感情タグBEST3
Posted by ブクログ 2022年02月01日
コロナにより浮き彫りになった今の日本の課題。
私が感じていた日本の政治に対する思いに見事に応えてくれた本だった。
日本を最速で変える。そのために何度も何度も読み直したい。
Posted by ブクログ 2021年12月18日
おもしろくて読みやすい。
天神ビッグバンの経緯も書かれていておもしろかった。
読み進めていくと、今まで自分が不思議と疑問を持たずに丸呑みしていたことの意味や経緯が書かれていた。(マイナンバーの具体的な運用が何故すすまないのか、政治や行政のしくみ、日本での新型コロナウイルスのワクチン開発が進まないわ...続きを読むけなど)
確かに今の日本は保守的になりすぎている。自動運転は事故のリスクが限りなくゼロに近づくことを要求するのに、既存の手動運転の事故率がゼロでないからといって車を廃止しようという流れにはならない。例えもわかりやすく、すんなりと頭に入ってくる。
社会の仕組みに違和感を覚えても、議員に相談しようという思考に一般の人はなりにくいが、議員事務所に相談にいくというのは思っているより敷居は低いのかもしれないと思った。
Posted by ブクログ 2021年08月12日
コロナ禍で日本政府の対応に疑問が残るものが多かったが、この本を読んだことで国の仕組みが分かり、対応の原因を理解することができ、新しい学びが多くあった。
また福岡市は日本の政令指定都市において、人口増加数1位になっているが、なぜそこまで急成長を遂げているのかもよく理解出来た。本書から高島市長の話や考...続きを読むえを知ると、まだ日本は良くなる可能性を秘めているのでは?とポジティブに考えることができる。
まずは私自身から変化し、改善に向けた行動を日々行なっていこうと考えさせてくれる本だった。
Posted by ブクログ 2021年08月10日
前作に続いて、とてもいい本
福岡市で進められている政策だけでなく、
国が抱える問題点、課題を明確に示し、具体的な提案を説明している。
高島市長はあらゆるメディアを通じて、スピード感のある発信をずっと続けてきている。他のリーダーに比べて、圧倒的にわかりやすいし、できること、できないことを説明してくれる...続きを読む。いろいろと批判もあるかと思うけれど、このようなリーダーだからこそ、いろんなことが変わっていくと思う。「改革」という言葉が一人歩きするのではない、「変革」を高島市長のように起こす人が増えてほしいと思うし、そういう人を応援したい。、
Posted by ブクログ 2021年06月22日
高島市長の1冊目の著書へ感銘し、本書を購入。
なかなか主張として書きづらいことも赤裸々に記されていて、今まで理解できていなかった(しようとしていなかった)政治の世界のことがクリアになった。
また、日本国の未来について希望が持てる…前向きになれる内容で、1冊目の福岡市を経営すると共に永久保存版とする。...続きを読む
チャレンジしようとしているけど、最初の一歩が踏み出せない人へ強くお勧めしたい。
Posted by ブクログ 2021年06月15日
地方自治体から日本を変える。社会を動かす「支点」「力点」「作用点」を押さえること。
規制を作るのも行政、規制を緩和できるのも行政。
申請型からプッシュ型行政へ。
Posted by ブクログ 2021年06月07日
書名ではあまりピンとこなかった、高島市長の最新刊。
安倍前首相と落合陽一氏という不思議な組み合わせの2人の推薦文が帯にあったことで購入。
「変わることのできない日本」「有事を想定することを忌避する日本」「平時から有事への切り替えができない日本」という構造的な問題が、日本の多くの場面で見られている。...続きを読む
データや感染症というこれからの最重要な課題に対しても、うまく対応できていないため、その問題提起と解決のためのヒントが書かれているのが本書。
具体的には、個人や企業がいい商品やサービスを作ってもダメで、上手く行政や政治に対して働きかける必要がある。その働きかけ方も、「清き2票以上」でビジネスを成功させようといった、現役の政治家としては書きにくいであろう内容もあり、すごく面白い。
こういう文脈で読むと、今までなんとなくイメージの悪かったロビー活動の重要性も学べた。
政治的な知見や考え方も一つの視点として持っていきたい。
Posted by ブクログ 2022年11月03日
政治家としての世渡り力と組織を活気あるものに変えるためのビジネス力2つを兼ね揃えるのは難しく、今の高島市長はそのバランスが上手だからここまで福岡をリードしてきているのだと思う。
政令指定都市から国を変える挑戦を続けて欲しい。
Posted by ブクログ 2022年09月13日
スーパー易しい市民向けの政治入門書。
一部やや表現が誤りなような、、という部分はあったが、全体を通して『俺/私も頑張ってみっか』という気持ちになれる人が多そう。
広く読まれたい一冊。
Posted by ブクログ 2021年10月23日
これからの時代は、「データ」と「感染症」が大きなキーワードとなります。そして残念ながら、この2つは、現在の日本が最も苦手とする分野であるといえます。
(引用)福岡市長高島宗一郎の日本を最速で変える方法、著者:高島宗一郎、発行:日経BP、発売:日経BPマーケティング、2021年、15
現在、地方公共...続きを読む団体は、少子高齢化や所得格差といった課題を抱え、一様に、福祉対策、教育、防災、スマートシティやコンパクトシティなどの政策に力点を置いていると見受けられる。しかしながら、人口規模が大きくなるにつれて、地方公共団体は、各部局のセクショナリズムが際立つようになってくる。その結果、行政組織特有の縦割り意識がより強固なものとなり、各々が自分の所属する部局の仕事だけに集中するようになる。その結果、地方公共団体の目指すべき姿が見失われ、都市としての魅力が薄れていってしまう。
では、各地方公共団体は、どのようなビジョンを持って、政策を実行していくべきなのか。このたび、福岡市長の高島氏は、「福岡市長高島宗一郎の日本を最速で変える方法」を著された。令和2年に人口160万人を突破した福岡市を率いる高島氏は、どのようなビジョンを持ち、都市戦略に挑んでいるのか。2010年以来、10年以上にわたり福岡市長を務めている高島氏の描く新たな地方公共団体のあり方を学ぶべく、本を拝読させていただくことにした。
高島氏による福岡市のビジョンは、明快であった。冒頭に紹介した「データ」と「感染症」である。このブログでは、「データ」に絞って感想を述べたい。
まず、「データ」といえば、国のデジタル庁創設が思い出される。デジタル庁は、2021年9月に発足。組織の縦割りを排し、国のデジタル化を推進するという。1)
なぜ、「デジタル化」の推進なのか。高島氏の本を拝読して、私は、デジタル化の意義を「スピード化」「エビデンス」「市民サービスの向上」と理解した。
まず、「スピード化」については、新型コロナ感染拡大の際、課題として露呈している。本書でも紹介されているが、新型コロナ感染拡大の際、台湾では、デジタル担当の閣僚オードリー・タン氏が個人番号とひもづいたマスク在庫管理システムを活用して、国民のマスク買い占めを防いだ。一方、我が国では、マスクを購入したい人たちが薬局・薬店の開店前から並び、混乱を招いた。また、我が国による10万円の給付事業においても、デジタル化の遅れにより、各自治体は混乱し、速やかな給付が叶わなかった。
また、「エビデンス」については、データを活用しながら地方公共団体の政策に反映させていくことが可能となる。例えば、保育所は、近年、福祉的な意味合いではなく、共働き世帯が増加しているのであれば、どのような政策が必要だろうかということになる。このようなデータ取得は、どの部局でも共通して取得することが可能である。
最後は、「市民サービスの向上」である。高島氏は、エストニア共和国の例を挙げ、申請主義からプッシュ型の行政を提案する。我が国の行政の手続きは、複雑・多様化しており、例えば「引っ越し」しただけでも、自分の力で、複数の公的機関を回らなければならない。そのほか、電話、ガス、電気などの各事業所にも変更手続きが必要となる。例えば自治体のHPに「引っ越し」というボタンをクリックし、必要事項を入力すれば、一気にすべての手続きが完了したらどうだろうか。当たり前だが、私は、とても便利で、随分楽になると感じた。
高島氏の口癖は、「支点・力点・作用点を見極めるべき」であるという(本書、55)。目的(作用点)を最小限のパワーで動かすために、アプローチするべきポイント(力点)を見定め、力を加える。この「てこの原理」で弱い力でも重いものを動かせるようになる。そのアプローチすべきポイントを見極めるには、データによるエビデンスを重要視することが何より大切であろうと感じた。
なぜ、政策立案過程において、エビデンスを重要視することが必要なのか。
それは、市民や県民ニーズが多様化していて、行政ニーズが把握しづらいこと。行政改革のもと、どの地方公共団体も職員が減少し、コロナ禍における税収減によって、資源が限られていること。さらには、変化が激しい現代社会において、スピードを重視した政策が求められることによるものではないだろうかと感じた。このような背景のもと、客観的事実に基づくデータを駆使することは、大変有用であると感じた。
そのほか、本書では、データ活用以外にも、魅力的な政策が数多く紹介されている。本書を拝読し、私は、高島氏の政策の根底において、市民に対して、「快適さ、便利さ、安全安心、チャンレジ精神」をもたらそうとしているのではないかと感じた。厳しい時代ではあるが、各地方公共団体は、リーダーがビジョンを示し、持続可能な都市戦略が求められている。その戦略に必要なビジョンである「データ」と「感染症」というキーワードは、今後、どの地方公共団体も最重要視していくテーマであると確信した。
1)首相官邸HPより。
Posted by ブクログ 2021年09月06日
福岡市市長という立場から、直近の日本の現状課題とそれを引き起こす背景、そこから解決に向けた提案を行政の立場から冷静に延べられている。
難しい言葉や横文字をなるべく使わず、わかりやすい文章なので、人への伝え方という意味でも勉強になる。
表題の主張が強すぎて、電車の中で読むにはカバーが欲しいのが難点。...続きを読む
以下印象に残った部分。
・「ビジネスパーソンは、もっと現実の政治力学を知り、もっと政治と関わっていくべきだ」(中略)
社会のルールや物事がどうやって決まっているのか、その仕組みと力学を知っていただきたいのです。制度の文言ではなく、制度の裏にどういう利害関係者がいるのかを知ることが大事なのです。(p.57)
・ビジネスパーソンが集うニュースサイトのコメント欄にそうした正論を書けば、同じビジネスリテラシーを持つ方からの賛同は得られるでしょう。しかし、現実の政治や行政を変える力点を考えると、そこは力点ではないため、作用点(規制)は何も変わらず、意味はありません。(p.159)
Posted by ブクログ 2021年07月03日
非常にスピーディーな改革を進める福岡市の首長の高島さんの著書。元アナウンサーということで内容は政治や行政にかかわるものであるにもかかわらずサクサク読み進めることができた。
特に、
・首長と議員は求められることが違うということ
・日本がなぜ改革や新しい技術の導入などが進まないのか
といったことがわか...続きを読むりやすく書いてあった。
どちらかというと『あれをやりたい』など野心のある人はアクションするための障壁ややるべきことが書いてあるので、『あれをやりたい』と強いものがあるわけではない自分はまずはそれを探すためにアクションしないとなと感じた。
Posted by ブクログ 2023年04月15日
リーダーシップとは、こう言うことなのだろう。
理想論だけではなく、言い出した人がリスクを取りながら、実行までする。
人を動かすための「てこ」を意識する必要。
申請主義→プッシュ型へ。ワンストップシステムでの囲い込みを実現させる。
ルールが変わる時はチャンスなので、潮目を逃さない。
売り込み先が、どの...続きを読むような考えやビジョンを持っている事前にリサーチし、売り込み方を変える。
Posted by ブクログ 2021年09月29日
日本で1番元気な街として認知されつつある福岡市
の首長として、約10年間福岡の行政や街づくり
を引っ張ってきた高島市長の思いが綴られた本。
文章は読みやすく、高島市長の主張もシンプルで、
「データ」と「感染症」の切り口から福岡式の
まちづくりに取り組んでいきたい高嶋市長の考えも
垣間見えるととも...続きを読むに、ここまでの体制を整えてきた
苦労もうかがえる。
本書のタイトル「日本を最速で変える方法」とは、
地方自治体が持つ最大の強みである「現場」を武器に、
地方から国を変えるイノベーションを起こすことで、
新しい技術やサービスを作るビジネスパーソンにも
持っておいて欲しい政治的なアプローチについても
語られている。
行政として、規制だけでなく緩和方策を導入しながら、
福岡都心部の天神地区や博多地区の再開発を誘導し、
日本でいち早く感染症対応シティの容積緩和方策を
打ち出し、With・Postコロナのまちづくりに取組ん
だりと、福岡市の動きの早さには驚かされるが、
その時代にあわせた対応の早さが福岡を元気な街に
している基盤となっているのだと思える。
既存の行政の枠に縛られず、先の時代を見て新しい
ことに取組むのは、ゼロリスクや既得権者の声が
大きい日本でなかなか大変なことであると思うが、
福岡の今後に注目していきたい。
Posted by ブクログ 2021年09月10日
現在、最も元気がある、勢いがあるといわれる自治体、現職の福岡市長による一冊。
コロナ禍から感じた日本の課題を自治体の長として分析し、日本を変えるためには、基礎自治体、特に政令指定都市の変革を求めています。
特に、福岡市は、スマートシティやDXの取り組み、積極的なスタートアップ支援などで定評があります...続きを読む。現場を持ち一定の都市規模がある政令指定都市だからこそできるものだと主張しています。
その他にも政治家をどのように活用するかといった話も紹介しており、理想だけでなく、ちょっと現実的なことも触れているのも現職ならではといったところでしょうか。
一方で、タイトルである「最速で変える」といえるほど具体的な話は少なく、少し残念な気がしましたが、今後の著者の言動には注目したいと思います。
▼「戦争をしない国づくり」は、日本の新しい国の法制度と国民の心に根付き、「戦争につながりかねないものは徹底的に排除する」という日本人の新しい価値観が生まれた
▼日本のデータ連携や危機対応のスピードを上げるうえで、もう一つ大きな妨げになっているのが、「ゼロリスク神話」
▼「適者生存」とは、生物社会の生存闘争において、単に強いものが生き残るのではなく、その時々の気候や食べ物など、取り巻く生活環境に最も適したものが勝利者になり、子孫を残せるというもの。国においても同じように、変化の激しいテクノロジー、ビジネス環境、人々の価値観にうまく適応できた国家が時代の勝者として大きく飛躍する
▼大切なのは、政治・行政の世界での、物事が決まっていく力学を理解すること。
▼日本の変化や有事への対応が遅い理由
・物事が簡単に決められない、日本の政治や社会のシステム
・個人情報を把握・利用できない、国のあり方
・人々を縛っているゼロリスク神話
・さまざまな問題を解決し得る新しいサービスやテクノロジーの社会への実装を阻む、既得権者の存在
▼日本で今後、DXが順調に進むかどうかは、私たちが何を大事にし、どのような国でありたいかという意思にかかっている
▼今まで日本の政策決定は、データを用いた「エビデンス」ベースというより、局所的な事例や体験談を基にした「エピソード」ベースが主流。アート(専門家の経験や感覚)からデータへ。より確実なアウトカムを得るためにも、データを利用することで、限られた税金をより効果的い使うことができるようになる
▼今の日本の閉塞感の原因の一つは、地域格差と世代間格差にある
▼地方と若者の声が反映されない現状のシステムを変えるために「首長の国政参加」と「世代間における一票の格差是正」
<目次>
はじめに
第1章 なぜ日本は変化に弱いのか?-コロナが浮き彫りにした日本のボトルネック
第2章 データ連携、DXが日本の全国民を救うー日本復活の糸口
第3章 感染症×少子高齢時代の福岡式街づくりー国際競争力を持つ尖りの一手
第4章 テクノロジーを社会実装するための力学を知ろうースタートアップ支援から見えたノウハウ
第5章 未来を創れる国にー目を背けていた問題に立ち向かう