【感想・ネタバレ】文庫 プロレタリア芸人のレビュー

あらすじ

『芸人が書いた2冊目の「遺書」』千原ジュニア

テレビなどで話題となった壮絶な肉体労働現場の日々!
芸人・本坊元児が底なしの嘆きと未来への咆哮を綴った初の自伝的小説。

吉本芸人、本坊元児。麒麟、アジアンなど売れていく同期への羨望と焦りから、勝負を賭けて上京。しかし、芸人としての仕事がほぼゼロで、肉体労働のバイトに汗する、泥のような毎日を過ごすことになった。
それによって、テレビ出演の回数より、ギックリ腰の回数のほうが多いという日々―― 。壮絶な肉体労働現場で働く彼の日常は、常に危険と隣り合わせ。時には死をも感じてしまう現場での日常は、まさに「現代の蟹工船」 。
多くの芸人たちが絶賛する、本坊が体験したリアルでディープな話を収めた珠玉の一冊。

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Posted by ブクログ

尊敬する先輩のエッセイ。むちゃくちゃ面白い。名作中の名作。『本坊と申します。名前に「土方」という文字が入ってます』と自己紹介をする本坊さんが、東京時代、芸人の仕事のかたわら、従事してきた土木作業員のアルバイトを解像度高く綴っている。こんなエッセイは本坊さんにしか書けない。

・本当に重いものを肩に担ぐと「重い」ではなく、「肩を噛まれた」と感じます。
・こんな腰はいらない。上半身をただ載せているような、チョンと押すと上半身がバタンと落ちてしまいそうな、心もとない腰のつなぎ目。
・監督は高所作業は全部僕に命じてきました。僕のことを殺そうとしています。落ちる時はお前の真上に落ちてやる。

エピソードはもちろん、表現がほんと面白い。
また先輩のセリフのあとに何度もすみません度も出てくる独白ツッコミが切れ味するどい。人間味が爆発してる。次作の『脱・東京芸人』も読みたくなる。

また当時の事を歌った替え歌がYouTubeにあるんだけど、めちゃくちゃ面白い。この本を読んだ人はぜひそれも聞いてほしい。ワード強すぎる。

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2023年10月21日

Posted by ブクログ

今では山形住みます芸人として大活躍な本坊さんの初書籍
子供時代から大阪、東京での芸人活動のエピソードが綴られています
オチが好きです。

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2021年09月30日

Posted by ブクログ

割と面白く読めたのでした…この芸人さんのことよく知らなかったんですけれども、youtubeでちょろっとだけネタ見てみましたけれども、微妙でした…

ヽ(・ω・)/ズコー

まあ、それはいいとして…過酷な肉体労働の現実がよく描かれているかと存じます! 自分はこうした根っからの肉体労働って経験したことがないので、著者のことは尊敬しますよ…

工事現場とか…自分も著者同様ヒョロいもやしっ子ですので工事現場なんてとてもとても…

解体の現場なんか粉塵? が鼻とかに舞い込んできて体調崩しそうです…実際、アスベスト? 関連で著者危険な目に遭っていますよ…社畜死ね!!

ヽ(・ω・)/ズコー

本を上梓して少し有名に? なれたのはいいけれども、未だにテレビでこの芸人さんを目にすることはないんですよねぇ…売れるって難しいですねぇ…といった感じですね…。

さようなら…。

ヽ(・ω・)/ズコー

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2022年02月27日

Posted by ブクログ

吉本の芸人・ソラシド本坊さんの自伝。
厳格で亭主関白な父への反発がきっかけでお笑い芸人を志し、地元を飛び出して上京、食べていくためにはじめた建設作業員の日雇い労働の日々について綴る。
本書の九割ほどがこの日雇い労働についてで、正直お腹いっぱいという気持ちになった。
全体を通してかなり淡々と書かれており、時折家族や友人の名前も出てくるがあっさりしたもので、あまり感情というものを感じなかった。
本書に書かれていることは間違いなく泥水をすする体験なのだが、悲壮感があまりない代わりに胸にせまるものもなく、本当に淡々としている。

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2022年12月03日

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