小説・文芸 - 鈴木たえ子 - ハーレクイン・ヒストリカル作品一覧

  • 愛の足かせ 三人の求婚者 III
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    アントニアは幼いころからフィリップとの結婚を夢みていた。それなのに、のほほんと年月を重ね、気がつくと二十四歳になっていた。大変!ぐずぐずしてはいられないわ。幸い、フィリップにはまだ結婚を約束した相手はいないらしい。ここで私が彼の花嫁にふさわしいレディで、男爵の妻としても立派にやっていけると証明できたなら、求婚してくれるかもしれない。かくして二人は八年ぶりに再会したのだが、彼はアントニアのことをなかなか思い出してくれず……。★ステファニー・ローレンスの三部作〈三人の求婚者〉の最終話をお届けします。放蕩者を気どっていたフィリップもついに年貢の納めどきのようです。ヒロインのアントニアが仕掛けた愛らしい罠とは? 恋人たちがついばむ協奏曲をお楽しみください。★
  • 美しき標的 危険な恋のゆくえ II
    4.0
    アラベラは結婚直後に夫を亡くし、美しき寡婦として名をはせていた。多くの男性から求婚されているものの、二度と結婚するつもりはない。亡き夫をあまりに愛していたせいで、私の心は彼の死とともに閉ざされてしまったのだから。ある日旅先へと馬車を走らせていたアラベラは道の真ん中に行き倒れていた男性を見つける。追いはぎに襲われたらしいが、ほうっておくわけにはいかない。アラベラは急遽近くに宿を取ることにして、徹夜の看病を続けるが、そのときには想像もしなかった――彼がやがて、アラベラの人生を根底からくつがえすことになるとは。★失意のどん底にいたチャールズ・ハンターがヒーローです。彼は再び自信を取り戻せるのでしょうか?★
  • うぶな愛人
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    レティシアは母親の庇護から逃れ、自立して暮らしてきた。女性は結婚がすべてと考える母親への反発心から、恋愛の経験はない。だが実は、レティシアには秘密の顔――大胆な男女の描写で知られる恋愛小説家という顔があった。ある日、友人の城を訪ねたレティシアは中で迷ってしまい、偶然通りかかったシートン・レイン卿に助けてもらう。レイン卿は、レティシアの妹の花婿候補と噂される次期侯爵で、いつもなにかと彼女にあざけりの目を向けてくる男性だ。まるで、男性を知らないレティシアをからかうかのように。しかし次の瞬間、相変わらず皮肉の笑みを浮かべた彼に唇を奪われ、レティシアは思いもかけなかったほど恍惚となった。■いつも読みごたえのあるストーリーを届けてくれるジュリエット・ランドン。今月は、純粋でいながらもちょっと大胆なヒロインが登場します。ロンドンの街のさまざまな描写も盛り込まれています。
  • 裏切られた愛情
    3.0
    ピッパは双子の兄が戦死したという知らせを受け愕然とした。だがどうしても本当のことだと信じられず、自ら兄を捜すため、男装をして軍医の助手となり手がかりを探すことにする。あるときひどい怪我をした男性の手当てを手伝うことになり、その苦痛にゆがんだ顔を見たとき、彼女は思わず息をのんだ。見たこともないぐらいハンサムな男性――そのうえ、鍛え上げられた裸身が、まばゆいほど美しい。状態がひどく、命も危うい彼は病院に運ばれることになるが、それを知ったピッパの口を思いがけない言葉がついてでた。「僕の宿に運んでください」★ジョージーナ・デボンが描く情熱的なラブストーリーです。ピッパは男装をした姿である男性と出会いますが、献身的に世話をするうちどんどん引かれはじめ……。自分が本当は女性だと打ち明けられないピッパのもどかしい恋の行方は?★
  • 買われた令嬢
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    その日、放蕩者で鳴らすチェイス・ボストンが訪ねてきて息子が彼に莫大な借金を負った顛末を淡々と説明するのを聞き、スティーブン・チェスターは顔面蒼白になった。娘のカテリーナは十七歳で歌姫として華々しくデビューし求婚が殺到したものの、二度も土壇場で婚約を破棄。結婚はしたくないと言う。おまけに息子までこのていたらくとは。頭を抱えるスティーブンに、チェイスは話を持ちかけた。「娘さんを妻に迎えたい。代わりに借金は帳消しにしましょう」チェイスが優しくカテリーナに結婚したくない理由を尋ねると、彼女は突然、絶望の嗚咽をもらして走り去った。結婚恐怖症の歌姫か。おもしろいことになってきたぞ。★HS~316『放蕩貴族の愛人』で美しい歌声を披露し観客を沸かせたカテリーナ。その奔放なる情熱を受け止めるには、放蕩者で有名なチェイスなら不足はなさそうですが……。★
  • 貴婦人の素顔 リージェンシー・ブライド II
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    アッシュ家の末娘メグはいつも美しい姉たちと比較され、母親にもないがしろにされて窮屈な日々を送っていた。だから幼なじみのサイモンが求婚しにやってきたとき、メグはロマンチックな告白を期待して胸をときめかせた。ところが――「わたしたちの友情がより親密なものになることを望んでいます」それは、とある国の王子と恋に落ち、お姫様になる夢を見ていた少女にとって、あまりに味気ないプロポーズだった。メグはがっかりして申し出を断り、パリに渡った。一方、サイモンも自堕落な放蕩者に変貌し、ついに二人が再会する時がやってきた!
  • 拒まれた求婚
    3.0
    パーディタはうんざりした顔でホールを見まわした。いくら私がダンスが好きでも、こういう社交界のパーティに参加し、退屈な男性の相手ばかりしているのはごめんだわ。しかし、そのときうしろから聞こえてきた男性の皮肉な声に、そんな思いも忘れてパーディタは憤然とした。「小娘を押しつけようとする、おせっかいな婦人ばかりだな」次の瞬間、パーディタは一歩下がり、男性の足を思いきり踏みつけた。「ごめんなさい」作り笑顔で言う女性に、アダムは息をのんだ。つぶらな瞳に、滑らかで白い肌。こんな愛らしい娘は見たことがない。だが明らかにわざと足を踏んだ彼女に、今度は僕が恥をかかせてやる。
  • 幸せを運ぶ求婚者
    4.6
    シーアは婚約者の死後社交界を去り、ひっそりと暮らしていたが、突然、ロンドンの父に呼び戻された。伯父の莫大な遺産を相続することになった彼女を父は有力者と結婚させる腹づもりらしい。仕方なく社交界に戻るやいなや、求婚が殺到。だがシーアは、誰の求婚も受けないと固く心に決めていた。リチャードはシーアの変貌ぶりに目をみはった。結婚を促す叔母の計略により再会した彼女には可憐で屈託なかった少女の面影はまるでない。いったい、彼女の身に何が起きたのだ?★苦々しい過去の秘密。けれどその秘密こそが幸福な未来への扉を開ける鍵となり……。HS~299『誇り高き愛人』に登場した伯爵の弟リチャードの気高き決断に胸を打たれます。★
  • 水都の夜に
    5.0
    故あってイタリアで暮らすセシリーは怒りを覚えた。十七歳の継娘がイギリス人子爵に騙されていると聞かされたのだ。ふたりを引き離すために相手の館へ出かけたところ、そこにいたのは子爵のいとこにあたる公爵――ドメニコだった。彼もセシリーと同じ目的でヴェネツィアから戻ってきたという。ふたりをけしかけたとドメニコに疑われ、彼女はさらに憤慨する。その夜、音楽会で再会したセシリーに彼は意味ありげに言った。「明日あなたの館を訪ねる。お互いをよく知り合うために」あのふたりのことを話し合いに来るだけなのに、彼はどうしてわたしに気があるふりをするのかしら……。★英国摂政期(リージエンシー)のロマンスを得意とする作家アン・エリザベス・クリーが本作で日本デビューを飾ります。情熱の地イタリアを舞台に繰り広げられる上流階級の優雅な物語をお楽しみください。★
  • 復讐を誓う花嫁
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    10歳の誕生日、生け贄を強いられたレイモンドは、命令した兄に対して殺意を抱く。あれから20年たった今も、兄への反逆心は日に日に強くなるばかりだった。そんな折、ウェールズのモーガン卿が協定を結ぶ交換条件として、娘と領地を提供すると言ってきた。兄に反旗を翻すならば、モーガン卿の戦力は心強い。レイモンドは協定を受け入れた。その娘がかつて戦で親友を殺されたことで、イングランドの騎士に強い復讐の念を抱いていることも知らずに。■12世紀のイングランドとウェールズの国境地帯で、心に傷を負った騎士と花嫁は情熱的な愛を誓い合い、育みます。
  • 許されなかった二人
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    キリアは物心ついたころから、人里離れた場所に暮らしてきた。人の心を読む特殊な能力を、誰にも知られたくなかったからだ。だがあるとき、深く危険な湖を越えて侵入してきた男性を見て驚いた。子供のころから何度も夢で会っていた男性――私の運命の人だわ!その男性グラントは、キリアの能力が必要な事態に陥っていると言い、二人は、彼の国までの旅路をともにすることになる。もう二度と故郷の土を踏めないかもしれないけれど、グラントと一緒にいられるのならかまわない。キリアは胸をはずませ、意気揚々と出発するが、なぜかグラントの顔に浮かぶ暗い表情が気にかかってしかたなかった。◆美しき三姉妹それぞれの恋模様を描くルース・ランガンのラブストーリーをお届けいたします。憧れの男性との旅に出発したキリア。その先には何が待っているのでしょうか?◆
  • レディ・アニカの謎
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    伯爵の血筋を引くアニカは、ロンドンの社交界でもとびきりの変わり者として知られていた。その美貌と知性は輝くばかりだというのに、どんな男性も彼女に指一本触れることはできない。ひと目でアニカに惹かれた貴族のトリスタンは、口実を設けて彼女に接近した。自立心旺盛なアニカは決して意のままにならないが、そんな彼女に、トリスタンは尊敬の気持ちすら抱く。だがアニカを知るにつれ、トリスタンは驚きを隠せなかった。わが妻にと望んだ女性が途方もない企てにかかわっていたとは!

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