小説 - 長部日出雄作品一覧

  • 鬼が来た(上) 棟方志功伝
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    1~2巻770円 (税込)
    善知鳥(うとう)……それは青森市の古名でもあり、なぜか悪知鳥とも呼ばれて古今集にも歌われた悲しい伝説の鳥でもある。その幻の鳥を追って本州北端、青森の善知鳥神社に隣接する貧しい鍛冶屋から始まった棟方志功の旅は、柳宗悦と民芸運動、保田與重郎と日本浪曼派、太宰治らとの出会いと微妙な反発を経て、未知の闇へと進んで行く……。天才版画家・棟方志功の人とその時代を、郷里を同じくする作者が、深い愛情と渾身の力をこめて描いた伝記文学の傑作。芸術選奨文部大臣賞受賞。
  • 「古事記」の真実
    3.0
    日本人の原点を読み解く! 大傑作『古事記』。日本人はこの書物をどのように読んできたのか。我々にとってカミとは――。神話と日本語の成立に迫る名ガイド。
  • P+D BOOKS 桜桃とキリスト―もう一つの太宰治伝 上・下巻 合本版
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    1巻1,320円 (税込)
    待望の合本版!! 恩師・井伏鱒二の紹介による妻・美知子との出逢いから、作家としての絶頂期と玉川上水心中までの、太宰治の後半生を活写した作品。美知子夫人が創作活動に果たした役割、女性一人称で綴られた「女生徒」での新境地、井伏鱒二との師弟関係、後に『斜陽』を書くきっかけとなった太田静代との劇的な出逢い、そして山崎富栄との“地上の別れ”に至るまでの晩年を克明に描く。 同じ津軽地方出身で直木賞作家である長部日出雄が、太宰への特別な愛情と深い理解を両輪にして描いた力作で、第29回大佛次郎賞、第15回和辻哲郎文化賞を受賞した長編評伝の上下合本版。
  • P+D BOOKS 辻音楽師の唄 ~もう一つの太宰治伝~
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    1~3巻715~880円 (税込)
    津軽出身作家だから描けた「若き太宰治伝」。 新しい世代にも常に熱狂的信奉者が現れ、いまだ人気の衰えぬ作家・太宰治。彼にとって「書く」こととはなんだったのか。家への激しい憎悪と絶望的なまでの孤独感、結婚を控えての心中事件、「太宰治」という筆名に秘められた思い。 太宰の幼年期から青春時代までを克明に辿り、同じ津軽地方出身で直木賞作家の長部日出雄が、その太宰像を塗り替えた著者渾身の新たなる太宰伝。太宰への特別な愛情と深い理解を両輪に、著者ならではの視点で描いた秀作長篇評伝。
  • 鰐を連れた男
    値引きあり
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    「この鰐(ワニ)を持っていると、女にやたら惚れられるんです」。質屋で出会った貧相な男は声を低くして言った。モテない私は、なけなしの金でその剥製の鰐を買った。それを持って行きつけのバーに入ると、その魔力は早速効き出したようにみえたが……。表題作ほか「ああ断餌鬼」「二日酔いのヒットラー」「ニヒリストを撃て」「恐婦の報酬」「天才に体を張れ」「芸は売っても」を収録。軽妙な文章と巧まざるユーモアで、生への怯えと不安を描き人生の哀歓をただよわせた傑作作品集。

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