佐々木味津三の検索結果
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現代ユウモア全集 23巻 『戀を吹く喇叭』 佐々木味津三
『右門捕物帖』や『旗本退屈男』で、日本の時代小説・捕物帖の基礎を築き、昭和初期に活躍した人気大衆作家の貴重な24篇を収録。 佐々木味津三は、大正中期から作家活動をはじめ、菊池寛に認められて雑誌「文芸春秋」の創刊に関わり、横光利一や川端康成らと雑誌「文芸時代」も立ち上げ、純文学方面の新進作家として嘱望された。しかし、実家が抱える多額の負債と、弟妹三人と長兄の遺児五人の養育義務を負ったことから、金にならない純文学から、大きな収入の見込める大衆文学方面に舵を切る決断をする。 本巻には、そんな彼が純文学から大衆小説路線に移る前後の1923年~1929年の間に、文芸誌から大衆娯楽雑誌まで様々な媒体に発表された24篇を収録。一番新しい「大江山仙介の見合」が巻頭で、一番古い作品「新東京繁昌記」が巻末という構成は意図的なものを感じる。同時代のスポーツネタを入口に、読者を次第に作品世界へと呼び込み、最後にすでに過去となりつつある関東大震災直後の戯作的ルポルタージュで余韻を残す形となっている。作品傾向も社会風俗や時事的話題を取り入れた話が多い。人気絶頂の大学野球をネタにした「大江山仙介の見合」、新興映画の発信地として勢いのあった蒲田撮影所を舞台にした「忘笑症患者」、大家さんとの小競り合いを「階級闘争」という流行語で呼ぶ「お犬様」、 田山花袋「蒲団」をパロディ化した「女性軽蔑家」などなど。特に巻末の「新東京繁昌記」は、大震災の数ヶ月後に発表された作品で、混乱の中で強かに生きる東京人の姿を活写した一つの風俗史料ともなっている。なお、佐々木味津三は本巻刊行から約4年後の1934年、急性肺炎を起こして僅か37歳で亡くなった。 発刊当時の旧字体総ルビに加えて、より読みやすくした新字体バージョンも新たに追加収録している。解説文は日本のユーモア文学研究者で追手門学院大学准教授・佐藤貴之。付録には、表紙や裏表紙など、当時の貴重な資料も収録する。 (電子版 2026年9月25日配信開始) -
右門捕物帖
文化文政年間、お江戸八丁堀の鬼同心・近藤右門が得意の武術と推理力を武器に、岡っ引きの伝六とともに難事件、怪事件を次々に解決する『右門捕物帖』。同じく佐々木味津三の代表作である時代小説『旗本退屈男』を合本した完全版。 ●目次 右門捕物帖 南蛮幽霊 生首の進物 血染めの手形 青眉の女 笛の秘密 なぞの八卦見 村正騒動 卍のいれずみ 達磨を好く遊女 耳のない浪人 身代わり花嫁 毒色のくちびる 足のある幽霊 曲芸三人娘 京人形大尽 七化け役者 へび使い小町 明月一夜騒動 袈裟切り太夫 千柿の鍔 妻恋坂の怪 因縁の女夫雛 幽霊水 のろいのわら人形 卒塔婆を祭った米びつ 七七の橙 献上博多人形 お蘭しごきの秘密 開運女人地蔵 闇男 毒を抱く女 朱彫りの花嫁 死人ぶろ 首つり五人男 左刺しの匕首 子持ちすずり 血の降るへや やまがら美人影絵 旗本退屈男 第一話 旗本退屈男 第二話 続旗本退屈男 第三話 後の旗本退屈男 第四話 京へ上った退屈男 第五話 三河に現れた退屈男 第六話 身延に現れた退屈男 第七話 仙台に現れた退屈男 第八話 日光に現れた退屈男 第九話 江戸に帰った退屈男 第十話 幽霊を買った退屈男 第十一話 千代田城へ乗り込んだ退屈男