【感想・ネタバレ】新世界秩序と日本の未来 米中の狭間でどう生きるかのレビュー

あらすじ

「台湾侵攻」は起こるのか? コロナ後の覇権国とは? 時代を代表する論客ふたりが、不透明な世界の先行きを展望する! コロナ禍という未曽有の大惨事を経て、世界情勢は大きな変化を遂げた。アメリカではバイデン新政権が誕生し、国際協調路線を推し進めている。他方、中国は香港やウイグルの問題を抱えながらも「ワクチン外交」を繰り広げ、世界的に影響力を拡大しようとしつつある。こうした米中の覇権抗争のもとで、今後の世界はどのような動きを見せていくのか。アメリカを覆う「分断」の歴史的背景、中国の積極的な対外進出の裏側にある「焦り」の正体、そしてこれからの日本の展望などについて、時代を代表する論客ふたりが縦横無尽に議論する。

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

このページにはネタバレを含むレビューが表示されています

Posted by ブクログ

ネタバレ

本書が安倍元首相暗殺(の一年)に前書かれたものなんだよなと言うことを思いつつ読み。内田先生はよく「これからの日本」を予測してそれがその通りになったかならなかったを検証するということをされるようです。(別の著作に書かれてました)

2024年春現在、米国でトランプ元大統領が再選される可能性が出てきたことを踏まえて読むと、三年前に出版された本書も一段と興味深く読める気がしました。
政治や世界情勢に疎いので果たしてちゃんとついていけるのか、と思いましたがやっぱりそれほど理解できた気はしなかった(笑)
しかし読み通せたのは対談形式だったからでしょう。

それにしても内田先生はすごい。専門家じゃないのに(とあとがきにご本人も書いてらっしゃるけれど)これだけよく語れるなとその博識ぶりに(好奇心に?)心から感嘆。それを引き出す姜先生も、専門家だけれどもちゃんと読者を置いてかないよう取り回しているのがわかりました。(あちこちついて行けないのは自分の浅学さゆえであります)
ポストコロナとはまだ言えないと思いますが、トンネルを抜けつつある今読まれる価値ある一冊だと思います。

0
2024年04月01日

「雑学・エンタメ」ランキング