夏木さやか - ハーレクイン・ロマンス作品一覧

  • 雨のなかの出会い
    3.0
    激しく降る雨は彼女の心も濡らした。今日、また男性に対する不信が生まれたから。■会社を辞めたあと、住み込みの家政婦として働いていたマロンは、雇主から暴行されそうになって、夢中で家から逃げだした。人っ子ひとりいない田園地帯に雨は容赦なくたたきつけ、ひたすら歩きつづける彼女はずぶ濡れになった。義理の父、義理の兄、元ボーイフレンド、そして今日の雇主。マロンの人生は、男性から受けたひどい仕打ちの連続だった。だから車が通りかかり、運転していた男性に乗るよう言われても、男なんてこりごり、と一度は拒否したほどだ。その男性はハリスと名乗り、近くにある改修中の屋敷の所有者だった。彼はマロンを落ち着かせ、彼女に屋敷の管理人の仕事を申し出た。そして、彼女の逃げてきた事情をすべて聞きだすと、さっきまでのマロンの雇主が自分の妹の夫であると打ち明けた。なぜ最初にそう言わなかったの? マロンの胸に疑念が渦巻いた。
  • 宮殿に囚われて 復讐の波紋 I
    3.0
    たった四週間で、ウエディングドレスを作れですって?ミラノのファッションサロンで働く新進デザイナーのサファイアは、ジェバイ王国のシーク、ハリドに半ば命令のように依頼された。しかも、彼の国で完成させなければならないと言うので、サファイアは腑に落ちないままジェバイへ飛んだ。宮殿に到着すると、豪華な部屋と工房をあてがわれ、ハリドに過剰なほどの歓待を受けた。だが、いつまでたってもウエディングドレスの主である花嫁を紹介してもらえない。あまりに奇妙だと思い始めた矢先、彼女は驚愕の事実を知る。
  • 孤独を抱きしめて
    -
    かつて大好きだった彼に、こんな形で再会するなんて。■ワイン醸造の盛んなカリフォルニアのナパ・バレーに、マギーは造園の設計者としてニューヨークから十年ぶりに帰郷した。幸運にも、勤めている会社がこちらの仕事の依頼を受けたのだ。妊娠四カ月半という身重の体でただひとり帰ってきたのは、妻子ある相手の男が中絶するよう強く迫ったからだ。両親が旅行中のため、マギーは家のスペアキーを持つニコロを訪ねた。ワイナリーの経営者であるニコロは亡き兄の親友で、十代のころ彼に夢中だったマギーは大胆な誘惑を試みて、あっさり拒絶された苦い思い出がある。それ以来ニコロと会わないようにしてきたが、この際やむを得ない。ところが彼は、最近このあたりで物騒な事件が起こったから、自分の家に滞在するよう主張し、譲らない。そしてついに、彼女はニコロに妊娠の事実を知られてしまう……。
  • 婚約のシナリオ
    -
    ★舞踏会に一緒に行ってと頼んだばかりに、彼は驚くべき取り引きを持ちかけてきた。★エレクトロニクス会社社長の個人秘書をしている友人に頼まれ、フローラは三カ月だけ彼女の代わりを務めることになった。世界一周旅行を夢見ている今、高い報酬はなんとも魅力的だ。問題は上司のマット・ダベンポート。わかままで気難しいやり手の実業家として知られる彼は、初日から暴君ぶりを発揮してフローラを閉口させるが、フローラは屈することなくハードスケジュールをこなしていく。奔放な態度、秘書らしくない服装とは裏側に、彼女は有能で、マットを驚かせた。ある晩、別れた恋人や友人たちと舞踏会に行く話をしていたとき、フローラは見えを張って、マットと恋人同士だと言ってしまう。彼女は勇気を奮って、舞踏会のパートナー役をマットに頼むが・・・・・・。
  • 砂漠のハネムーン
    -
    好条件の仕事を逃したくないと思った彼女は、魅力的な面接担当者に秘密を隠した。■勤務地が外国であることと高額の給料に心を引かれ、テキスタイル・デザイナーのニコールは求人広告に応募した。最終面接会場の高級フラットで彼女を迎えたのは、ドクター・ストラットハーレンと名乗る魅力的な男性だった。人類学者である彼から、勤務地はインド北西部の町だと知らされる。彼はラジャスタン州の君主マハラジャと同じ学校で学んだ仲であり、東洋の工芸品を西洋人に売りたいと望むマハラジャの依頼を受けて、職人たちの作業を監督できる人材を探していたのだった。結局、後日昼食をとりながら再度面接をしたいと言われたニコールは、食事の席でストラットハーレンから合格を告げられる。彼女の思いは早くもインドへ、マハラジャの宮殿へと飛んだ。自分が未婚の母であることは内緒にしたままで……。
  • 残酷な片思い
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    グレイがわたしのボディガードになるですって?シェルビーは愕然とした。メディア界の大物である父に届いた脅迫状には、娘にも危害を加えると書かれていた。心配はわかるけれど、父が頼んだボディガードが十年間思い続けているグレイというのは耐えられない。かつて酔った勢いで誘惑しようとしてはねつけられて以来、彼には近づかないできたのに……。グレイが言い放った次のひと言が、彼女の不安をさらにあおった。「ぼくたちは一心同体の間柄になるんだ」
  • 冷たい瞳の誘惑者 アルコラール家に愛を
    -
    友人の誘いでパーティに出席したメルセデスは、ひとりの魅力的な男性に目を奪われた。だが目が合ったとたん、彼の視線にひそむ何かに凍りついた。なぜそんなふうにわたしを見るの?身構えたメルセデスをよそに、彼は背を向け立ち去った。友人によれば、男性の名はジェイク・タヴァナー。やり手の実業家で、結婚に興味がないことで有名だという。気にしてはだめ。見知らぬ男性のことなんて忘れてしまおう。メルセデスはどこか落胆しつつも、自分にそう言い聞かせた。まさか、彼と数週間後に婚約するとは夢にも思わずに。★二部作〈アルコラール家に愛を〉の第二話は、末娘メルセデスがヒロインとして登場します。これまで兄たちの恋を影ながら支えてきた彼女。いったいどんな恋に落ちるのでしょうか。★
  • 涙の誕生日
    -
    夫の死後、七歳の息子と二人で暮らしてきた看護師のフルールは、友人の勧めもあって二年ぶりに職場に復帰する。そのころ病院は、新任のイタリア人医師マリオがいかに魅力的かという話で持ちきりだった。ところがフルールは、復帰一日目にして早くも失態を演じてしまう。蘇生室に運びこまれた患者の様子に夫の最期の姿を重ね合わせ、適切な処置もできないまま、部屋を飛びだしてしまったのだ。事情を知らないマリオは彼女に怒りの目を向けるが、彼がいかに優秀な医師であるかは、徐々にフルールにもわかってくる。欠点と呼べるのは、明らかに彼女を嫌っている点だけ……。■今作は思いがけないロマンスにとまどうイタリア人医師と看護師の物語です。情熱的な展開をお楽しみください。

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  • ボスにだまされて
    -
    ルーシーはベッドに横たわり、思い悩んでいた。知り合ったばかりの男性とベッドをともにしてしまうなんて!しかも相手は、彼女の勤める会社を買収した企業から、視察のために派遣された人物だ。リック・コナーズ――ハンサムで、どこか威厳を感じさせる彼に、たちまち惹かれ、その魅力に屈してしまった。かつてオフィス内の恋愛で心をずたずたにされたことがあり、職場の男性とは二度とかかわるまいと決めていたのに……。でも、視察が終われば彼は本社に戻る。顔を合わす機会もなくなるわ。ルーシーはむりやり自分にそう言い聞かせた。
  • 夜ごとの甘い夢
    4.0
    オフィスのデスクでうたた寝をしていたモーゲンは、夢を破られて目を覚ました瞬間、心臓が止まりそうになった。呆然とするほどゴージャスな男性が冷たい表情で立っていたのだ。「会社の時間を無駄にしていたのか?」厳しい叱責に思わず反発がわく。家庭の事情で充分な睡眠がとれなかっただけなのに……。彼はモーゲンの上司と会う約束があると言うが、肝心の上司は、患っているアルコール依存症のせいで約束を忘れてしまったようだ。言い訳を重ねようとしたモーゲンは、彼の告げた名前にショックを受けた。コナル・オブライエン――この会社の最高責任者。コナルは出社のおぼつかない上司の代わりに指揮をとると宣言し、モーゲンを個人秘書にすると言い出した。

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