竹内靖雄 - PHP研究所作品一覧

  • あなたも「リーダー」になりなさい
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    組織の「リーダー」になるということは、各個人にとってもう絵空事ではなくなった。会社という、これまで日本社会を活性化しつづけた組織は、現在完全に崩壊し、時代は小さくて機動力のあるチーム的な組織・企業を求めるようになってきた。そして、サラリーマンとして大きな企業のもとで生きていくことが格上であり、安定した生活を得られるという発想は通用しなくなり、その需要も確実に減りつづけている。それでは、今後需要が増える仕事とは何か。それが、小さなチームを動かす「リーダー」という仕事である。本書は、これまで政治・経済を動かしてきた歴史的リーダーの存在に目を向け、その変遷の分析から、時代が求める現代日本のリーダー像について言及、一方で、現代の社会構造分析により、その需要と供給にアンバランスがみられ、サラリーマンのこれからの生き方として、もっとも需要が増える生き方こそ「リーダー」になることであるという提示をする。

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  • イソップ寓話の経済倫理学 人間と集団をめぐる思考のヒント
    5.0
    ウサギとカメの競争の話などで有名なイソップ寓話集。つい子どもの読み物と考えがちだが、その教えるところは、厳しい競争社会を行き抜くための叡智の宝庫である。 ヘビは邪悪で、ロバは愚か、キツネは狡猾、サルは賢いようでいて知恵が浅い??こうして性格づけられた動物たちは、その言動を通じて様々な愚行の典型を示す。そこに描かれるのは、賢いものが勝ち残り、愚かなものが敗退するという徹底した弱肉強食の世界であり、他者の善意に甘えたり、悪い性質がよくなったりする「幻想」は一切排除されている。 このような寓話の数々を、感情レベルで理解せずに、損得の「勘定」に還元して考察する「経済倫理学」の立場から読み解いたのが本書である。人間は感情に即して生きる一方、利益を求めて不利益を避け、正義を成就して不正を避けようと行動している。そんな人間社会の現実の中を、他者と競い合って生きていく上で、本書はまたとない知恵袋となろう。

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  • 衰亡の経済学 日本の運命・あなたの運命
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    1巻1,300円 (税込)
    日本はこの10年、老化による「複合慢性病」で長期入院を続けているようなものである。今後、老化と衰亡の傾向を逆転することは難しいだろうが、老化を遅らせ「豊かな老後」を長く楽しむことなら可能である。そのためにはどうしたらよいか。本書は「日本型社会主義との訣別なくして活路なし」と説く。ただ社会主義を卒業しても、それがただちに繁栄を約束する資本主義をもたらすわけではないことは覚悟しなければならない。まずは政府に面倒を見てもらおうとする「お上症候群」は脱するべきだろう。また、個人が自由に自分の責任で生きるために邪魔になるものは壊れてしまったほうがよい。たとえ日本が赤字で倒産状態に陥っても、個人は総倒れにはならない。「国破れて」も個人は破れない。老化社会の時代は平静に衰亡の姿と向き合って自分の生き方を考えることが賢明である。「国家につながれた奴隷になるか、自由に生きる個人であるか」の選択を読者に迫る良書。

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  • 世界名作の経済倫理学
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    本書では、西洋文学を中心とした名作33編の、作者・登場人物の思想と行動を経済倫理学というユニークな視点で分析。女性の結婚戦略、男性にとっての最善の死に方から、神の存在への対処の仕方まで、徹底したリアリズムにつらぬかれた教訓を導き出す。日頃文学とは無縁な人も存分に堪能できる、甘口のヒューマニズムに慣れきった頭への格好の刺激剤。

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  • <脱>宗教のすすめ
    3.0
    宗教にトラブルがつきものなのはなぜか? 法律で取り締まる必要はあるか?数多い宗教書のなかで、宗教にまったく関係のない人間が書いた著書は少ない。本書は、経済学者である著者が、消費者という視点から聖書やコーランを読み解いた異色の宗教論。徹底した市場主義の立場から、「宗教はサービス産業であり、かつ現代では衰退産業である」と捉え、現在の問題を見事に言い当て、そのあり方と対策を辛辣かつユーモラスに問う。「宗教の需要はどこからくるか?」「どんな宗教が生き残るか?」「なぜ死後の世界を説くのか」「信じるものはだまされる」「人間は神をつくる動物である」「脳は迷信的に思考する」など、世界史における宗教の犯罪歴から、新興宗教のカラクリまで、赤裸々に宗教の姿を描き出す。<反>ではなく<脱>宗教、つまり宗教を「卒業」するために、真実の宗教を学ぶための一冊。各章をまとめたQ&Aや、「宗教に関するテスト」などユニークな試みも魅力。

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  • 「日本人らしさ」とは何か 日本人の「行動文法(ソシオグラマー)」を読み解く
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    「集団主義」「横並び行動」「会社主義」……日本人ならではの特徴といわれ、欧米人からしばしば「理解できない」「変わっている」と指摘されるこうした傾向は、なぜ生まれたのか?本書は、それを日本文化の異質性やユニークさとして片付けず、背後にひそむ合理的な行動原理の結果とみる。それは決して、日本人にしかわからない特殊な論理ではなく、「自分の利益を追求し、不利益を避ける」という人間の普遍的な行動原理に基いている。日本人が日本人同士で生活していく上では、これも一つの「正解」なのである。文章に「文法」があるように、人間の社会的行動も何らかの規則に従っている。筆者はそれを「行動文法(ソシオグラマー)」と名づけ、個人の考え方から日本社会全体まで、さまざまな事例を挙げて明晰な解説を試みている。日本と日本人の本質に迫った傑作評論であり、21世紀を間近に控えた今、改めて考え直すべき多くの問題を提起した一冊である。

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  • 父性なき国家・日本の活路
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    1巻950円 (税込)
    いま、あえて「戦後」を問う! 憲法論争、教育の混乱、安保をめぐる対立……。日本人にとって戦後とは何であったか? 左右両翼の知識人の不毛な議論に終止符を打ち、いま明らかにする日本の実像――。35年の歩みを総決算し、日本の可能性を探る問題の書、ここに成る!
  • 歴史の鉄則
    3.5
    税金の高い国家は必ず衰退する!極端な累進課税をとる日本の税制は、このままでいいはずがない。「一律一割税」を実現させることで「国民の富」を実現し、その上にこそ「真の文化」を創造することができるのである。古今東西の歴史を通して、「富」と「税金」の問題を真正面から徹底考察した力作評論。

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