獣人、妖怪、鬼人、人間……考え方どころか、生物としての成り立ちが違う者たちが入り乱れ、生活を営む世界線。 そんな世界のとある地方都市の役所にある一風変わった相談窓口…その名も「性」活支援課に所属する白鳥未来。彼女はいわゆる「人間」だ。 毎日、難題な「性」にまつわる問題を抱えてやってくる相談者たち。白鳥さんは、そんな相談ごとに正面から取り組み、時に礼を守らない者には厳しい裁きを見せる、通称「美しすぎるクールな相談員」（本人否定）だが、高校時代の初恋をいまだに引きずっている一途な乙女でもある。 鬼人の百鬼（ナキリ）カナタくんにもしもまた会えたなら……そう願う彼女の前にある日、本当に都合よく、百鬼くんが現れる。それも相談に。そして彼の悩みとは「勃起不全」であった――！？【ズズズキュン！】

自分の記憶にどれほどの自信がありますか？ 忘却、美化、捏造…記憶の歪みはある意味防衛本能。もしもその歪みを正しい記憶に修繕できるとしたら――。あなたは本当の記憶を知りたいですか？ アンティークな喫茶店に住まう正体不明の生物・海馬の「白蝶（はくちょう）」とローエン。彼らのもとへ迷い込んでくる依頼者たちは、それぞれに記憶にまつわる悩みを抱えていた。彼らが求めるまま、記憶の修繕をおこなう白蝶。彼が古びた細長いパイプから吐き出す不思議な生物が、依頼者の記憶の底に誘い、過去を明らかにしていく。そこにあるのは知りたいことか、それとも…！？【ズズズキュン！】