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-「あなたが後悔しなければ、苑子さん」「…え、どうして私の名前…」「まだ思い出してくれない? 僕は一目で分かったのに」「あーっ!? 章太郎君!?」なんと彼は7年前にフラれた元彼の弟だった。当時、高校2年生だった彼も今や24歳の立派な大人。でも私は30歳で6歳も年上なのだ。「1週間後、またあの店で待ってるから」とか言われたけど社交辞令に決まってる。友人に「男はみんな結婚相手なんてせこいこと考えてないで、年下の男との恋愛を楽しむくらいしてみなさいよ」と煽られ店へ。でも1時間待っても来ない。やっぱり社交辞令だったんじゃない。それを真に受けてこんな所までのこのこ出て来て。バカみたい。出口で男とぶつかり、もうなんて日なの!?
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-「あなたが後悔しなければ、苑子さん」「…え、どうして私の名前…」「まだ思い出してくれない? 僕は一目で分かったのに」「あーっ!? 章太郎君!?」なんと彼は7年前にフラれた元彼の弟だった。当時、高校2年生だった彼も今や24歳の立派な大人。でも私は30歳で6歳も年上なのだ。「1週間後、またあの店で待ってるから」とか言われたけど社交辞令に決まってる。友人に「男はみんな結婚相手なんてせこいこと考えてないで、年下の男との恋愛を楽しむくらいしてみなさいよ」と煽られ店へ。でも1時間待っても来ない。やっぱり社交辞令だったんじゃない。それを真に受けてこんな所までのこのこ出て来て。バカみたい。出口で男とぶつかり、もうなんて日なの!?
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3.0もしも魔法の眼鏡みたいなものがあって、ふりむいてくれる人かどうかわかるなら、片想いなんてしないのに。こんない泣いたりしないのに。きっと、あの人のこと、好きにならなかったのに…。夏のはじまりからずっと、今年はなんだかいいことが続いて。だけどそんな幸運も、もう終わりかなと思っていた頃。懸賞にたて続きに当たって、海外旅行を楽しんだのはいいけれど、すっかり貧乏になってしまった。家賃も危ない。そんな時、私の好きなレコード店がバイトを募集していた。そこには私の好きな夏谷さんがバイトをしている。彼は私と正反対で背が高くて、モテて、そして、なぜか私にイジワルで。でも名前も知らなかった憧れのあの人は、私の中で現実の人になった――。
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