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診断エラー学のすすめ
診断エラーと言えば、真正面から向き合うことを避けたくなるテーマだ。しかし、なぜ自分は診断エラーに遭遇してしまったか、どうすればエラーを避けることができたのか――を考え続けることなくして、臨床医の診断が完結することはない。本書は、真の診断力を身につけるために必要不可欠な「診断エラー学の極意」を、臨床医が実践例を通して書き下ろしたもの。 第1章では、診断プロセスそのものに焦点を当てて、その神髄を語ることから始めている。第2章では、そもそも診断エラーとは何なのかを問い直しながら、その実像を鮮明にした。その上で診断エラーからの学びを通して、診断エラーの奥にある診断思考におけるバイアスの回避方法や診断エラーの発生をも抱合した確度の高い診断戦略にたどり着くための道標を解説した。診断エラー撲滅のためには個々の臨床医の取り組みだけでは不十分であることえを踏まえ、3章から6章までは、多職種や患者・患者家族との連携、医療情報技術(Healthcare IT)の活用、組織的な教育の実践、様々な意味での職場環境のリデザイン――などに言及し、セーフティネットを幾重にも重ねていくマネジメントの重要性を解説した。最後の第7章では、日本の臨床現場で得られた教訓的な事例(現代版「苦いカルテ」)に基づく診断エラーの分析と教訓の抽出を行い、明日からの診療に役立つノウハウをテイクホームメッセージとしてまとめた。 -
診断エラー学のすすめ・新章 Diagnostic Excellenceのその先へ
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 「診断エラー」を軸に、診断学を深掘りする前作「診断エラー学のすすめ」(日経BP、2021)の応用編が登場。診断改善の先頭を走る学術誌『Diagnosis』や『JAMA』が相次いで取り上げ始めた概念「Diagnostic Excellence」(良質な診断)をテーマに、前作の監修メンバー、新たに参加した気鋭の医師らが、この数年で大きな進化を遂げた診断エラー学を捉え直す。 「生成AIや診断サポートツール」とのうまい付き合い方、身体診察・医療面接のノウハウ、患者協働、多職種協働による診断エラーの回避など、前作になかったトピックを補完しており、最新の診断学を身に付けたい医師は必携。加えて、「雰囲気が悪い救急外来」「患者への陰性感情を伴う診察」「AI依存」など24のシチュエーションを基に、本作のテーマである「良質な医療」を考察する。 <目次> 第1章 Diagnostic Excellenceのその先へ ・Diagnostic Excellenceの展開と見据えるべき課題 ・日本が診断研究で世界をリードしていることをご存じですか? ・診断推論能力の訓練のために必要なこと ほか 第2章 進化する診断学の理論 ・3つの問いで学ぶ、「診断の不確実性」のエッセンス ・診断学の未来を、理論研究で創造しよう 第3章 身体診察・医療面接 ・上手に診断するため」の身体診察があります ・医療面接での病歴聴取のスキルを高める 第4章 生成AIと診断エラー ・良質な診断のためのAIとの向き合い方 第5章 患者協働 ・「患者協働」は「診断」そのものに有効 第6章 他職種・多職種協働 ・診断エクセレンスを支えるチームの視点 ・診断エラーは薬剤師も関心を持つべきトピック ほか 第7章 どこかで起きていてもおかしくないエラー症例 第8章 診断エラー学トピックス ・これをやったら確実に失敗する!医療現場の「しくじり診断」11 選 ・救急外来に潜む診断エラーをご存じですか ・診断エラーは、もう他人事ではない ほか