五十嵐雄策 - セール作品一覧
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3.3それは、いつからだったろう。この世界に奇妙な現象が起こり始めた。人が、その名前も、周囲の人たちとの関係も、そしてその存在すらも、全てを忘れ去られてしまう。忘れられて、誰の記憶からも消えてしまうのだ――。 ――忘却病。 いつしかその現象は、そんな名前で呼ばれるようになった。全ての人が全ての人を忘れたとき、それが世界の終わりになるのだろうか……。それに抗うかのように、僕は保健室登校の桜良先輩と、忘却病に罹った人の最後の望みを叶える『忘却病相談部』を始めることになったのだが――。
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-俺・護田映一郎の高校での目標は、七色に光輝く青春イベントで今はまだ真っ白な青春アルバムを埋め尽くすこと。なぜなら自分の体質のせいで、中学時代は青春とは全く無縁な生活だったのだ。 「時にモルダくん。──私と第四種接近遭遇をしてみる気はないかな?」 だがしかし、接触してくるのは宇宙人のかぶり物をして『超常現象☆探求部』に誘うクラスメイトの白羽根鈴緒で……。一体、俺の青春の行方はどうなってしまうんだ!? 少女の好奇心がエッチを呼ぶとき、少年は鼻血を解き放つ! 禁断のラブダクション・コメディ、登場! 「も、護田(モルダ)くん……疲れてるの?」
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4.7「わたしを……おにーちゃんの手で……“おとなのじょせい”に、して、ほしいんです……っ」 築七十年でトイレ&風呂共通の貧乏アパートで暮らす小春原日和(14歳・中三)は、類い希な才能と呼べるほどの地味っこである。クラスメイトに認識されるまで最低半年以上、自動ドアの前に立てば開かないこと多数、あげくに集合写真は日和の周りだけセピア色……。そんな日和がある日突然発した一言により、晴崎佑介と日和の地味っこ改造計画が始まった。それは大人の女性への道のり=お嬢様育成という第一歩であり──。
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-「──私は熊本城。肥後国に拠を置く加藤家縁の者にして……栄えある九州地方最大の“城姫”だ」 普通の高校生である僕、天城秋宗の部屋に突然現われた美少女は、自分のことをそう名乗ったんだ。どうやらタイムスリップをしてきたらしい彼女は、なぜか僕の家に住み込むことになって──。 そして次々と現われる城姫たちが起こす騒動に、僕はいやおうなく巻き込まれることになる。だって、熊本城は気が強いけどやっぱり女の子で、どうしたって放っておけないんだ。 これは僕と彼女、銀杏──“城主”とその“城姫”という関係を結ぶことになる、熊本城と過ごす日々の物語。
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3.0「あたし……ライトノベル作家になりたいの……っ!」 それが、明るく前向きで何事にも一生懸命な女子高生・城ヶ崎奈央の夢だった。一ノ瀬渉が奈央の秘密を知った時、電撃文庫作家を目指す二人の闘いの日々が始まる。 渉が同居している従姉の編集者(通称・トメ姉)から執筆上の注意事項や書き方を学んだり、短編や長編を書く上で大事なポイントを知っていく奈央たち。さらには執筆に必要な知識を求め、時にはデート、時には体験、そしてついに電撃文庫編集部へとたどり着くのだった。 編集者二人による打ち合わせで凹まされるものの持ち前の明るさでさらに闘志を燃やす奈央。そしていよいよ電撃小説大賞に応募する原稿が上がったのだが──!? 作家打ち合わせの内容が盛りだくさんでお届けします!
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-行人がクラスメイトの夏奈からお願いされたのは、花屋敷澄花という女の子のお見舞いだった。だが部屋に入ってみると、そこは東京の街が広がっていて──。 澄花の趣味はアニメやマンガなどの聖地を巡礼すること。ずっと引きこもり中の彼女は、ネットのストリートビューやAR技術を駆使して聖地を訪れた気になっていた。いつか自分の聖地巡礼サイトをいっぱいにするという野望を持ってはいるものの、部屋&こたつからまったく出てこない澄花。そんな彼女の聖地を求め、行人は一肌脱ぐことにするのだが──。
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5.0最近ついてない事が多い高校生・水上弘司は、幼馴染みの占いを信じて“困ってるもの”に手を差し伸べる。 しかし、助けた仔ネコにはひっかかれ噛みつかれ、募金箱には間違って一万円札を入れ、桜の木の傍ではゴミ拾い中に痴漢に間違えられたりと、以前よりも散々な目に遭ってしまう。 でも、その夜、トリプル赤面ラブコメディは、突然にやってきて――!?