あらすじ
梅沢富美男夫妻推薦!
この本に書いてあることを覚えておけば一生安心だね。
イラストは、『大家さんと僕』の矢部太郎氏
認知症の進行具合を、春・夏・秋・冬の4段階に分けて、そのとき何が起こるのか?どうすれば良いのか?を多数の患者さんのエピソードを交えて描いた、心温まるエッセイ。
人生100年時代、誰もが避けられない道
知っていれば、だいたいのことは何とかなるもんです。
認知症専門医が教える、ボケ方上手と介護上手
はじめに
第一章 ちょっと変な春(認知症予備軍)
第二章 かなり不安な夏(初期・軽度)
第三章 困惑の秋(中期・中等度)
第四章 決断の冬(末期・重度)
おわりに
【内容例】
はじまりは「ちょっと変」
待つことが難しくなってくる
モンスタークレーマーと呼ばれることも
「知らん」「聞いとらん」と言うことが増える
親子断絶、高齢者離婚の原因にも
気づけば車はキズだらけに
オレオレ詐欺に騙される!
「お母さんが、万引きしました」
実の子は、目が曇りがち
「ボケても大丈夫」で、あとあとラクになる
今まで通りを求めない
MCIと診断されたら、やってほしいこと
感情タグBEST3
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Posted by ブクログ
認知証患者がどの様な症状が出るか、様々な症例を書かれていて参考になりました。
バイブルとして手元に置いときたいと感じました。
物盗られ妄想や帰宅願望など、深刻な認知証の症状が出てきても、どの様な時(人)や症状が出るのかを知っていれば、芸人さんのお笑いライブで「来るぞ、来るぞ」とお約束のネタを待っていたら、とうとう来た!ドッカーン!と、不思議と少し笑える、そういう感じに近いそうです。
著者ご自身も元介護家族なので、症例もわかりやすく、患者より介護者の気持ちを大切にと寄り添いの気持ちをとても大切にされています。
色々書きたいですが、とにかく良書でした。
Posted by ブクログ
認知症専門のお医者さんが認知症についてわかりやすく書いた本。
今まで知らなかったこと、知らないということすら知らなかったことが書いてあって、大変勉強になりました。
目次から拾っていくと…
・「知らん」「聞いとらん」ということが増える
・実の子は、目が曇りがち
・「ボケても大丈夫」で、あとあとラクになる
・今まで通りを求めない
・料理は「作らない」のではなく「作れなくなる」
・何度も同じ話…怒ってもいいんです
・わからないことを、試さないで
・親の「プライド」を、子どもが判断しない
・もっともつらい時期は、2年で終わります
・周辺症状は、薬で抑えられる
介護者が一人で大変を抱え込むと、被介護者だって幸せではない。
介護者だって笑って暮らせるように、助けてもらえるところは助けてもらいながら、認知症と付き合っていかねばならない。
そのために介護保険制度ができたのだから。
と、いうことなのだと思います。
しかしまず、病院に連れていくのが難しい。
そんな時は”昭和を生きてきたお年寄りというのは、どうも権威に弱いんです(笑)。なので、「市役所から検診のお知らせが来たから、ちょっと行こう」なんて言うと、「ほんなら、行こか」とわりに素直に聞いてくれます。”
なるほど。( ..)φメモメモ
あと、若い頃から社交性に欠けている母に、デイサービスは無理じゃないかとの懸念があったのですが
”でも、ここは躊躇しないでほしいのです。デイに行くことは、ご家族のためでもありますが、何より、患者さんのためだからです。デイに行って多くの方と接すると、ほどよい刺激を受けますから、身体も頭も家にいるよりずっとシャッキリします。気分転換にもなりますから、行けば行ったで、わりに楽しんで帰ってくる患者さんも多いものです。(中略)ですから、ご家族としては、「本人のため」、と思って、心を鬼にしてデイに送り出してください。”
ひとりで悶々とどうしようと悩むよりは、まず動き出そうと思わせてくれる本でした。
カバーの折返しにはこう書いてあります。
”事前に知っていれば、だいたいのことは何とかなるもんです。”
なるほど。( ..)φメモメモ