【感想・ネタバレ】いまこそ知りたいDX戦略 自社のコアを再定義し、デジタル化するのレビュー

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Posted by ブクログ

ネタバレ

DXというと言葉が先走っている印象だが、本書では企業のコアをデジタル化すると明瞭に定義。

著者がAIの企業経営者ということから、AIを前提とした記述が若干みられるものの、IT関係者は一読の価値はあると考える。
DXについても総合的に学べるし、どういうところでつまづくかについても書かれているので実務でも活用しやすいのではないかと思う。

・DXの定義
・事業のコアをどうやってみつけるか
・DXの3ステージ
・伝統的な会社でDXするときの5ステップ
・DXを阻む壁
・以降、詳細・・・

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2022年04月24日

Posted by ブクログ

ネタバレ

近年、多くの日本企業がデジタルトランスフォーメーション(DX)に取り組んでいる。だが、いまだ成功例は少ない。DX推進を阻む原因を明らかにし、その解決策を示す書籍。

DXとは、デジタル技術を採用した根本的なビジネスモデルの変換を指す。その本質は、「会社にとってのコア」を再定義し、それをデジタル化することである。
DXとデジタライゼーションを混同する人は多いが、両者は異なる概念である。前者は人や組織に関する変革を指し、後者は技術に関する変革を指す。
従ってDXを実現するには、経営者が自ら舵を切り推進する必要がある。

①デジタイゼーション(Digitization)「アナログからデジタルヘの移行」
②デジタライゼーション(Digitalization)「デジタル化されたデータを使用して、作業の進め方やビジネスモデルを変革すること」
③DX「KPI(重要業績評価指標)の見直しや抜本的な組織変更などが必要」



DXとは、単に1つの業務プロセスを自動化・省人化することではない。それは、少しずつ積み重ねていく長期戦だ。そしてDXを推進する上で必要不可欠なのが、AIの導入である。

DXの推進においては、次の3つの壁が存在する。
①FOMOの壁:Fear Of Missing Out(置いていかれることを恐れる)
「DXを推進せねば」と考えてはいるが、何から手をつければいいかわからず、実行に移せない状況。この壁を超えるには、まず、どんな課題を解決したいのかを明確にした上で、その課題がAIで解決できるかどうかを判断する。

②POCの壁:Proof Of Concept(概念実証)
仮説検証をくり返すばかりで、事業化に至らない状況。この壁を超えるには、自社の経営課題を洗い出し、どの課題にAI導入をすべきか数値評価する。
評価はFOME分析で行う。
・実現可能性 Feasibility
・応用性 Opportunity
・検証性 Measurability
・倫理性 Ethics
の4つの観点から行う。

③イントレプレナーの壁
どの分野でDXを推進するかという焦点は合っているが、必要な人材を集められない状況。この壁を超えるには、部署を横断した社長直下のチームを組むことが有効である。そして経営者と部門長がプロジェクトの意義を理解し、コミットすることが求められる。

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2022年01月23日

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