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-人魚の肉を食べた娘が八百年生きたという八百比丘尼(やおびくに)伝説が残る鱗谷地区。鱗谷には、代々若い娘がベク(=八百比丘尼)になるという古い因習があった。母の跡を継いで次代の“ベク”になることが決まっている鈴花は、ある想いを胸に、かつて母が通っていた高校に入学する。高校でのいくつかの出会いが、彼女の運命を変えていく。人の心の醜さがもたらす惨劇と、愛が生み出した奇跡を描いたホラーファンタジー。ネットで発表され、話題を呼んだ『Beku ‐君の影を‐』を改題の上、改稿。
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4.4「私事ながら、この度、結婚しましたことをご報告いたします」――職場の朝礼で結婚を発表した宮園日奈は、同僚たちの祝福に包まれて幸せだった……それが本当の結婚だったならば!? 良家の子女である日奈は母亡き後、父とふたりで暮らし、曾祖父の代から続く大企業で働きながら平穏に暮らしてきた。だがある日、日奈宛に一通の脅迫文が送られてくる。長期海外出張が決まり、日奈の身を案じた父は妙案を思いつく。それは、24時間日奈を守ってくれるボディガードを雇い、表向きは日奈の夫とすることだった!? かくしてボディガード兼偽わりの夫・十和田亮一とのふたり暮らしが始まったのだが…。世間知らずのお嬢様日奈と、アメリカ帰りの十和田の過保護で奇妙な新婚生活の行方は? エッチでかわいいハートフルラブコメディ
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4.2医療機器メーカーの総務課に勤める、原田ひなた二十四歳。とにかく目立たず日々を過ごしたい彼女は、長い前髪と堅苦しいメガネで地味な姿に“擬態”している。しかしある時、秘書室のエリート社員・颯介に、素顔を隠していることがバレてしまった! さらに不運は続くもので、彼の部下になるよう異動辞令が出る。すると颯介は、擬態をやめて秘書にふさわしい格好をしろと言いだした。これで、平穏無事な堅実ライフもおしまい……と、失意のひなた。そんな彼女をさらに混乱させるように、颯介は上司以上の距離感で身も心も蕩かして――? 恋に臆病な擬態系地味子が、大人な彼に甘やかされ尽くす!
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4.7
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3.5「人間じゃなくても構わない、本当に愛している男と結ばれたい」 ■借金一掃のために亡命貴族の末裔である令嬢エリザベートは隣国の伯爵家当主と愛のない結婚をした。嫡出の跡継ぎを産むための伴侶として華やかな檻に囚われたような毎日を送っていたが、新婚旅行先で謎の男アルマンと出会う。アルマンを下男として雇う提案を夫にするが、出された条件はエリザベートの破瓜の補助をすること……。約束を果たしても、夫はエリザベートに興味を示さず、穏やかに時間だけが過ぎていく。アルマンはいずれくる夫婦の営みにそなえて逞しい体躯には似つかわないほどやさしく、愛おしむように閉じられた花園を慈しみ、深い悦楽を教え込んでいく。甘美な疼きを覚えて深く繋がりを求めるものの一線を越えることはできない。それはアルマンに重大な秘密があるからだった。『赤い獣事件』と呼ばれる過去の猟奇連続殺人事件――真相が紐解かれるにつれ、秘密が明らかになる。夫からの仕打ちで追い詰められて心身ともに傷つき、意識が遠のいても。愛する男と結ばれたいと切に望むエリザベートの命がけの提案にアルマンがとった決断とは……。天真爛漫な乙女とオーガ――異種族間の禁じられたロマンスの結末とは。(ヴァニラ文庫うふ)※本作品にはイラストが収録されていません。
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3.7「沙月の中は熱く潤っていて、なんて気持ちいいんだ。お前の中に俺の遺伝子を注ぎ込んでやる……」 ■沙月は厳格な父に育てられ、親の決めた御曹司と婚約させられていたが、ある日、自宅玄関から出てきた男性とすれ違う。彼の顔を見た瞬間まるでデジャヴのような感覚を覚えた――その男性、西郷が再び一之宮の屋敷にやってきたとき、一之宮コンツェルンを買収したと告げられる。会社と社員を救うための条件は、西郷と結婚し、子供を産むこと。西郷との結婚を決意する沙月だが、婚約解消後も元婚約者は執拗につきまとい、結婚を阻止しようとする。不安を覚えながらも、西郷との逢瀬にトキメキを覚える沙月。西郷は「復讐のために沙月を妻にする」と言うものの、沙月に触れる手はとても優しく、触れる唇は蜜のように甘い……。男性に触れられるのに抵抗を覚えていた沙月だったが、紳士的で逞しい大人の魅力を持つ西郷に惹かれ、次第に心身ともに彼を求めるようになっていく。彼に抱かれることで得られる感覚は甘美であり、さらなる彼とのつながりを求めるように自ら望んで悦楽を貪るように体が作り変えられていくが、ふたりの仲を阻む影が近付いてくる……。(ヴァニラ文庫うふ)※本作品にはイラストが収録されていません。
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-武生35歳と純25歳は、義理の兄弟。高円寺の一軒家にふたりで住んでいる。武生は、純の母親・清美の再婚相手の連れ子だった。清美は、「人生は短いの。“愉しい”を優先させなさい」が口癖で、あっという間に再婚相手が病死した後も世間体など気にせず、恋愛にも性にも奔放に生きていた。その影響からか、ゲイの純は多くの男との気ままなセックスを日々愉しんでいるが、彼氏は作らない主義を通している。一方の武生は高校時代に電車に乗れなくなって引きこもりになり、アルバイトをしても長続きせず、新宿二丁目のバーで働く純の稼ぎで暮す…。それでもふたりが幸せなのは、“愉しい”をすべてに優先させて生きているからだった。血のつながりがなくても、強い絆で結ばれ、毎日を愉しく生きる兄弟の物語。
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-OLあさひ(26歳)は最近ついてない。会社でもプライベートでも、ちょっとしたトラブルに見舞われ、彼氏とも不穏な雰囲気。先日も、帰宅途中で大嫌いな犬にからまれ、万事休すのところを、正体不明の中年男性・長谷川に助けられた。その後、行く先々で、たびたび長谷川に遭遇する。しかし、追いかけるとすぐに彼は姿を消してしまう。お礼もろくにしていなかったので、あさひは気になったが、長谷川の正体はなかなかつかめなかった。もしかして、彼はストーカーかも?と急に恐怖を覚えたが、彼はあさひの守護霊、つまり幽霊であることが判明する…。奇妙な守護霊との日々を送るうち、生前の長谷川の姿を知りたくなったあさひは…。
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-大手建設会社に就職して二年目、営業マンの倉田透哉は、配属先に不満があり、いまいち仕事にやる気を出せずにいた。おまけに上司は、仕事はできるが性格がキツくて鬼のような、九歳年上の女課長・滝沢也子。ある日、課長から急ぎの用事を頼まれ、現場へ向かうとそこは保育園。事情がわからないまま、熱を出した赤ちゃんを引き渡される。後にこの赤ちゃん・嵩登は、訳あって也子が預かっていることを知る。ひょんなことから関わってしまった透哉は、希望部署への異動を約束することを条件に、育児を手伝うことに。内心反発しながらも協力しているうちに、也子への新しい気持ちが芽生えてくるが……。
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-友人の結婚式のため、中学・高校時代を過ごした広島県尾道市をひさしぶりに訪れた写真家の西沢。帰京する前に町を散策しているとき、偶然にも高校時代の担任教師・浅枝みづきと再会する。気づけば目で追っていた先生――放課後の屋上で不意に見つけた意外な姿。転校が決まって最後の登校日、想いは届けられなくて……。はからずもファーストキスの相手となった部活の女子マネージャー桐野と、西沢が淡い恋心を抱いていた浅枝、そして西沢の三人の視点をとおして描かれる青春ストーリー。
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-海辺の町に住む大学生の陽は、今は亡き母の再婚相手であり、血の繋がらない父親である直人を男性として好きになっていた。ある日、自分に対する嫌悪感から、無意識のうちに海に入って溺れかけていたところを助けてくれた、東京からの旅行者・司と出会う。熱を出した司が診療所である陽の自宅に泊まっていた晩、陽は自分の気持ちを抑えきれずに父へ告白しようと、直人の部屋の前までいく。すると彼が母・月香の話を司に語っているのが聞こえてきた――片思いの恋、失恋、兄のように慕う人の死、そして突然の再会。幸せな日々が続くと思っていた……流れる時間の中で積み重ねられていく愛を綴った、感動の物語。
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