【感想・ネタバレ】鍵のない家のレビュー

E・D・ビガーズ / 林たみお

晴れた空、青い海、そして…殺人！ チャーリー・チャン、初登場作品。E・D・ビガーズの代表作を新訳。常夏の楽園で殺された資産家。彼の過去に隠された秘密とは。

[ブクログ · ★★★★☆]

1925年発表。ホノルル警察所属のチャーリー・チャン警部初登場作品。ハワイ島の美しい情景描写と登場人物たちの心象風景がリンクし合っているのが上手い。推理パートでは、メインの探偵であるチャーリー・チャンだけでなく、特殊な形で"探偵がいっぱい"状態を作り出しているのも興味深い。解説にもあるとおり、ヴァン・ダインのデビューより１年前にアメリカ推理小説に命を吹き込んだ貴重な作品でもある。もっと多くの人に渡りやすい形で広まっても良いシリーズ。

[ブクログ · ★★★☆☆]

だいぶ昔の作品らしく日本人に対して「は？」ていう表現がちらほら。この時期に実際に海外で働いた日本人はすごいな
なんて感想が真っ先に浮かんでしまった。チャンはきっと魅力溢れるキャラクターなんでしょう。テレビにしたらコロンボとかポアロとか…？
現代のミステリーに慣れてしまっているからか読み終えるまでなかなかリズムに乗れなかった