あらすじ
貧困、難民、過疎化、人種差別、耕作放棄地、フードロス、地球温暖化……社会問題を解決するビジネス(ソーシャルビジネス)しかやらない会社、ボーダレスグループ。著者が2007年に創業した同社は、いまや世界15カ国で40の事業を展開し、従業員は約1500名、グループ年商は55億円を超える(2021年4月現在)。その大きな特徴は、「自分はこんな社会問題を解決したい」という志を持った起業家が集まる「社会起業家のプラットフォーム」であること。「40の事業」はそれぞれが独立した株式会社で、「40人の社長」がいる。こうして各社が独立経営を行いながらも、資金やノウハウをお互いに提供し合う、相互扶助の仕組み「恩送り経営」は、2019年にグッドデザイン賞(ビジネスモデル部門)に選ばれ、2020年にはカンブリア宮殿でも紹介されるなど、各方面から注目を集めている。そこで第1章では、ソーシャルビジネスを次々と生み出す同社独自の仕組みを、第2章ではそれらがどういう試行錯誤の中で生まれてきたかを紹介。後半の第3章・第4章では、40の事業を立ち上げる中で培ってきた「社会問題をビジネスで解決するためのノウハウ」を一挙公開する。「日々忙しく働いているけれど、自分の仕事は本当に社会を良くしているんだろうか?」そんなモヤモヤを抱えながら日々仕事を頑張っている、全てのビジネスパーソン必読!
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Posted by ブクログ
純粋に田口さんがすごいと感じた。ソーシャルビジネスだけを実施する会社をいくつも作って実践しているのはすごいし、そこに至るまでのプロセス、コンセプトもしっかり構築している。色々な試行錯誤を経て今があるのだろうが、それを積み上げてきたことは賞賛に値する。
出資は一切受け付けないというコンセプトは個人的には賛同した。そして社会課題解決においては売上ではなくソーシャルインパクトで計測するということであったり、顧客のペインを徹底してヒアリングで炙り出していくことであったり、社会課題解決は人によってアプローチの仕方が違うということであったりは起業を志すものにとっては非常に参考にすべきことであろう。
一つ一つの売り上げ規模は小さくても10億1000社で1兆円という考え方も面白い。世の中に無数ある社会課題に対して社会起業家を1人でも多く輩出することが大事だとする考え方に納得した。
マイクロ起業や週末起業といいう単位でも社会課題に関わろうとする人にとっても参考になるだろう。ボーダーレスグループのフレームワークを惜しみなく教えてくれることも好感的であった。
恩送りのシステムであったり、印税を全額ハチドリ電力に寄付することであったり、どこまでも自分の私利私欲を切り離して世の中の社会課題解決に注力している人なのだと感じた。
Posted by ブクログ
タイトルは誇張ではないなあ、本物の起業家はすごいなあ、という感じ。ここ最近で1番良かった。
顔が見えて血の通ったサービス提供には、10億がちょうどいい、というのは、なんとなくわかる、共感性高し。
Posted by ブクログ
ベストな選択肢じゃなくていい。
今よりいい「ベターの選択肢」を毎回選んでいく。
その大切さに気づかせてもらえた一冊です。
自分のビジネスを頑張っていたり、 副業にチャレンジしたりしている人は、ひとまず「これならいいんじゃないか」と思うアイディアをまずは 試してみるといいんじゃないかと思います。
僕も、ベストなアイディアではないかもしれないけれど、 ひとまず今は電子書籍を執筆して販売することに挑戦したいと思います。
Posted by ブクログ
まず最新刊へコピペ)
【before】この本を読む前の私は何々でした。
【気づき】この本を読んで、これらについて気づきを得ました。
【TODO】今後、これらを実行していこうと思います。
Posted by ブクログ
ボーダレスジャパンの創業者の本。
ボーダレスジャパンが現在の形となるまでの過程が描かれており、創業者の強い思いや苦労しながら試行錯誤してきたことが伝わってくる内容。
非効率も含めて経済が動くようデザインしていくべき という言葉には心から共感した。
生まれた時よりも きれいな社会にして死んでいく
というモットーはとにかく格好よかった。
自分は実業家としては向いていない気がしているが、社会を良くするためには何ができるかを考えながら行動できる1人の人間になりたい。
Posted by ブクログ
audiobook.jp の聴き放題プランにきていたので聴いてみた。
良い意味で、事前の予想をはるかに上回る内容。
若い企業家の著作というと、失礼ながら単なる自叙伝のようなものが多い。子ども時代のユニークなエピソードなど。
ところが、本書は徹底的にビジネスにフォーカスする。
社会起業家である筆者がどのように事業を起こしてきたか、どのようにグループ企業を拡大してきたか、とても詳細に描かれる。
ハーブ事業、パソコン修理事業など、具体的なエピソードが多く、読者を飽きさせない。
営利企業が利潤を追求するところで、社会企業は「世の中をよくすること」にフォーカスする。
それは持続可能なのかと疑ってしまうけれど、筆者曰く「それでも利益が出るように事業をデザインすればよい」。
理想論のようだけれど、本当に実現しているのだからすごい。
それはとても再現性の難しい偉業だと思える。けれど継承・横展開できているのは、グループ企業というカタチを取り、リーダー同士で協議・合議を行っているからだと本書では説明される。なるほど。
面白かった。社会起業を目指す人にとっては、教科書と言っても良いレベルの内容。
Posted by ブクログ
素晴らしい本。生きる活力を貰った。
1人だけでは社会問題を変える事は出来ないが、社会問題を変える為の会社を作るシステムが出来れば、社会を変えられるかもしれない。
未来に絶望していた事もあるが、まだ捨てたものじゃないと思った。
こんな会社に就職したいと思った。
問題の本質はどこか? 自分に出来ることは何か?を考えて、自分にできる範囲でいいから行動することにしよう
Posted by ブクログ
「人生の価値は、何を得るかではなく、何を残すかにある」
私の座右の銘になりました!
社会問題を解決すること、ましてやビジネスとして解決することは決して簡単なことではない。ただそれを成し遂げれば、「自分はこれを残した」「こうやって社会に貢献した」と断言できる。そんな人生にしたいな。
起業家になりたいと思わせてくれる本でした。
Posted by ブクログ
清々しい。我々は何のために働くのか。
今からでも遅くない。田口さんならそう言ってくれる気がしました。
利益か運転資金か。企業保育所の園長と理事会の対立の話を妻から聞いた。何のための利益かと考えると、やはり運転資金としか考えられない。だって、そのために働いてるんだもの。
社会を良くすることへのハードルを少しでも下げて、一人でも多くの人を関われるようにする。
社会起業家になるのは、やはりそれなりに厳しい。本書ではそのことも教えてくれます。でも、それをサポートする体制も作ってくれています。
ボーダレスジャパンという会社をこの世に作っていただき感謝です。こんな会社があるなら、きっと社会は良くなると思う。そして、私は何のために働くか、ボーダレスグループに負けず考えたいと思います。
Posted by ブクログ
読むばかりではいけないとわかっているが
読むと刺激になる
その刺激から行動に移すことが必要だなぁ
その実現例を載せてくれている
まずは、購入者として行動する
Posted by ブクログ
なぜボーダレスを立ち上げたのか、なぜ社会起業家を支援する仕組みを作り上げたのか。その想いや考え方がとても伝わり、新たに動き出したくなる一冊です。立ち上げからこれまでの試行錯誤を具体的なエピソード交えて記されているのが特に参考になります。
Posted by ブクログ
田口さんの自分なら変えられるという自信、そして我々にもみんななら変えられると教えてくださる1冊。すごくやる気になれたし、学べた。
社会起業家への支援がものすごく熱く、みんなが大変だけどやりやすい環境作りをしていることにすごく尊敬した。
Posted by ブクログ
仕事に意味を見出したい人や、これから起業を考えている人にお勧めです。
タイトルどおりの内容はもちろん、個人的には終盤の『無力と微力の違い』の話しに胸が熱くなりました。
Posted by ブクログ
惜しみなく事業構築のノウハウが書かれた本。
大変勉強になりました。
最後らへんで、銀行を作るという野望?が、私と同じで共感できました。
このノウハウをやり切れば必ず独り立ち出来ると思うな。
Posted by ブクログ
2021.76
おもしろかったー!
・非効率を含めて経済が成り立つようにビジネスをデザインする
・作りたいのは起業家が育つエコシステム
・良い消費者で一人ずつがあること。
Posted by ブクログ
社会起業家はNPO法人フローレンスの駒崎さんしか詳しく知らなかった。こんなに熱い人がいるとは知らなかった。熱意がすごい。
たくさんの社会起業事業を立ち上げている。社会問題はたくさんある。だからこそ事業をたくさん立ち上げて行くと言う考えがすごく面白い。
世界の貧困問題を解決するため、ミャンマーに自社工場を立ち上げ、母乳育児を応援するハーブティーAMOMA(アモーマ)を作成。
自分が1年に1個しか事業を立ち上げられないのなら、30個しか立ち上げられない。30個でも充分凄いと思う。それなのに、それ以上を良くしていこうと言う意欲がすごい。
ボーダレスは社会事業家さんの集まり。様々な事例が紹介されていた。こんなにたくさんの社会起業家さんがいたんだと知った。フードロスや社会問題に意欲のある人を増やすと言う案件などさまざま。
その中の1つの事業。社会問題に意欲をある人を増やそうという事業があった。発想が面白い。そんな人もいるんだと思ったし、参加したいと思った。QRコードが付いていて情報をすぐに見られるのもよい。
会社で同じ本を読んだ人が感想を書いていた。その感想でとても心に残ったことがある。それは、どの会社も社会を良くしよう何かより良くしようということがあるので、社会起業家が社会を良くしていると言うわけではない。社会起業のポイントは、それを行っても利益が出にくいということだと思うと言っていた。まさに。利益が出るのであればきっと多くの人が参入をしているはず。なかなか利益が出ないから、貧困問題やフードロスなどといった社会問題に力を入れる人が少ないのだということがわかった。
利益がなかなかでないところに対して、果敢に挑戦する人たちは少ない。でも、社会にとっては必要なことだ。応援したい。
この本の印税は、すべて寄付されるという。その点も素晴らしいと思った。社会起業をするための方法、ボーダレスでの経験があますところなく公開されているのもすごい。それだけ社会をよくすることを広げていきたいのだと感じた。
Posted by ブクログ
資本主義や功利主義によって生まれた歪みに違和感を感じている人は少しずつ増えていっていると私は思う。
でもそれらを解決するために具体的になにをしたらいいのかわからない。
と感じてる人が読むべき1冊。
従来のマーケットを前提としたビジネスではなく、社会問題の解決のためにどのビジネスを選択するかという逆の発想を行い、社会起業家を排出しているボーダーレスグループ。
会社のユニークな仕組みやこれまでの軌跡にも学びがあったのだが、ビジネスプランの作り方が最も大きな学びになった。
人がどの社会問題に対して関心を持てるかなんて全然変わってくる。
だからこそ社会起業家が増えれば、より良い世界になるのだろうと私も思う。
一度自分が高い関心を持てる社会問題を深掘りしようと思う。
Posted by ブクログ
熱い。考えている。
幹は何か?ビジネスモデルは枝。ビジネスモデルが幹だと、ビジネスモデルがイケてないと思ったら辞めるしかない。ビジネスモデルが枝で、その前段階の誰の何の課題や現状を引き起こしている原因との対の理想が幹。
やってみないとわからない。
Best探しをしない、better than betterで動き始める。
Posted by ブクログ
大変勉強になった。
行政職として、社会課題解決型の新規プロジェクトを任されている僕にとって、とてもタメになる内容。
それと同時に、もう一度自分を信じて、起業してみたいなと思わせてくれた。
某書籍では、「何か行動を始めるよりも寄付したほうが世界のためになる」とあったが、「ハチドリのように、何かやったほうが社会のためになる」という考えにも納得した。
Posted by ブクログ
事例が多く記載されているので、起業する人にとってもとてもイメージの湧くものだと感じた。
恩送り経営を形にしていて素晴らしいと感じる。全体的に読みやすく、おすすめ。
Posted by ブクログ
169 短期的な業績を犠牲にしてでも、社長たちが、それを乗り越えて、成長することが大切。
170 リーダーに大事なことは、大きな絵と一緒に、そかにたどり着く道筋も説明出来るか
261 正解か考える意味はない。やってみないと分からない。たくさんの仮説をぶつけて、検証を繰り返す。
262 経営者は孤独では、ダメ。一人で悩むクセはやめるべき。
265 うまく行かない事業は、軌道に乗る前に組織課題を抱えている。創業期は、創業メンバー以外は雇ってはいけない。
283 小さく始める、これが確実に成功させる鉄則。
Posted by ブクログ
気になった言葉。
・社会問題を解決したい人には3人一組になってもらい1000万渡して挑戦させる。事業計画を書いて承認を得れば事業資金1500万渡して会社設立させる。お金が尽きたら振り返りを行い、再度挑戦したければ事業計画を書いて1500万もらい2クール目。2クールで目が出なければ終わり。こうしてどんどんやってもらうサイクルを作っている。
・寄付金に頼ると寄付者の意向も伴うので寄付に頼らないお金をコントロールできるようにならないと課題は解決できない
・マイルストーン経営p.166によると、事業プラン完成後3か月以内にスタートし、6か月以内に勝ち筋を見つけ、12か月以内に2か月連続黒字を達成し、単月黒字後1年以内に営業利益15%を達成すれば事業継続するルール
・リーダーに必要なことは大きな絵を描き、そこへ辿り着く道筋を説明できること
・文化とは人に依存する。同じ空間にいれば考え方ややり方は自然と共有されるが、場所が違うと難しくなる。ルールみたいに窮屈なものになっていく。
・企業が理想を描く際、ビジョンが必要。ビジョンは景色として目に浮かぶ姿であり、変化した後の景色が鮮明にイメージできること。p.213
→今のJSOLビジョンが達成できた後の景色はどんなのだろう?
・アンケートよりも、10人の当事者へのヒアリングを。
・better than better
Posted by ブクログ
社会課題の解決に向けて取り組みたいと会社を辞めていった同僚に紹介してもらった本。資本主義社会の中で効率と利益追求のために犠牲になる人々をボランティアではなくビジネスで助けることができるんだと、実例を見て驚きました。自分自身も効率や成果を求めて日々遅くまで働く毎日に、これでいいのかと考え、自分も何か少しずつチャレンジしたいと思いました。
Posted by ブクログ
こういうことを考えることができて、そして実行する人たちがいる、と知ることができて、うれしくなる。社会問題は一朝一夕に解決できるものではない。から、持続的に解決をはかるために、ビジネスにする。自身で起業する意欲にかける私も、それを利用することでかかわることができる。
経済の考え方が少しずつ変わっていく。
Posted by ブクログ
助けたい相手をしっかり見つめ、じっくり話を聞き、あきらめずに行動していく。
ソーシャルビジネスを起業するときだけではなく、大切な姿勢だと感じた。
Posted by ブクログ
ボーダーレスジャパンをどのように立ち上げ、軌道に乗せたのか?が書かれている第3章までは参考になることが多く興味深く読めました。
後半は事例とよくある事業をどう立ち上げるかの話で、ここはソーシャルビジネスだからこそのオリジナリティはあまりないと感じました。
Posted by ブクログ
◉「儲からないから辞めます」は無責任
社会的インパクトを出す経営目線が必須
マネタイズ
◉解決したい問題があるときは、対象者の顔が見えるレベルまで
┗それで初めてリアルな課題や本質的な原因にたどり着く
◉解決策は目に浮かぶ姿であること
ストーリー性
◉ビジネスモデルは実践しながら変えていくもの
ただし、コンセプトはぶらさない
◉勝ちシナリオが見えるまで、仮説と検証の繰り返し
最初から正解は分かり得ない