【感想・ネタバレ】僕らは風に吹かれてのレビュー

あらすじ

ファッション系インスタグラマーであり、古着屋でバイトをしている湊は、ある日、人気上昇中のバンド『ノベルコード』のボーカル・蓮に誘われ、メンバーになる。
湊たちは時代の流れに乗り、大躍進を遂げ、大きく変化していく。それはまるで夢の世界にいるみたいに実感がなくて――。これから僕は、どこへ行くのだろう? 人や世界が変わっても、僕らの想いは届く。
人気ロックバンド・WEAVERのドラマーであり小説家の河邉徹がおくる、今を生きる人への応援歌。

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Posted by ブクログ

たくさんの音楽業界の人たちが、コロナ禍によって苦しんでいることを想う。
湊、蓮、テツ、ハル、美里さん。

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2022年03月06日

Posted by ブクログ

ミュージシャンが書くミュージシャンの話。
著者のバンドの実話ではなく、(実体験も踏まえているだろうが)フィクションとして描いている。
SNSの時代にあって、急速に人気となっていくバンド。しかし、コロナの流行によりメジャーデビュー目前に翻弄されていく…

同時に二つの世界線が進んでいき、構成が工夫されていて、おもしろかった。
表の世界、裏の世界、効率と非効率、安定と不安定…
様々な対比に共感した。
コロナはもちろん、いろんな当たり前が変わっていく中でも、自分は何を大切にしたいか考えたいなと思った。
エラーコインのように、表も裏も同じひとつの世界だ。
音楽業界の裏側も興味深かった。

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2021年07月08日

Posted by ブクログ

WEAVERが好きなので、メンバーの河邉さんが書いた小説と聞いて、ミーハー気分で買ってみました。

結果、そんなの抜きにして面白かった。
というか、ぐさっときました。
コロナの混乱で、今まで以上に、Twitterなどの声が大きく強くなってる気がしてること、
自分が何かを感じたときに、それであってるかなと、いちいち検索してしまうこと、
小説とは違うけどそういった、自分で考えることとか感じることをサボってると思うことがずーーーっと続いてて、なんとなくやりすごしてたけど、それらをちゃんと考えてね、と言われた気分。

元の世界なんてないんですよね。
これが収束したときは、この数年で変わってしまった前とは違う自分が次の世界を見るわけだから。

何もしてないのに、何かしてる気になる罠、ほんと気をつけなくては。

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2021年06月11日

Posted by ブクログ

【読んだきっかけ】
河邉徹さんの小説4作目

【心に残った要素】
必要としてくれる存在を求め続けて、自分にはこれが必要ってものを探し続けてる。そうやって生きるために生きている。

バンドメンバーがそれぞれ担当楽器や歌を練習していってひとつに合わせるように、社会の一員としてただただ自分の得意なものを活かして好きに生きれたらいいな。周りと比べて気落ちすることだらけだけど所詮その人は別の楽器担当!と割り切れる思考でポジティブにいられたらいいなって。

【ここが好き!】
前作のSFと違いリアル過ぎるほどの展開で、気づくと物語に没頭していました。
YES/NOの選択を強いてくる着信のシーンに痛く共感しました(電話苦手)

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2021年05月18日

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