凪瀬夜霧の検索結果

  • 汝、我が神を穢せ
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    正しさとは何か―― 王太子アーノルドは、その答えを見いだせずにいた。 腐敗した王宮、民の疲弊、父王の暴政。 不出来な王子という嘲笑に押し潰され、誰にも心を明かせない日々。 ――誰でもいい。この答えを、教えてくれ! そんな悲鳴に応えたのは、貧民街の小さな教会で祈りを捧げる青年神父ノアだった。 白銀の髪と湖のように澄んだ瞳を持つノアは、アーノルドの手を優しく取り、静かに告げた。 「貴方は、何も間違っていない」 神の使者のようなその言葉は、アーノルドにとって初めての救いだった。 清廉で穏やかなノアに触れるたび、胸の奥が疼き始める。 やがてそれは抑えきれない恋情となり、神の教義で固く禁じられた同性の愛へと踏み込んでしまう。 「親愛」「敬愛」と自分を騙しても、もはや無駄だった。 想いが膨らむほど心は病み、体も限界を迎える。 再び彼を救ったのは、やはりノアだった。 懺悔室の薄暗がりで震える声で想いを告白したアーノルドに、ノアは静かに己の心を伝える。 二人は神が決して許さない禁断の愛へと、深く落ちていく。 愛し合う甘い幸福と、背く罪の狭間。 それでも時折、ノアの瞳に影が差す。 疑問を抱いたアーノルドは、宰相から「悪魔憑きの王女」の話を聞く。 白銀の髪とアクアマリンの瞳を持つ王女は、存在ごと王国から抹消されたかのように痕跡を残さず消えていた。 公にされていた王族の死が、誰かの意図的な闇だったとしたら—— この愛は呪いか、運命か。 ノアは何を隠しているのか。 真実が暴かれたとき、二人の愛はドロ沼の悲劇へと堕ちていく。 地位も名誉も、未来も失うだろう。 それでもアーノルドは、ノアのためにすべてを捨てられるのか。 背徳、禁忌、断罪——そして愛。 血と祈りが絡み合う二人が選ぶ道は、王国の未来すら変えてしまう決断となる。 王太子×神父。 禁断と背徳のダークファンタジーBL。 ※この物語はハッピーエンドです。
  • 彼岸の祠
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    ーこの恋は罪か。それとも祟りかー ――もしも死んだら、涙の一つくらいは浮かべてくれるだろうか? 奉公人の伊助は店の若旦那・雪隆への届かぬ恋にやつれ、病床に伏し死を待っていた。 寒々しい冬、泣き濡れて目を閉じた伊助の耳に懐かしくも愛おしい人の声が届く。 だがそれは幻ではなかった。 「すべてを捨ててきた。共に生きよう」 それは、あってはならない罪の始まりだった。 安住の地を求めるも、受け入れてくれる場所はなく彷徨う二人。 心身共にすり減らした二人が辿り着いた隠れ里で歓待を受けた翌日――雪隆は倒れた。 熱があるのに震え痺れ、腹痛と嘔吐を繰り返す人を支えた伊助は「この方を守れるのは僕だけだ」と奮い立つ。 雪隆の知恵もあり村人を欺きながら逃げる手段を探す二人は、因習村の闇を知る。 河原の祠――『トガミサマ』を奉るそこは季節外れの彼岸花が揺れ、青白い蛍が舞う。 そして、秘密を探る伊助にだけ聞こえる『――逃ゲロ』という声と、首切りの夢。 「六部殺しの村がある」 雪隆がかつて商人から聞いた噂は本当なのか。 ――彼岸より呻くのは誰?

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