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映画『なぜ君は総理大臣になれないのか』および『香川1区』で話題の、現立憲民主党政調会長・小川淳也氏の本。政策部分は2014年の『日本改革原案』を再構築したような内容。それに加えて、なぜ、どのようにして政治家を目指したのかなど、氏の半生も書かれており大変興味深い。大事なのは小川氏の理想が達成されるかどうかよりも、これほど強く理念と信念を語れる政治家が日本にまだいたこと自体が日本政治の希望であるということ。映画で小川淳也に興味を持った方には本書をぜひ勧めたい。
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総論賛成、各論には疑問点もあり実現可能性にも疑問符。対談でも突っ込み切れていないので不完全燃焼。しかし、その真摯な理想を追う姿勢には共感できる。次は映画「君は総理大臣になれないのか」「香川一区」を絶対見る!
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小川さんの出馬している香川1区に居住している者です。私は小川さんが出馬した当初から応援して来ました。私自身、小川さんが理想に燃える熱い人というのは理解していましたが、人となりを充分理解していなかったことに気が付きました。小川さんが大学生時代何を考えていたのか。イギリスで何を思っていたのか、また、出向先の愛知県春日井市で何をしていたのかなどこの本を読み、良く分かりました。私は政治というのは、一部の政治家に任せていてはいけないという認識を持っています。私自身も小川さんと共に、一人ひとりが充実して生きられる社会の実現に向けて努めようと思いました。
この本は政治の入門書としても最適かと思います。若い方が政治に興味を持つきっかけになるようにも思います。
素晴らしい本を出版してくれた小川さんと中原さん、そして出版社に深く感謝いたします。ありがとうございました。
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(audibleで聴く)
香川1区をみて、小川さんのこともう少し知りたいと思い、聞いてみました。
内容は小川淳也の人生と日本をどうすればよいかという政策を論じ合う内容となっている。
感想としては小川さんの真面目さかつ人の良さを感じられる。香川1区で見た印象とそのままだ。
生活もかなり質素で驚きました。
ちょっと残念なのはコロナ対策やコロナの問題を引き起こしている構造的な面に関しては勉強不足を感じます。
元官僚なので、官僚の構造をもう少し話してほしかったです。
正直、一度講演会などで話し聞いてみたいと思うようになりました。
引き続き動向を見ていきたいと思います。
政治を初めから知りたい人はおすすめです。
後、映画もあるので、そちらもおすすめです。
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政治家とは距離があるが、それは政治家のせいでは無く、有権者たる自分が原因だと思っている。だから自分から理解を近づけるためには、政治家に関する著作に触れることは大事。
よく議員の業績を高らかにする著書はあるが、本書は政治家の今を切り取っており、どういう人が政治家たるべきかを考える機会を与えてくれる。
ただ、小川淳也氏に不足していると感じるのは経済のセンス。もちろん議員が全知全能であることは不可能なのだが、期待するレベルは自ずと高まるもの。
また、小川氏の父親が印象的。指導の方法はいかがなものかと思うが、言葉は強い。
以下、印象的な箇所を抜粋
- [ ] 千軍は得やすく、一将は求め難し
- [ ] リーダーは言い訳をせず、黙々と事態に対処し、すべての責任を負うものだ
- [ ] リーダーとは、その都度その瞬間で政治判断を繰り返しながら、事に仕立て上げてゆく政治手腕を必要とする
- [ ] 父親が初めて自分の意思とは異なる道を選ぼうとする息子を認めないのと同じように、自分の娘に対して、自分の意思を押し付けるような態度をことあるごとにとっていた
- [ ] 命もいらず名もいらず、官位も金もいらない人は始末に困るものなり。この始末に困る人ならでは、艱難を共にして国家の大業は無し得られぬなり-西郷隆盛の南洲翁遺訓
- [ ] みんなと同じだけど、みんなと違う、みんなと違うけど、みんなと同じと言われる人になれ
- [ ] 上に可愛がられる下、下から慕われる、両方が理想だが、それは難しい。どちらか1つなら下から慕われる方が望ましい。
- [ ] いつやめてもいいと思っている力のないやつにはかなわない
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つい先日
ドキュメンタリー映画「君は総理大臣になれないのか」
を観たばかりだったので、
おもわず手に取ってしまいました。
映画の中でも感じたことですが
清廉潔白を体現したかのような小川淳也議員
読みながら
映画の中のシーンを何度も思い起こしていました
小川さんご自身もあっぱれですが
その小川さんを支えている家族の方たち
その家族を支えている周りの人たち
その周りの人たちを支えている
「この国は もうちょっと なんとかならないのか!」
と思っている人たちが
少しでも
いや
確実に増えていく一歩としての
この一冊の存在は大きいと思います
もっと 読まれて欲しいなぁ
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初めて、消去法ではなく投票したいと思う政治家を知った気がする。
小川さんの考えが合っているかどうかは分からない。でも30年も政策を徹底的に考え、考え抜いているこういう人に政治を任せたいと思う。
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田舎の生まれ育ちなので政治家というと地域のボスがなるもの、というイメージだったので東京に住んで選挙公報とかを見てスペックが高い人が多いことに驚かされた。本作品も東大法学部を出てキャリア官僚から政治家に転身した人物のドキュメンタリー。同名で映画にもなったみたいで店頭でプッシュされていたので興味を持った。四国のパーマ屋さんの息子で特に地盤や財産があるわけでもなく公立高校で野球にも取り組みながら現役で東大の法学部に入り「役人になって世の中の役に立て」という父親の言葉に従う形で自治省に入り、公務員の限界を知ってより世の中のためになろうと周囲の反対を押し切って政治家になった、という人らしい。選挙区には世襲議員で現役のIT大臣がいることもあってずっと比例復活で代議士活動しているらしい。この人の凄いところはきちんと政策があってそれは文書化されており(入手は難しいみたいだけど)本作でも「かなり練った政策だから簡単にブレないしなんでも聞いてくれて構わない」と言い切っている。かなりの理想論、という印象ではあるが政治家が理想を語り役人が実施を担うと考えるとこれぐらいの理想論でいいのかもしれない。政策だけではなく実現へのマイルストーンも公表しているところも素晴らしい。またTwitterで千本ノックと称して指摘や質問、そして攻撃にも回答していく、ということもずっとやっていて実際に見てみたけどもかなりの切れ味と真摯さだと感じた。選挙の前だけ駅前に現れて自分の名前を連呼するだけ、みたいな政治屋が多いけれども日頃から真摯に活動している人をこそ応援したい。その意味では個人的には同調できない立憲民主党の所属議員ではあるけれどこの人のことは今後も注目していきたいと思った。代議士なのに安アパートに住み続けてひたすら正論を吐き続ける、近くにいたらしんどいだろうけどこういう議員がいる
Posted by ブクログ
――はじめに一つだけ確認しておきます。政治家の本にありがちな、馴れ合い、お世辞やお追従の満載、予定調和型のインタビューにするつもりは一切ありません。小川さんにとって答えづらいところもあるかもしれませんが、あとで活字になったゲラを見て、『ここは都合が悪いからカットしてほしい』と言われてもお断りします。つまり完全な『ガチンコ』の取材なのですが、そのような条件でもよろしいですか?
小川 結構です。すべておまかせします。
――ありがとうございます。それでは始めましょう。意地の悪い質問に聞こえたらすみません。(本書より)
そんな切口上にも似た書き出しで始まる本書。確かに巷に数多ある自説と手柄話横溢の政治家の政策本ではない。
地盤・看板・カバンもなく、ほぼ無名で異質の存在ながら一部の層から熱烈な支持を集める立憲民主党 小川淳也衆議院議員。東大法卒、旧自治省キャリア官僚 50歳。当選5回とは言え、選挙にはからきし弱く、小選挙区で勝てたのは1回のみ。残りは比例復活。地元香川1区の対抗馬は、自民党 平井卓也 (現デジタル改革担当相)。平井は地元の四国新聞・西日本放送のオーナー一族で強固な地盤を持ち、難攻不落の対抗馬。
昨年、小川氏が17年前の初出馬よりその選挙活動を追ったドキュメンタリー映画『なぜ君は総理大臣になれないのか』<大島新監督>が異例のヒットし話題となった。
本書は自称『日本を良くする政策オタク』。永田町での仇名は「修行僧」。そんな清貧代議士小川氏に『では、総理になったら何をしますか』を単刀直入に切り込んだ一冊。
◉小川氏の政治思想の背景…
人間の数が減り続け、今後低成長がずっと続く。右肩上がりの時代に作られた道路・住宅・橋・上下水道・病院・鉄道といった社会の基礎を成す大量のインフラもこのままでは維持するのも大変。1,200兆円もある政府債務や年金負担も人口減少の時代にはますます国民の重荷になっていくのは自明。
◉低成長時代の政治家の使命
現在:『経済はなんとか成長させる、株価も賃金も上げるから、あとは自己責任で生きてほしい』
↓
転換:『教育や介護や福祉が必要な人には無償に近い形で利用できるように社会設計を大きく見直すから、そのための国民負担についてはきちんと議論させてほしい』…という政治・社会に移行しなくちゃならないと語る。
◉聞き手の逆襲
『小川さん、持続可能(サステナブル)な日本をつくるとか言うけど、そんなこと本当に可能なんですか?万年野党・弱小議員のアナタが言っても、所詮絵に描いた餅では?』と鋭く突っ込む。
その攻防は面白く、聞き手の突っ込みはもっともで、多くの国民が抱く野党の姿勢・存在に対する忿懣を代弁している。
◉小川氏の返答
突っ込みを受けて、〈小川淳也版未来の政治年表〉を提示。題して『日本改革原案タイムテーブル』。自身が首相になったことを前提に改革断行のプロセスを明らかにしていく。
総覧すると、これからの日本の課題が炙り出されており、その解決施策がまとめられている。
◉読後感
我々アラフィフ世代の孫たちが所帯を持ち始める
28年後の2050年の人口は1億192万人。高齢化率38%。2055年には高齢者が多数を占め、逆ピラミッド型、逆三角形に移行。
改革の必要性は国民の多くは感じている。最大の問題は、それを託すに値する政党・政治家がいないというトホホな現状。また、いかに気高い政治思想があろうが、党利党益に貢献しないと御輿に乗ることもできず、小選挙区当選でなければ発言権も弱い。この厳しい現実を高邁な志をもっていかに埋めていくのか。
昨今の政治家を見ていると、メディアの前では不機嫌そうに尊大にふるまい、口は歪み、木で鼻をくくった返答を繰り返す。永田町は老獪と老害と老醜が跋扈し、国が滅んでも永田町だけは存在しそうである。
そんな政治三等国ニッポンに、石清水のような政治家がはたしてどう切り込んでいくのかを注目していきたい。久々に直に話に耳を傾けてみたい政治家が現れたのが、せめてもの救い。
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安倍さんのインタビュー本を読んだときにも感じたけど、たとえ世の評判がどうであれ一般人に比べて数倍いろんな事を考えているし人としての魅力を備えた人物が多いと思う。
小川氏もその一人で読んでいて面白かった。
でも政治家として大成することは無いと思う。
客観的に見て。
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正義は、天然と相性が良いのかも知れない。
しかし、天然は偽善を想起させる。無垢を偽装する事で、他人の油断を誘う。あざとさと表裏。読みながら、小川淳也がどちらなのかと。正義を貫く無垢さは、党利党略、党議拘束と折り合いがつくのか。彼はただの無垢ではない。無所属ではなく立憲民主からの出馬する位には、打算的で戦略もある。それが正しいかは不明だが。
映画は見ていないが、映画にもなったという。『時給はいつも最低賃金、これって私のせいですか? 国会議員に聞いてみた』という本を先に読み、この国会議員が小川淳也だった事。最近YouTubeの対談番組で彼が出演しており、興味を持った。生い立ち、政策、思考、本著で詳しく紹介される。
天然とは言わないが、自然体だと思った。努力家だとも思う。裏表が無く、与し易い。それが小川淳也の良さだろうか。
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著作(対談本)として面白いかどうかは、☆評価のとおりだけど、初めて知ったこの政治家には期待したい。修行僧とも揶揄されてるみたいだけど、政治家にしては清廉すぎるほど、清廉。所属政党がちょっと残念だけど、世襲政治家でないこういう政治家がこれからの日本を導いてほしい。
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つまり、修行僧のままでは総理にはなれないと言って、この本は終わる。本当にそうなのか。一人くらい、日本だけでなく世界中で一人くらい、そういう政治家何いても良いのではないかな。こういう人の求めるものは厳しいだろう。でも、こういう人が総理なら、その数年間を生きられることはいいことなのではないかな。
映画、みてみようかな。
本としての出来は、うーん…今ひとつだったかな。中原さんにはもっと頑張って欲しかった。
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(感想)立憲民主の議員って良いイメージ無かったけどこんなに日本のこと良く考えている人がいるのかと驚いた。本を手に取ったきっかけはテレ東のYouTubeに出演してるのを見て興味を持ったから。実際、自分は政治にそこまで詳しくないから日本改革原案の草稿について内容の是非を判断できる立場にないけど論点の明確化とどういう順でメスを入れていく必要があるのかについては理解できた。
政治の論点についてよりも小川淳也という1人の政治家についての人生哲学みたいな内容の方が多くウェイトを占めている。フリーの記者が書いてるからマンセーにはなっていないし何より読みやすい。
(以下メモ)
・持続可能性(サスティナブル)って何か胡散臭いというかエコビジネスで一儲けしてやろうみたいな企業の魂胆が見え透いていてウンザリするなと思っていたけど、しっかり考える必要がある(そして猶予はもう無い)なと考えなおす機会になった。
・官僚主導から政治家主導のトップダウン型への移行については選挙屋さんの政治家に難しい法律とか考えられる人がどのくらいいるの?と思った。全員小川淳也さんみたいに東大出身のエリートじゃないと思うしそれこそ世襲の議員とかって俺はそこまで能力があるとは思えない。
・低成長時代の文化論←この本で1番面白いと思った。江戸時代においては好景気でド派手な元禄文化から質素倹約を中心とした生活の中に喜びや美しいものを見つける感性を大事にする文化への移行があった。高度経済成長そしてバブルから世界恐慌、デフレ(失われた30年)そして令和の時代へ日本の文化も移行していくと価値観を転換することさえ出来れば、かつての勝ち組志向型社会(皆が高級時計をつけることを目指す社会)から生活重視型社会(生活に本当に必要のものを大事にする)に移行できるという考え方。実際、日本のこれからを考えたときにどんどん国が貧しくなり贅沢な暮らしをしていた過去の時代と今を比べて悲観するよりこういう価値観の転換1つで「生きやすさ」みたいな所は全然違ってくるんじゃないかなと思った。でもこういう感性って今の10代20代にしか刺さらなくて逃げ切り可能な50~の人たちからしたら何言ってんだって感じなんだろうか、、、
・官僚という職業のイメージもより解像度が上がった気がする。高校時代の国語教員が元厚労省の官僚でブラックな現実をよく話してもらっていたけど、小川淳也が総務省にいた時は残業月に300時間?ってどう考えてもおかしいよな…そりゃ東大卒の学生は政治家にアゴで使われて給料も渋い(優秀な学生からしたら)キャリア官僚なんて目指す気になれんだろうなと思った。自民党の下請け業者みたいなことになってるとまで言ってたのはさすがに笑った(笑えん現実なのだが)
・MMT(現代貨幣理論)については俺は未だに懐疑的なんだけど、ほとんどの国民がまず何のことなのか理解出来てないだろうからもっと積極的に発信して知ってもらうことからはじめる必要がある、なんでわざわざこんな当たり前のことを書くかと言うと、ついこの前、イギリスのトラス首相が実験的にMMTを実践して44日で退陣に追い込まれたから。
でも、所得の再分配としてのMMT理論はちょっと理解できた。
まず一定額のお金を国民に直接配る(所謂バラマキ)→当然通貨の価値は下がる→この時、通貨の価値が下がって困るのはその時点で預貯金を持っている層(つまり中間層以上)→中間層以上の預貯金の価値を棄損することで物価を安定的に引き上げ、所得の再分配効果も望める。(こんな上手くいくもんかねとは思うが…)
でも炭素課税は個人的にアリかな
・エレファントカーブってはじめて聞いたかも、先進国中間層の所得だけが伸びていない曲線のこと
使いたくなる横文字(笑)
・あと、社会保障改革国民会議の設置って面白いなと思った。宮台真司のいう日本人特有の「任せてブー垂れる社会」のままじゃいつまで経っても前に進まないだろうからこそ、国民がダイレクトに政治に関われる機会を設けるのはいいアイデアだと思った。手前らで考えてやってみろよと、もう文句は言わせねぇぞと、
・あと映画見ずに本だけ読んでるからかタイトルがこれの必要あった?とは少し思った。
Posted by ブクログ
この小川淳也という議員はよく知らなったが、よっぽど優れた政治家なので取り上げたと思って読んだ。
読んだ限りでは、理想は高い人のようだが総理は無理だろうなと思った。