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Posted by ブクログ
ファンタジーテイストのお話。
玩具メーカーに就職したものの、本当は開発部に配属を希望していたのに営業に配属された旗野は仕事に対して不満を抱えていた。
そんな彼が、酒を飲んだ後に迷い込んだのは、アンティーク雑貨店兼喫茶店。
そこの店主である岡本は、長い髪をした個性的な美形。
押し付けがましくない彼に惹かれるようについつい仕事の愚痴を話してしまった旗野は、店を出る間際に「秘めた願望が夢で見られる」というキャンドルを6個買わされてしまう。
まさかそんなはずはないだろうと思いながらも、その晩キャンドルを灯しながら眠りについた旗野の夢には店で別れたはずの岡本が恋人として出てきたのである。
その夢の中の岡本の年上の大人としての包容力のある行動と、次第に近くなる距離に次第に旗野は岡本に引かれていく。
けれど自分が好きになったのは夢の中の岡本で……
というような話でした。
仕事に楽しみを見出せなかった旗野が岡本のアドバイスで少しずつ前向きになっていって、仕事は楽しいけれど、恋愛感情はどんどん岡本に持っていかれて……という。
最後にこのキャンドルの種明かしが本の中には書いてあって、どうもあのキャンドルは、「運命の相手が夢に出てきて、その相手も同じ夢を見てる」ってやつだったようなんですけど。
好きになったきっかけが「夢」で、夢のまま一気にラブラブに陥るので、もう、何がなんだか……
恋をしちゃった旗野の側はさておき、岡本は本当にそれでいいのか!? と聞きたい。
そんなうさんくさいのに、自分の運命決められちゃっていいんだろうか……?
いやー、ラブいのはいいんですけど、ちょっとその辺りでもやもやしながら読んでました。
後半は、くっついた後の話が入ってるんですが、なんとまぁ……そのもやもやから脱出できなかったので、モヤモヤしたままで。
まだ、もやもやしてます。