げ事件ではない、明確な殺意の存在が窺われた。目撃者を名乗る女からの不可思議な電話と、郵送されてきた犯人の似顔絵。男は、なぜ殺されなければならなかったのか? 事件の真相を追って、小樽から稚内へ。サハリンが見える極北の地で、刑事・道原伝吉(みちはらでんきち)の地を這うような捜査が始まる!

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