【感想・ネタバレ】宝島(上)のレビュー

あらすじ

しのびこんだ米軍基地で突然の銃撃。混乱の中、故郷(シマ)いちばんの英雄が消えた。英雄の帰還を待ち望みながら沖縄(ふるさと)を取り戻すため立ち上がる、グスク、ヤマコ、レイ。長じて警官となり、教師となり、テロリストとなった幼馴染たちは、米軍統治下の時代のうねりに抗い、したたかに生き抜こうとする。第160回直木賞、第9回山田風太郎賞、第5回沖縄書店大賞、三冠達成の傑作!

圧倒的熱量。
奪われた故郷を取り戻すため、
3人の幼馴染たちが米軍統治下の沖縄を駆け抜ける!

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Posted by ブクログ

ネタバレ

直木賞受賞作ということで、前から興味はあったのをやっと読み始め。
今の所、宝島感はないストーリー展開。
所々に沖縄弁(あってんのかな?)の台詞があって意味というか意図が分からない部分がなんか、入って聞けないなぁと最初は思ってたけど、意外となれるもんだな。
ストーリーの戦後沖縄。教科書程度の知識と勝手な想像での世界観とは異なり、生きるだけでも大変な世界。色々考えさせられる。
話の展開からしてもどう考えても所謂ハッピーエンド機なならない予感しかしないな。

どうでもいいけど、上と下の厚さが違いすぎてびっくり。

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2025年06月07日

Posted by ブクログ

ネタバレ

「宝島 HERO’s ISLAND」。
文庫で上下巻。
コザが舞台の中心になる小説を読むのは、池澤夏樹「カデナ」に続いて2冊目。
時代的にも近いので、互いの理解が進んだ。
20年のスパンの物語なので、人も変われば時代も変わる。
Bob Dylan「Blowin' in the Wind」……。
本格ミステリとは違うが、いわゆる謎の引っ張りと、その真実が明かされる構成も、いい。
が、もっともいいと思ったのは、地の文の語り手が、土地の語り部、というところ。
口調はのんきだが、厳しい現実を見聞きしてきたことがわかる、ゆんたく。
語り部が、いわばカメラを当てるように視点人物(主に3人)に憑依して、語るのだ。
うがひゃあ! あきさみよう! たっぴらかすよ! かしまさんど! とか、言葉がいちいち上等ですね。

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2023年11月14日

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