【感想・ネタバレ】三千年目の神対応（２）のレビュー

加藤文孝

「ミタマさんとの結婚を認めてください！！」女子高生の姿をした神様・ミタマの願いは、「神様を辞めるために人間と結婚すること」。ミタマに求婚された十蔵は、ミタマとともに結婚に必要な印鑑を探す旅に出発する。辿り着いた神地で出会った神様見習いのあざとい女子・日和も加わった一行の前に、めちゃくちゃ恐そうなミタマのお父様が降臨！ 十蔵は、いきなりの『ご挨拶』を無事に乗り越えられるのか！？ 神様との恋路は三角関係あり、天変地異ありの大冒険！

[ブクログ · ★★★☆☆]

　霊感の強い少年と神様を止めたい美女神のドタバタコメディ。
　緻密に描かれたドシリアスな画風で、ショウモなさ過ぎる展開を描きそのギャップに真価を見出す怪作。
　女神のお父さんの話題から、封印された謎の休憩所を経て、獣の森で神獣に出会う辺りまで。
　普通の厚さの単行本に１６話収録されているので、一話あたりも凄く短い。
　微塵も面白くないネタを緻密に描いている部分こそが面白いわけだが、普通に考えられた確りしたプロットを敢えてポンコツに崩している部分も読み取れるので、作為的であり合えてでこの加減というのは神がかっている。

　「神のカマトト」といった感想を持った。
　なにが「神対応」なのかは未だに謎だが。